2021/04/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──夜。
暗い森の木々の合間を、ざしざしと音を立てて悠然と歩く金髪の男が一人。
片手に携えたカンテラで周囲を照らしつつ、適当に辺りを見渡して。

「んんーむ……どっか野営にいい感じの場所はねぇーかのぅ」

などと、もう片方の手で顎をさすりながら独りごちる。

男はこの森で冒険者としての依頼を済ませたばかりで、後は適当なところで野宿して夜を明かし、翌朝首都へ帰ろうと計画していた。
そういう訳で、現在は寝るのに良さげな場所を探して歩いている最中である。

エレイ > 「──ほう洞穴か。ちょっと中を探索してみて良さげならここにするくぁ……」

やがて切り立った崖の下にある洞穴の前を通り掛かればふむ、と思案しつつそんなことを独りごち。
まずはどの程度の規模かを調査すべく、洞穴の中へと悠然と足を踏み入れてゆく。
カンテラを前に掲げ、ざしざしと躊躇のない歩調で進みながら周囲を眺めていって。

「……ふぅむ、思ったより深そうな感。さては休憩所どころではなくダンジョンか?
まああそれもそれでまた一興といったところかな」

暫く進むも突き当たりに至る気配はまだまだなさそうで、意外と深い洞窟なのかと思案し。
とはいえこういう突発的な探検も悪くない。そんなふうに思って少し楽しげな顔をしつつ、
更に奥へと進んでゆき。

エレイ > 探検は夜通し続いて──
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都の北部に広がる喜びヶ原との異名を持つ広大な平野。
樹々が折り重なる森林地帯にて野営を行なう冒険者一行が存在した。
ギルドで同じ依頼を受けた彼らは特に全員がパーティを組んでいる訳でもなく、
今も、火熾しを終えて歩哨の順番を決めた後は気儘に思い思いの時間を過ごしている。

道中で気が合った若い男女は木陰にしけ込み、そうでない者達は自身の天幕で、
食事を摂ったり、装備の点検をしたり、早めに休んでいる事だろう。
冒険者は個人事業主で、得てして個人主義だ。個人が何をしようが無関係な他人が口を挟む事はない。
そんな仲間と呼べるかも怪しい同業者達を横目に中年冒険者が焚き火の前で革袋の酒を呷っていた。

「ゴブリン退治、か……。
 ホブやジェネラルの変異種が発生していないと良いんだが」

彼らが受けた依頼は近隣の村々を襲い、略奪や時には娘の誘拐に至るゴブリンの討伐。
亜人の中でも低級の存在ではある為に他の連中は完全に気を抜いているものの、
舐めて掛かり、不意打ちでも喰らえば、連携も取れない状況で全員が無事の保証は微塵もなく、
何事も起こらなければ良い、と熟練冒険者にあるまじき枯れた思考を抱きつつ酒に口を付けた。

トーラス > 其の侭、夜が更けていき――――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からトーラスさんが去りました。