2020/09/13 のログ
シンディ・オーネ > 「…ここらで一番鈍感なのが私達なのね。」

だからどうとは言わないが、他の動物たちは察して逃げた。
ここでコイツと対峙しているのは理性のなせる業か、それとも。
とはいえ、ノウブルの言葉からはこれが獲物になり得るとも確認できる。
戦って徒労という事は無く、狩ることができれば間違いなく利益になるのだと。

――半ば蛇に睨まれたカエルだったが、魔術の構成は完成した。
ちょっとやそっとの突進ならば石壁で自滅させてやると、そんな空想が術者の目にはもはや現実と重なって見えているが…

「――な!?」

その魔獣は巨体に似合わず俊敏だった。
似合わず、なんていうのが勝手な印象で、巨体の正体が原動機たる筋肉なのだから当然なのだが、
あっという間に詰められる間合いは魔術による石壁の出現予定地点に魔獣を割り込ませ、構成は取り消された。

ノウブルの直感は正しく、前に立つ彼が獣と激突し、では私は魔術をもう一度。
距離を取るのもそこそこに雷撃を魔獣へ撃ち込もうと試みるが、構成を編むより先に、しなる尻尾が振るわれた。

毛の長い尻尾は、バランスを取るためのものだろうと警戒の対象外だった。
その毛がまるで針のようだなどと、そこまで観察できるほどこんな状況に場数を踏んでいない。
これが露骨に蛇のようだったりすればまだ用心しただろうが――

「――ッ!」

息を飲む間もあらばこそ。
強か打ち付けられた尻尾の衝撃には、レザースーツを貫く灼熱感がある。
どんと地面に突き倒されて、しかしまだ動ける。

「――平気だっ! 雷撃いく!」

今度こそバチっといくので気を付けてねと声をかけて――
…なんだか嫌に痛いが、今は魔術の行使に集中する。
再度構成が編まれ、邪魔が入らなければ今度こそというところだが。

ノウブル > 「―――――かも知れんな…!」

(――問題無い、軽口を返せる程度の余裕は有る…と言う事にして置きたい。
全身の骨と肉が軋みを上げ、本来であれば圧倒的な重さの前に押し潰されて居ただろう突進を阻む
両脚が、決してぬかるんでは居ない筈の地面へと減り込み、其の動きを完全に止めた所で
尾での奇襲を受けた女からの、反撃の声。

刹那、身体を反転させて魔獣の横っ面に蹴りをぶちかまし
巻き込まれぬ様にと、女の傍へ向けて身を翻そう。
先刻、女が受けた負傷の状況までは確認出来て居ないが
動ける以上は、切迫して居ないだろうと言う判断の下

魔獣が再び此方を振り向くなら、女の魔法が放たれる前に
牽制めいて、空振り気味に大きく剣を振り回し。)

「―――――やれ! 遠慮するな!
奴は放って置けば、人を食う!」

(自分達が、もし此処で逃れたとて
この森に現れた以上、近い内にこの魔獣は、近隣の村か
其れとも付近を行き交う旅人たちに、被害を齎す存在だ
肉で在れば相手なぞ選ばぬ、自らが産まれながらに捕食者である事を理解して居るなら
今、此処で狩って置かねばならぬ、と)。

シンディ・オーネ > 状態を検めてはいないがまだ動けそうだし声は出るし、妙な感触はあったが尾の一振り程度で参ってたまるかと。
ノウブルが蹴り、剣を振ってと牽制してくれれば魔術の準備には十分。問題は効くかだが。

「――しないわよ貫けッ!!」

ワン!と、声というものが物理的な作用なのだと実感させるような声が響くと同時。
雨雲も無い空から、というか虎めいた魔獣の頭上から稲光の柱が立った。
ドォンという雷鳴は一拍遅れて、空気にイオンだか何だかの香りがパチパチ混じる。

「こいつは獲物でしょ!?
 危険は承知の大当たり、そうなんでしょう!?」

人を喰うとか以前に、あわよくばこういうのをこそ狩りに来たのでしょうと強がって。
効果を見定めようとしながらも、膝立ちまで体を起こし。
撃たれた箇所の熱感に短く呻くが、それよりも次の魔術を編み始める。

…あれこれ、私は今、立って走れるのかと不安に思うが、大砲の役割はノウブルが健在なうちに果たさなくては。

ノウブル > (――魔術と言うのは、才能次第だと女は言った。
其処に運が混ざる、だのと、確かに言ったが――
天より飛来する雷の衝撃は、紛う事なく女が、其の才覚を持って居た証か
初日の大鹿で在れば、間違い無く黒焦げになって居た筈の一撃だろう
周囲の木々すらも巻き込んで、焦げた匂いを漂わせる程の熱

――何故今まで女が重用されなかったのか、不思議な程だ。)

