2020/06/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエゼルさんが現れました。
エゼル > 女にしては長身の人影が、長い時間をかけて踏みならされて出来た道を、足早に歩いている。
今は見えないが、後方には冒険者垂涎のダンジョンがあり、そこに物資を配達に行った帰りだった。

「はあー、今日も一日沢山働いたなぁ。宿に帰るのが楽しみだなあ」

この時間に自然地帯を歩きたくは無かったが、自然地帯の中にダンジョンが有るのだから仕方がない。
周囲には木々が鬱蒼と茂っており、いつものように大股で闊歩するには少し危ない。
それより以前に、ダンジョンが近い所為だろうか、この辺りは当たり前のようにモンスターが出没する……
そちらは少し危ないでは済まない話だ。魔物の類に潜んで下さいとばかりの暗がりが辺りにはいくらでもあった。
しかし、配達人の仕事に一家言ある女としては、多少の危険地帯が怖くて配達が出来るか、という気分。
あたりに注意を払うより、ここを早く抜けることに意識を集中してほぼ道なき道を往く──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > 自然地帯を数人のお供を連れて疾駆するネメシス。
乗っているのは馬型のモンスターであり、悪路であろうと平然と駆け抜けてしまう。

「あら、あんな所に可愛い子が歩いているわね。」

ネメシスは貴族の位を持ちながら、色狂いで有名な人物である。
街の外であろうと中であろうと、気に入った女を見つけては、相手の合意の有無に関係なく手を付ける有様である。

そんな彼女が危険地帯を単身歩く女性の後姿を眼にして通り過ぎるわけがない。
お供に周囲を取り囲める位置に移動するように指示を出せば、自身は真っすぐ女性の真後ろ迄馬での接近を試みる。

首尾よく近づくことが出来れば、楽し気に声を掛けることだろう。

…ここで何をしているのかと。

エゼル > ──ぴくり、と耳が動く。
音、地面に伝わって来る微かな揺れ、他……様々な要素を感じ取って、女は踵でブレーキをかける。
そのまま、くるり、と背後に体の正面を向ければ、そこには馬──ではない何かに跨った女性が居た。
どんな突飛な場所、時間でも冒険者とは出くわすことがある。
相手がその手の生業で生計を立てていそうななりであれば、警戒心も擡げなかった事だろう。

「何しているか、って? 仕事の帰りだよ。歩いてるだけ」

実際、この辺りで何かをしているということもなく、今は宿場を目指して移動していただけなので、
よほどウィットの効いた返答でも考えない限り、素直にそう言うしかなかった。
武装している相手である、何時でも動けるように、踏み込み足に体重をかけたまま……

エゼル > その邂逅が、一体何を齎すのか──
こうして対峙している今は、まだ分からない。それを知る事になるのは、そう遠くない未来だという予感は、有ったけれど……

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエゼルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からネメシスさんが去りました。