2021/01/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にライエさんが現れました。
ライエ > 深い森の中に降り出した雨は木々を濡らし、大地を湿らせていく
雨のせいか濃い森の匂いが立ち上り、それが霧散していく頃にはすっかり日が落ちていた
森の奥、天候不良と道の悪さに難儀をし、目的を果たした時には辺りは暗く、
仕方なく大樹の影に雨露から逃れるように入り、野営の支度をし始める
と言っても、大した装備があるわけでなく、濡れた薪に火を付けるのにも難儀をするほどであった
ようやく燻っていた炎も大きくなり、濡れた身体を乾かすように暖を取りながら、
厚手に誂えられたマントとフードを被ると大樹に寄りかかるようにして身体を休める

うとうととしていた所にがさりと茂みから狼が数頭、姿を見せれば、
焚き火のそばまで招き寄せ、腰に下げた小さな鞄から日持ちする燻製肉を取り出せば狼達に分け与え、
それから自分もただただ硬いばかりの燻製肉に齧りつく。焚き火のそばに置いた薪を炎の中へ放り
火の面倒を見ていると、燻製肉を食べ終えた狼が近づいて膝の上に前脚でのりあがってくるから、
体毛の水気を払ってやるようにわしゃくしゃと節くれだった指先で撫でてやる
第三者からすれば今にも森の奥で男が狼に襲われそうにも見えるが、
当人たちからすれば互いに家族のようなものである

ライエ > 代わる代わるに戯れついてくる狼達の相手をし撫でてやると少し疲れた
重かった毛並みも撫でてやり焚き火の熱で水気がとんで、ふんわりとすれば、
比較的、雨に濡れず焚き火の熱が届く範囲で折り重なるようにして眠り始める狼たち
そんな様子を見れば、自分も少し休もう、と眼を閉じる…しばらくすれば、寝息を立て始めるが、
焚き火の火が弱まり身体が冷える度に眼を覚ましてしまい、ぐっすりと眠ることは出来なかったようである―――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からライエさんが去りました。