「――――――……意味は違うが、結論はそうだ。
……まだだ、構えろ…!」

(僅かに淀んだ空気が晴れる――其の先、魔獣の姿は、まだ、在る。
背中部分が僅かに焦げた様な色をしているが、雷の大部分は身体を走ったか
全身をくねらせ、電撃による一時的な麻痺めいて、妙な動きで此方に振り返る
女が背後で次の魔術を編み始めると同時に、其の長い尾が再び、振るわれた
己に対して、明確に「痛み」を与えた女へと向けられた攻撃を
剣で思い切り振り払う刹那、あわよくば切り落としてやろうとした切っ先が
尾にぶつかって、硬質な音を響かせる

思うよりも、硬い。
小さく舌打ちをしながら、暫しの間、女の詠唱が完了するまでは
尾による攻撃から女を護りつつ、合間を見て、懐から取り出した石刀を
魔獣の顔めがけて、全力で投擲する。

――女の、異変にはまだ気付いて居ない。)

「間を置くな! 回復する前に畳みかけろ…!」

シンディ・オーネ > 多岐に渡る魔術体系の跋扈するこの国では、学術的に修められる魔術の方がむしろ多いかもしれないが。この魔術は、そう。
フリーでふらふらしているのは世に出ていないだけかもしれないが、出たところで出自の怪しい魔術師は敬遠されるとか、
この系統の魔術が評判よろしくないとか、そんな話になるかもしれないがそれはまた別の機会か。

――視界を焼く閃光に手を翳し、直後、まだ動くのかと舌を巻くが覚悟はしていた。

「…ああもう毛皮がっ!」

傷つけたくないのにと呻くのは半分強がりだ。
魔獣がこちらに目をつけるのを感じると、背筋に冷たい物が走り魔術の構成がブレる。
利口な獣ね、とまではもう口にしている余裕が無かった。
気合を入れるが威力に応じた消耗は連発の準備に息切れしており、再度振るわれた尻尾に怯むとまた準備に遅れが生じる。

その尻尾からも守られ、ノウブルは善戦してくれる。
これならばいけると、畳みかけろの言葉で勢いに乗るが―― 身体が熱いのはこの戦闘への興奮か?あるいは連携への?
なんだか音が、遠い…

「――いわおおとすっ…!」

少し声に張りが無かった。 抑揚も怪しかった。
それでも『岩を落とす』と、ノウブルに伝えながら発せられた声は魔力を伝播し現実と理想を入れ替える。
――ふっと、魔獣の頭上に影が差した。
落石が、そこに出現している。
頭部を覆うサイズの岩が、速度の乗った状態で、投石器から飛んできてまさに激突という状態で唐突に。

それでも魔獣の俊敏性なら反応されたかもしれないが、雷撃後の今ならば。

しかし他にやりようはあるのに、それは獲物の状態を保とうという欲だ。

更に術者の状態は危うく暴発というところ。効果判定を見ずにべしゃりと地面にくずおれた。

ノウブル > 「其れを気にするのは後だ…!」

(思ったよりも耐久力が在る、其れだけで厄介だ
本来ならば、魔獣狩りの準備時間は、もっとあって然るべき
だが、今回の魔獣は、兎角「気配を消す」事にも長けていた

――本来、魔性を知覚出来る己が、直前まで感付けなかったのだから

相変わらず硬質な尾の一撃を切り払う内に、ふと、違和感に気付く
其の先端部、針状となって居る毛の先から、滴り落ちる何か
始めは単純に、濡れているのかと考えて居たが、何か違う
背後より、女の声が響き、魔術の行使準備が整ったと判れば
鞭のように振るわれた尾を、全力で弾き返した、が。

其の魔法の発動よりも寧ろ、気になったのは。)

「―――――――……毒か…!」

(――もっと早く其の可能性に思い当たるべきだった。
背後で、女が崩れ落ちる気配に、一度ちらと振り向き
真っ当に喋る事すら儘為らなかった先刻の様子を思い返す
尾の一撃を真っ当に喰らった女が、何らかの毒に蝕まれて居ても不思議は無い
万全では無い魔術行使に加え、何よりも其の選択が投石で在った事が災いした

岩が、頭部へと命中する
響く、形容しがたい獣の咆哮
だが、己が剣をも弾く頑強な皮質に、生半可な物理攻撃は甘い
もし、再びの雷撃であったならば結果は変わって居ただろう、が
僅かに脳こそ揺れたやも知れぬが、首を振った後、再び此方を睨み付けた赤色に

想起するのは、常に最悪の状況
ならば、己が為すべき選択は――何かを、惜しむ必要など。)

「―――――――――迷ってられんか……。」

(ひとこと、告げた。
其の後で、麻痺から脱しつつ在った獣が、其の身を起こし
再び、其の巨体で以て、爪で牙で以て獲物を、八つ裂きにせんと起き上がる、其の刹那に

其の赤い瞳へと飛び込んだのは――全身に、禍々しき黒を抱き
獣の其れと、何ら変わらぬ狂気を宿した紫色の双眸
――人から、魔へと変じた狂戦士の、ギロチンの如くに繰り出された

