2021/02/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシクラさんが現れました。
■シクラ > 午前中の空気が冷たいメグメールの森の中、大型の動物は冬眠に入っていて静かだった。
たまに鳥や小動物が木の陰から顔を覗くだけである。まだ外は明るく木漏れ日が差している風景の中
重い足音が響くと小動物はあっという間に穴倉の方に隠れる。
足音の主は黒い体の生き物で、片手には蔓性の植物から取った果実を葉っぱでくるんで持ち運んでいた。
生き物はその見た目に反して今この時期は植物性の木の実や果実などを食べて過ごしていた。
大型動物などは育つまでに時間がかかる。冬眠しているのを掘り出して食っていると森での食料が足りなくなる為
温存しているのだった。もうすぐ魚の産卵期が過ぎ、弱っている魚を食べる事が出来る。
それまでの辛抱であった。体を動かす事になるのであれば小動物や鳥を捕まえて食べる。
「……………」
生き物は近くの岩に小さく腰かけると、葉っぱに包んでいた実を広げ、静かに食べ始めた。
逃げだす時、奴隷商の隊列を破壊して得たものに食糧は殆ど無く、生き物は獣なりに
食糧の確保などについて、そして若干の退屈さを感じながら小さな鳥が飛んでいる雲の無い空を
眺めていた。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシクラさんが去りました。