2020/05/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にフォンさんが現れました。
■フォン > (馬車を操り、湖の湖畔へと行き着いた黒髪の男はこれから先、野営に向いている場所に辿り着ける保証もないので
まだ日は高いがここで野営する事にし、馬車から降り、そこに存在している馬車の前で念を込めれば、
ボンッ!!という音を立てて、馬車があった所には粘土を焼いて作った馬車の玩具のような物が落ちているのを
男は拾い、自分の背嚢に収めていくと、両手を真上に上げて、背筋を伸ばしていけば)
「んっっ……んんんん~~~っ!! はあぁ~~~、さすがに馬車旅は肩が凝るな。
さて……とりあえず雨風対策っと……」
(背伸びを済ませ、胸から息を思いっきり吐けば、男は地面の土に
何やら文字のような、記号のようなものを指先で刻むように書き始めていく)
■フォン > (男が野営するつもりの場所から半径10mくらいの円を描くようにしていき、
そこに少なくてもこの国の文字ではない文字をしっかりと書き込んでいけば、指先に付いた土を打って払い、
そのまま手のひらを地面にぴたっと乗せていけば、ブツブツと文言を洩らしていき、地面に刻んだ陣を固定させていく)
「よしっ!! これでもし大嵐が来たとしてもこの円の中には雨も風も入り込まないっと。
これで火もちゃんと灯せるってもんだ」
(男はそう独り言を漏らしていけば、刻んだ陣の中心に移動し、その場所に黄色みがかった紙を一枚地面に貼り付け、
これまた先ほどのように文言を唱え、念を込めていけば、黄色みがかった紙……符が燃え上がり、焚き火の代わりになっていく)
「さて……後は飯になりそうなものの捜索かぁ~~……森に入って獣を狩るか…それとも湖で魚釣りか……」
(男は今夜の主菜を肉にするか、魚にするか……そんな事を一人で考え始めていくか)
■フォン > 「まぁ、とりあえず移動をしなきゃ獲物を見つけられない森の中にでも行ってみるか。
それで見つからなかったら夕暮れの日でも見ながら釣竿を振ればいいしな」
(結局男が導き出した結論はどっちつかずの両天秤といった感じで、まずは獣を探しに男は野営地から
森の中へとその姿を消していき、それからしばらくは野営地に符から噴き上げる火の揺らめきだけが動きを示していた)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からフォンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアンヤさんが現れました。
■アンヤ > 夕暮れ時から黄昏時――…誰そ彼時を越えて時間は夜更け。
既に周囲は闇夜に包まれ、聞えてくるのは梟の鳴き声か狼の遠吠えか、メグメール自然地帯の森に生えた一本の大樹の根元で、その太い根を椅子代わりに腰をかけ、大樹に背を預けて1人酒を飲んでいる。
「悪くは無い、悪くは無いぞ……。」
酒の肴は夜空に浮かぶ冷たく輝く青い月。
本当ならば良いお猪口なんぞ有れば最高であるが、酒瓶……は諸事情により忘れてきてしまったが、予備に懐に忍ばせた愛用の徳利があるので万事解決、それに直に口付け傾けて、喉に焼けるような濃度の酒を流し込むのは控えめに言って最高である。
陰気、つまりは良くない感情や諸々。
それは生きる糧なのであるが、酒はまた別腹。
人間に矢鱈滅多ら敵対しないのは酒という文化が有るから、或いは根源が人の感情に根付いているから、割とどうでもいい事である、今は酒だけが友であり愛しいものなのだ。
ぐびり
喉を鳴らして徳利を傾ける。
まだ陶器の徳利の中には半分ほども東方産の酒が残っている。
ぶらり
太い大樹の根から下ろした足が地面につかず、なのでゆらゆらと足を揺らして他愛も無いリズムをとる、しかし……今宵は一段と酒が美味い。
此処は一つ舞いでも舞ってやろうか?等と夜空の月に向って一人ぼやくと、直ぐにカラカラと個性的な声で大笑い、それは森に響くであろうし近くを通りかかる者、迷子になってさ迷い歩くもの、――…若しくはそれを封じ滅する者にも良く聞えよう。
■アンヤ > ぐびり、ぐびり、と喉を鳴らして一人飲む酒は妙に進む。
徳利から口を離してプハァーっと酒気が多量に含まれた、つまりは酒臭い息を吐き出すと、ふむと一つ小さく唸り頷く。
徳利を持つその手ではなく、手持ち無沙汰に座る木の根の皮を剥く手を自分の丁度胸の位置に持ち上げると、パチンッと人差し指と親指を使い指を弾く。
すると起こるのは小さな事象。
周辺のありとあらゆる陰と言う影から小鬼、丁度掌サイズの角をもった小鬼を生み出し、何ぞ酒のつまみになりそうな物を持ち寄れと、指をパチンと二度目を鳴らす。
一斉に頷く小鬼達。
それは蜘蛛の子散らすように辺りに散開する。
その様子を眺めてまた徳利に口をつけて、ぐびり、1人酒も肴の一つもなければ退屈になってのである。
「何面白いものを集めた者には褒美を取らそう。………この酒以外。」
先程までは上機嫌だったのが今ではすっかりと醒めている。
醒めている時の表情には笑みは欠片も無く、口元をただ涼やかな笑みとも呼べぬ何かを浮べて、力有る言葉で生み出した小鬼達に褒美を約束し、それらが散り探索に出る姿を見送ると、酒気交じりの吐息を再び吐くが、これはどちらかと言えば欠伸で。
――…気がつけば周囲には木の実やら茸やら、川魚などが散乱していている。
が、残念ながらその中心にいる人影はあまりに退屈で眠りに落ちていて、何とも滑稽な姿を陽が上るまで晒し続けるのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアンヤさんが去りました。