巨大な斧の一閃、か)。

シンディ・オーネ > 雷撃で既に脚は鈍っていた。ならばあとは撲殺にて綺麗な毛皮を手に入れようと思った。
あ、頭蓋に価値があったらどうしよう?と考えるくらいには、
盾になってくれるノウブルの立ち居振る舞いに危なげがなかったのもあり、
自分の体調がちょっとくらいおかしくても、無事に魔術を発動させてしまえば勝負ありだと思っていた。

ノウブルが立てた音は聞いていたのだが、これなら効くでしょうという思い込みは経験の乏しさ。
眩暈を起こして突っ伏した地面からすぐに顔を起こせず、そこでようやく自分でも毒の可能性に思い至る。
尻尾でそんな馬鹿なと否定してみても意味は無い。
魔獣には勝てたが私は無事に済むのかと―― そんな風に焦る意識に、やけに長く響く魔獣の咆哮が届く。
…耳鳴りで音が遠い中にもはっきりと届くそれは、断末魔ではない。

「…!? ぅ、そでしょ…!」

飛来してきた事になって魔獣の頭部に激突した岩は、音声が止まると同時に結果だけを残して消失している。
まさか外したのか?と焦るが体に力が入らない。
ここが正念場と必死になってみても、腕が、つま先が地面を擦るばかり。

「――!?の、う…」

何か言ったか? ノウブルがいるはずの場所で膨らむ魔力に、ちょっと待てそれはマズイのではないかとまた焦る。
私はまともに動けない。ノウブルが狂戦士になったとして、逃げられない。

…けれども、待って、と焦りながらどこかでしょうがないなと納得していた。
私が倒れてノウブル一人では分が悪いとなったら、その選択は間違っていないと。
ヘマをしたのは私、一人生き残れれば良いだろうと言い聞かせるけれど、私にも心残りがある。

ああ、ああなるのかなと、のろのろ上げた顔で断頭を見守った。

ノウブル > (――決して、狩れぬ相手では無いだろう。
だが、人並外れた己が筋力で漸く、其の皮に傷を負わせる事が適うなら
如何足搔いても、戦闘が長引くのは必至だろうか
其の間に、尾での遠距離攻撃を持つ魔獣を相手に
動けぬ女を護りながら、どれだけ動けるか

女の放った魔術で、決着がついたならば其れが最善だったろう
だが、再び動き出した魔獣を前に選択肢は多くない
今、この瞬間。 一撃で其の首を落とさねばならぬ。

――そして、其れまでの戦闘を鑑みれば呆気ないほどに
中空へと、魔獣の首が舞い上がり、そして、落ちる。
舞い上がった尾の先端が、正確に己が喉元を捉えていたが
其れも、程無くして、ばたりと力なく垂れ――胴体と共に、崩れ落ちた。

解放された禍々しき魔力が、急速に鎮まって行くのは
紋様が解放から再び、封印状態へと鎮静化し行く為だろう
再び、狂戦士は狩人へ。 魔は、人へと変じて行く。
だが――狂化とは、理性の枷を外す行為。 本能の解放に等しい。
元凶たる魔力が鎮まったとて、其れが、戻るかは、別だ。)

「――――――――――――」

(ゆうらり――魔獣の血を浴びた儘、振り返る。
動けずにいる女を一瞥し、そして、ゆっくりと歩み寄って行けば。
其の瞳を覗き込む様にして、傍へと屈み。)

「――――――……。」

(其の、喉元に指先を絡める。
鹿の頸椎をいとも簡単に砕き折る指を、其の喉笛へと押し当て
そして――其の指が、緩やかに胸元へと、落ちて行く)。

シンディ・オーネ > 魔獣の首が宙を舞えば、今度こそ一安心。
いや全く安心は出来ないのだけど、これで少なくともノウブルの危機は去ったと思う。
粘り強く尾がさ迷うのを見ればまたしばらくドキドキさせられるのかもしれないが、そこまで気が回らず。

終わった気になって観念しようとしていたら、ノウブルの魔力も納まりはじめた?
であれば期待できるのかもと考えるが――

「からだ、あつくて、いたくて、みみ、とおい… ッ、ンンぐ――!?」

症状を説明しようと屈む顔を見上げたら―― 喉に、手。
バーサーカーと言えば猛然と襲ってくる印象で、ゆっくり歩み寄ってくるからには希望を抱く。
が、そんなものはすぐに窒息の向こう側。

ぺちぺちと力の入らない手が、今まさに喉笛を潰しそうな手に重ねられて…
いやまだ、窒息にも至っていないのではと我に返った。

この喉の手は、締めているのではなく押さえているだけで…?

やがてその指が胸元に滑ってきても、先ほど首に絡み付いた感触が忘れられずに、ただでさえ不自由な体を緊張させていた。

「…のうぶる? のうぶ、る…」

私よ分かる?と、弱弱しく呟く、視界もぼやけてくる。

シンディ・オーネ > 【継続】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林地帯」からシンディ・オーネさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林地帯」からノウブルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリムリアさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルインさんが現れました。
ルイン > ある日のまだ朝の時間が早い自然地帯の森。
秋の味覚を採取するには少々早い季節に森を歩くのは二人の少女。
その目的は収穫の季節に入る前に害獣であるイノシシを減らして欲しいという近辺の農村からの依頼の為。

「取り敢えずは大きいのを一匹で良いと思うのですよね。
依頼には数は書いていませんでしたから」

森師が歩くような切り開いた道ではなくあえて獣道を歩きながら話しかけ。
それでいいですよね?と笑顔で問いかけてはどの辺りを通って村に行くのだろうと考えて。

リムリア > 王都からはさほど離れていない農村からの依頼
そんな依頼を受けたきっかけは、ふたりでお仕事をしてみませんか、というそんな会話からだった。
仕事の斡旋ということなら、そこは本職の領域。
ふたりそれぞれの得意分野や力量、初めて組んだパーティーということでのマージンも混みでの選択だった。

「畑への被害防止ですからね。
 これから収穫が本格する前に間引いて欲しいってことみたいですし……
 たくさん狩れたら、それはそれで買い取ってはくれると思いますよ。」

農村ではあるものの、猟師がいないわけではないだろう。
あえて獣道を選んで進んでいるのも、どの辺りに生息しているのか確かめるため。
森歩きは慣れているらしく、時折、足元に転がった糞や足跡の様子を確認しながら、進んでいく。

「ルインさんは、こういう討伐依頼って、結構受けられてるんですか?」

道を見失わないように、灌木の枝をペキリと折る。
そんなことをしながら、気負わない会話を続け。

ルイン > 共に仕事をするにあたって問題はどんな仕事を受けるかという事。
そこは本職の少女のお陰で丁度いい依頼を見詰めて貰って。

「少しなら良いみたいですけど群れで来られたら被害も馬鹿にならないですからね。
収穫が減っちゃうと結果的に私たちも困っちゃいますから。
そうなんですけど…私とリムリアの二人なら一匹運ぶだけでも大変ですから」

猟師が狩りきれない分の補助のような仕事であるは大事な仕事。
足元の足跡や糞の有無、あれば新しいか古いかと注意をして進み。
時々に悩んだように首を傾げては足を進めて。

「どっちかというと専門に近いですね。害獣の駆除や遺跡の探索、後は時々妖魔の討伐をやってましたから。
あ、この先に仕掛ければ多分掛かりますね」

少女が枝を折り目印にしてくれているので道に迷う心配もなく歩け。
慣れてますと胸を張って自信を見せて微笑み。
緊張しないようにと楽しく話をしながら痕跡を追いかけ、この先ならかかりそうと思えばそれを告げ、細い獣道の先の藪を抜けていく。

リムリア > 一概にイノシシといっても、そのサイズはまちまち。
この季節ならば、子どもであっても既に成獣と変わらないまでに成長しているだろう。
そんな獣をどうやって狩るのかは、頭を使わないといけないところであり。

「イノシシの場合は、作物の被害もそうですけど、土を掘り返しちゃいますからね。ミミズを食べようとして。
 罠なら村から男手を呼んでくるみたいなこともできるんですけど……
 仕留めちゃうと、さっさと血抜きしないと悪くなっちゃいますしね。」

小振りなものでも数十キロにもなる肉の塊なのだから、運ぶとなると1匹が限度か。
何回かに分けるにしても、解体を含めれば数日間の滞在ということになってしまう。

「なら、頼っても大丈夫ですね。
 私は村で手伝ったことがあるくらいで、本格的な狩りは初めてですし。」

専門だというベテラン少女に期待の瞳を向ける。
箱罠で捕まえたイノシシの解体を手伝ったことはあれど、さすがに真正面から対峙したことはなく。
自信を見せる少女が此処だという場所を示せば、小さく頷いて。

「分かりました。
 じゃあ、此処にしましょう。一応、トラバサミを持ってきましたけれど……
 何か気を付けることってあります?」

水場に近い茂みの奥。少し開けた場所に出る手前にポイントを定め。
革の手袋をつけると、持ってきた罠を布袋から取り出していき。

ルイン > もう少しすれば小さなイノシシも増えるが今の季節なら大きい物がメイン。
成獣近くとなればイノシシはその大きさから危険も増し、下手な妖魔よりも手ごわい個体まで居るので注意が必要。
なので気を抜いているように見えても警戒はしっかりとしていて。

「畑がぐちゃぐちゃになっちゃうと本当に大変ですからね。
でも呼んでくる間に罠から抜け出しちゃうと今度は警戒して掴まえにくくなるのが問題なんですよ。
ですから出来たら仕留めちゃった方が良いと言えばいいんですよね」

ただ血抜きをして解体と運搬が大変なので罠で捕まえるのと方向が違うだけで大変。
なので捕まえて人を呼ぶか仕留めてしまうかはかかった大きさで考えるとして…。
少女と数日の滞在は良いかもと頭に浮かべれば頬が緩み。

「任せてくれていいですよ。
リムリアを守ってしっかりとイノシシを討伐しますからね!
私は狩るのは慣れてますけど解体は下手なのですよ」

以前に捕まえた小柄なイノシシの解体は血抜きが不完全で美味しくなかったと失敗談を話し。
器用な少女なら自分のような失敗はないだろうと安心する。

「ここに設置して後は待ちましょうか。
捕まるならトラバサミで十分ですよ。
気を付ける事はトラバサミで捕まえた後にそのまま逃げられないようにしっかりとロープで繋いでおくことと、極力匂いを付けない事ですね」

少女が罠を用意する間にこのポイントと決めれば浅くトラバサミを設置する穴を掘り。
そこにトラバサミを置けば地面に固定をして念の為と細く丈夫な銅線で近くの木と繋げて括り。
お互いの匂いが付けばそれだけで警戒をしてしまうので気を付けては軽く土をかけて隠し設置を終えて。

リムリア > もうひとつの仕事場であるギルドの方には、数日間不在するということで許可を貰っている。
なので、イノシシの数が多かったりして、泊りになっても特には問題はないのだけれど。
強いて問題になるとすると、少女と二人ということだろうか。
仕事そっちのけにならないようにしないと、と脇道に逸れかけた思考を正し。

「血抜きをしっかりしないと、すぐ臭くなっちゃいますからね。
 逆にそこだけでもしっかりできていたら、あとは本職の方にお任せで大丈夫です。
 そっちは私も多少は分かりますし、狩りの方はお任せしちゃいます。」

あと気を付けることと言えば、内臓を傷つけないことだったりするけれど。
そこは実際に捕まえられてからの話。
獣道に沿ってトラバサミを設置すると、匂い消しのために土を被せる。
イノシシはあまり目が良くなく、匂いに敏感なのは村でも言われていることで。
暴れた際に外れてしまわないようにしっかりと銅線で固定するまで、黙々と作業を続け。

「こんな感じでしょうか?
 この辺りのイノシシなら、夜のうちに餌を探しに来るでしょうから……
 もう何か所か罠を作っておく感じですね。」

餌を置いておいても良いのだけれど、それはそれで別の獣が掛かってしまいそう。
基本的にこの辺りはイノシシの縄張りではあるものの、リンゴなど置こうものなら争奪戦になるだろう。
そんな感じに罠を設置し終えると、次の場所を探して移動して。

ルイン > 師団長からはやる事をやっていれば冒険者兼務で構わないと言われているので気楽な自分。
なので数日いなくてもギルドに問い合わされれば行き先は判明するという事もあるので問題はない。
唯一の問題は別の事で……。

「それもですけど、焼いた時に残ってる血がジャリジャリってするんですよね。
しっかり血抜きさえしておくと大丈夫なのですか、なるほど…。
では仕留めた時はお願いしちゃいますね」

血抜きさえしっかりとすればという知らなかった事を聞けば真面目な顔で頷き。
仕留めてしまったら少女に任せて手伝いに専念しようと決める。
トラバサミを固定し土をかぶせて匂い消しを終えれば後はイノシシがかかるのを待つだけ。

「それで大丈夫ですよ。
大体夜に畑を荒らしますから早ければ夕方ぐらいから餌探しに動くかもしれないですね。
そうですね……ではここを中心に数か所に仕掛けましょうか」

罠にイノシシ以外もかからないか心配ではあるが縄張りならば他はあまり来ないかと割りきり。
掛かった時には外して治癒すればいいと考える事にして。
少女と共に移動をすれば同じように罠を仕掛けていき、自分達が間違ってかからないように目印に木の枝を近くに立てていく。

リムリア > それから同じような作業を繰り返すこと数回。
朝早くに出てきたのに、罠を設置し終わる頃には、もうすっかりお昼を回ってしまっている。
幾分は涼しくなってきたとはいえ、日中はまだまだ暑く。
風の通らない森の中での作業ともなれば、それはなおのことで。

「ふぅ……こんな感じで大丈夫ですか?
 汗、かいちゃいましたね。川で水浴びとか……
 あ、でもお腹も空いちゃいましたし。先にお弁当にします?」

こんなこともあろうかと。というよりは、スケジュールは分かっていたので、簡単な昼食だけは作ってきている。
とはいえ、本当に簡単なもの。しかも罠を設置する際に匂いが付いてもいけないから厳重密封。
まぁ、食べ物の匂いだから、逆に寄ってきてくれたかもしれないけれど。

設置した罠から少し離れたところまで移動してから、どうします?と問いかける。
どちらにしても罠を確認しに来るのは明日の朝になるから、今日のところは村に一泊するのは確定だろう。
旅人向けの宿屋もないような農村ではあるけれど、こうした依頼は毎年のことなので、
代わりに空き家を使えるように用意はしておいてくれているとのことで。

ルイン > 普通ならば苦になる作業ではあるがそこは手慣れた動きで設置を繰り返す。
二人で行うとはいえ設置作業は大変で終わる事には太陽も高い位置。
しかも木々で日の光は幾分マシとはいえまだまだ暑く、作業が終わる頃には汗をかいてしまう。

「十分すぎますよ。後は成果待ちですね。
この辺りの川は誰も来ないと思うので二人締めできますよ。
お弁当もあるのですか?
では……お弁当にしてから水浴びをしましょうか」

汗をかいた時の為に川の位置は思い出していたがお昼までは考えていなく。
用意してくれていると聞けば目を輝かせて喜んでしまい。
他の動物が集まってくるなどすっかりと頭から抜けてしまううっかりさん。

設置場所から離れて獲物に警戒をされないようにしてから少女の問いかけ。
ある意味仕事の選択よりも悩んでしまい…お弁当にしようと告げて。
罠の確認も明日になるので今日の仕事はここまでとなる。
一人ならば適当に野営をするのだが二人ならばそうもいかず、空き家の有無も確認をしてくれているので今回はゆっくりと出来そうと嬉しそうにしていて。

リムリア > ちょっと悩んだようだったけれど、少女からの返事はお弁当が先とのこと。
木々の生い茂った森の中で食べるというのは、それこそ冒険の最中くらいにしておきたい。
せめて開けた場所に移動してからと、少女の手を引いて。

「ほんとに簡単なものですよ…?
 ちゃんとしたお料理は、帰ってからまた。」

期待させてしまったようなので、きちんと予防線を張っておく。
なにせ朝が早かったのだから、手抜きも手抜き。
多少は昨夜のうちに仕込んでおいたけれど、その程度なのだから。

木々の開けた川縁にまで出てくると、涼しい風が抜けてくる。
汗ばんだ肌に張り付いた髪をかき上げてから、腰かけられる場所を探して。

「お口に合えば良いんですけど……」

そう言いながら、背負っていたバックパックを下ろして取り出したのは、小さめのランチボックス。
蓋を開けると、手軽に摘まめるサンドイッチが並んでいるのが見えるだろう。
彩りに配慮したそれは、見る分には美味しそう。
問題のお味の方は、食べて見ないことには何とも言えないのだけれど。

ルイン > 汗でべた付くのはいい気分ではないがそれよりも少女のお弁当を食べたいという気持ちが勝る。
早く早くと目を輝かせるのだがここでは駄目と言うように手を引かれ大人しく歩く。

「それでもリムリアのご飯は美味しいですから。
そっちも楽しみにしちゃいますよ?」

予防線を張られるが美味しいのは知っているので大丈夫と言うように笑い。
簡単というがそれなりに準備はしてくれているとsん字ているのもあり。

そうして手を引かれて歩くと木々の開けた川縁に出れば涼しい風。
思わずに洋服の胸元を引っ張って風を中にと招き入れ。

「大丈夫ですよ、心配性ですね」

腰を掛けられる場所を見つければそこに腰を下ろして大人しく待ち。
少女が下ろしたバックパックから取り出された小さなランチパック。
そこに並んだサンドイッチを早速と一つ手にして口に運び。

「美味しいですよ、本当に」

彩だけでなく味も美味しいと声を弾ませて美味しそうに食べ進めていく。

リムリア > 早くとせっついてくる様子は、まるで大きな子どものよう。
仕方ないなぁーという風に笑いながらも、見通しの悪い森の中でのんびりするつもりはないらしく。
それにせっかくふたりでご飯を食べるのなら、少しでも綺麗な景色の方が良いだろう。
そんなことを考えながら、少女の手を引っ張っていき。

「だって、これで不味いとか言われたら、ショックじゃないですかー
 ………よかった。そんなに量はないですけど、たんと召し上がってください。」

たとえ口に合わなかったとしても、そんなことは言わないだろう。
けれども、食べてもらうならやっぱり美味しく食べてもらいたい。
冗談めかして受け答えするものの、少女がサンドイッチを口にすると、その表情の変化を見逃すまいと見守って。

その答えにようやくホッと胸を撫で下ろす。
朝採れの新鮮野菜の彩りに、ベーコン各種。
卵だけはちょっと朝から準備するには時間がなかったので、黄色が少し足りない感じはするけれど。
それでも、朝からパン屋さんで仕入れた焼き立てパンの方も、数種類取り揃えてあるので、飽きは来ないはず。
そんな感じのサンドイッチを頬張る少女をしばらく眺めてから、自分もひとつ手を伸ばし。
のんびりと流れる時間は、此処だけ見ればピクニックと変わりないようなもので。

ルイン > 仕事となれば真面目になるのだがそれ以外では結構気が抜けている。
特に今のように気を許している人と共にいれば子供のようになってしまう事もあり。
早く早くと急かしはするが少女のいう事を素直に聞いて。

「そんなこと言いませんよ。本当に美味しいですからね。
はい、頂きます」

サンドイッチを口にすれば頬を綻ばせて美味しいと食べ。
その表情や仕草に嘘はなく本当にそう思っていて。

新鮮な野菜とベーコンの組み合わせは食感も良く、焼き立てパンも美味しくて食べるのは止まらない。
そしてあっという間に一つ目を食べてしまうと二つ目に手を伸ばし。
それを咥えたまま少女の視線に気が付くとなんだろうと首を傾げて。
少女も食べ始めれば、美味しいですねと微笑んでみせ、仕事で来ているのだがゆったりとした時間はピクニックのよう。

「一緒に仕事に来れて美味しいご飯があって…本当に幸せですよ」

サンドイッチを食べる合間にそんな本音を笑顔をと共に零して。

リムリア > 好きな人と一緒にのんびりと食事するという、なんとも穏やかな時間。
本当ならば、もうちょっと凭れかかったりしてみたりはしたいところなのだけれど、
先ほど汗をかいたばかりで、手は洗ったとは言え、泥も付いている。
そんな恰好で触れ合うほどに近づくのは、やっぱりちょっと遠慮してしまう。

そんな葛藤は、とりあえず横に置いておき。
美味しそうに食べてくれる少女に笑顔を見ているだけでも、幸せいっぱいというもので。

「たまには、こんなのも良いですよね。
 良かったら、もっとご一緒します?
 遠出するなら、私ももう少しギルドの依頼を熟しておいた方が良いだろうし。」

それぞれ他の仕事もあるから、ずっとパーティーを組んで冒険というわけにはいかない。
けれども、もう少し頻繁に一緒に仕事をするというのは、ありだろう。
問題があるとすれば、実力的にこちらが少女の足を引っ張りかねないと言ことくらいだけれど。
それも、一緒に仕事をするうちに、少しずつでも埋めていけるかもしれず。

基本的に自由業の冒険者だから、どこへ行くのも自己責任。
けれども、ギルドの職員としては、長期出張をしようとするなら、信用がないといけないわけで。
以前に話していた小旅行に出かけるためにも、もう少しお仕事は頑張ってみようと。

ルイン > 気が多い、手が早いなど一部で言われはするが少女とこうして過ごす穏やかな時間は大事な時間。
出来ればもっと身を寄せていきたいのではあるが汗臭いと嫌がられないかなという心配で出来なく。
それが少しもどかしくはあるが水浴びをした後は沢山そうしようと考えていて。

あの事も楽しみと考えながらも今は一緒に美味しいお弁当を食べる時間を楽しんで。

「そうですね、一緒に仕事を受けてこうするのもいいですね。
リムリアの迷惑でなければ私は喜んでですよ。
それはありますね、じゃ出来るだけ一緒に色々と受けていきますか?」

お互いの仕事もあって毎回遺書に冒険は出来ない。
だけど出来るだけ一緒に仕事をする事は出来る。
そして一緒に仕事をしていけば少女も仕事に慣れてより大きな仕事も受けれるようになると考え。
しかし絶対に怪我はさせない為に仕事はきちんと選ぼうと決めて。

「でも…リムリアが引っ張りだこにならないか心配ですよ」

共に長期の仕事に出る為に頑張り、少女が他のパーティーに引っ張りだこにならないかと少しの心配を零し。
その時は先に連れていくつもりではあるのだが…先ずは一緒に頑張ろうと考えて。

リムリア > 「―――?
 引っ張りだこって、何でですか?」

ギルドでの業務経験はともかくも、冒険者としてならようやく駆け出しから抜け出した程度の実力でしかなく。
治癒の魔法が使えるだけに、引き合いはあるだろうけれど、攻撃力の方があまりに残念なので、そこまで勧誘があるとは思えない。
受付で誘われることは多々あっても、それはいわゆる社交辞令というものだろうと。
仮にそうでないとしても、そんな実力や役割分担もきちんと考えられないパーティーならば、臨時であっても加入するのはご遠慮したいところ。

なので、ちょっとばかり不思議そうに少女の方へと問いかけて。

「その点、ルインさんとなら、安心して仕事できますしね。
 その……相性もいいですし。」

少し照れたように言葉を濁しつつ。
それでも嬉しそうに微笑んで、そう口にする。

ランチボックスの中身もきれいさっぱりなくなると、それを片付けて。
代わりに水筒を取り出す。荷物になるから、ピクニックのように茶器までは用意していないけれど。
それでもちゃんとお茶の準備まではしてきている。
まだ暑いだろうからと、さっぱり風味のハーブティー。
冷めても美味しく飲めるそれを、はいどうぞ、とその水筒ごと手渡して。

ルイン > 「リムリアは自分をもうちょっとちゃんと見る方がいいですよ?」

少女の実力は駆け出し程度かもしれないが治癒魔法を使えるというだけでもパーティーとしてはいて欲しいと言える人材。
攻撃に関しては他がフォローすればいい事、本人は社交辞令と思っているだろうが、誘いをかけ断られて落ち込んでいる冒険者を何度かmたことは秘密にして置き。
何よりも可愛いと胸を張って言える少女、色々な意味で誘いをかける人も増えそうだという事をちょこっとだけ告げて。

「そう言って貰えると嬉しいですよ。
そうですね、私たちは相性が色々と良いですから」

そうですね、と満面の笑みを浮かべて少女を見詰め。
そう思って貰えて嬉しくて仕方なく。

そうして楽しいランチタイムも綺麗に食べてしまうと終わりが近づく。
満腹とは言えないが十分に満たされたお腹を撫でていると手渡される水筒。
ありがとうとお礼を告げて一口飲んでハーブティーのさっぱりとした味わいに吐息を零し。
もう一口二口と飲むと、どうぞ、と水筒を少女に返して。

リムリア > 「そうは言われても……?」

パーティーへのお誘いではなくて、デートへのお誘いならば、それはそれとしてきちんと対応するわけで。
実際、そういうお誘いは職業柄多いので、ほとんどがにっこり笑って、「またの機会に」で終わらせてしまうのだけど。
その辺りを混同して勧誘されても、こちらとしても命とまでは言い過ぎにしても、生活は掛かっているわけで市日ニアにならざるを得ない。

その点では、目の前の少女となら気兼ねもしないし、実力もある。
ちょっとばかり、おんぶ状態なのを脱却しさえすれば、継続してパーティーを組むのも良いだろうと思え。

「最近、ちょっと新しい魔法を練習してるんですよ。拘束系の。
 そういうのがあったら、サポートにも回れますし。」

そうなれば戦闘面での相性も良くなるだろう。
ぐっと握りこぶしを作りながら、そう力説し。
返してもらった水筒を少し見つめてから、その飲み口にそっと、口づける。

「そろそろ水浴びしに行きます?
 川の上流の方なら、たぶん水もでしょうし。」

何やら上機嫌でお弁当の後片付けをしながら、そう尋ね。

ルイン > 「なんといいますか……そこそこ実力をつけたパーティーに居たりするのですよ」

見た目を重視するというかなんというかと前振りを付け。
治癒魔法の使い手を求める時に見た目も気にする人がいるのですと呆れた声色で。
デートならデートとはっきり自分は言うが言えない人はきっと断られるのだなと。

その分自分は仕事は仕事、誘う時は誘う時と割りきっているのでマシかなと考え。
もっとも最終的に混じる事もあるので何とも言えず。
少女と組む時は出来るだけ下心はなくして真面目にと考えてもいて。

「拘束系の魔法は色々と使い道があるので便利ですからね。
今でも十分にサポートしてもらってますよ」

でもそう言うのを少女が使えるようになればもっと色々な仕事も受けれると考えてしまい。
次に一緒に仕事に行く時が楽しみと拳を握る姿を見て。
そして返した水筒を見詰める姿に、直接がよかったです?、と囁いて。

「そうしましょうか。上流へは…こっちですよ」

少女がお弁当の片づけを終えると行きましょうと手をそっと握り。
今度は先導をするように歩き出して。

リムリア > 少女の言うトンデモパーティーはギルドでも問題になるわけで。
そういうところは即ブラックリスト入り。
ギルドからメンバーの斡旋は行わないと決めているので、少女が入ることはまずありない。

そんなことを話しながら、片づけを終えると水浴びに適した場所を探しに出発する。
そっと囁かれた言葉に、ぽんと火が付くように顔を赤く染めたのだけれど。
そんな甘酸っぱいやり取りは、ふたりだけの秘密で―――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からリムリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルインさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/洞窟」にスミデーさんが現れました。
スミデー > (それなりに希少で採取すればそこそこの高値で売れる薬草。
それが大量に自生していることで、冒険者や腕に覚えのある村人などが訪れることもある洞窟。
その薬草が自生している洞窟の奥、広くなっている場所へとローパー、スライムを引き連れジャイアントスパイダーの背中に乗って訪れる)

「なるほど、これくらいの難易度なら村人レベルでも採取に来れなくはないのか。
もっとも今日、採取しに来た奴らは可哀想なことになるだろうけどな。
それじゃ、それぞれ配置につくように……くれぐれもばれるような隠れ方はするなよ?」

(魔物達に命令すればスライムは薄く広がり薬草が群生している中へ入りこむ。
ローパーは天井へと移動し張り付いて、蜘蛛は穴を掘って中へ入り込んでいく。
もちろん、その穴の入り口は完全に他の地面と同じように整えられており、一見すると分からないほどで。
そして自分は透明化する魔物の力をその身に宿し、適当な岩の後ろで姿を隠す)

スミデー > (暫く待ってみたものの、獲物が来る気配はなく、これは長期戦を覚悟しないと駄目かと考える。
まぁ、何も餌をまかずに来たのだからそれも仕方ないかと、長期戦に備えて適当に休める場所を探してそこに陣取る。
哀れな獲物が訪れるかどうか、それはいまだ分からないけれど、のんびりと待ち……結果、空振りになってすごすごと洞窟を出ることになったとか)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/洞窟」からスミデーさんが去りました。