2020/03/01 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルエットさんが現れました。
ルエット > 「ふぅ…………ふぅ……………はふ。……この辺でいいですかね」

普段街で暮らすときとほぼ同じ装備のルエットが、森の中の道をひとり歩いている。
空が見えるほどに開けた空間を見つけると、立ち止まり、呼吸を整えつつ注意深く周囲を観察する。
太陽は高いが、まだ天頂には至ってない。

――学院の魔術課程から課せられた『実習』。
『情報に頼らず自らの力でマナの流れを見極め、龍脈を発見し、その場所を調査せよ』。

マナ(魔力)は大地にも多く満ちており、川あるいは血管めいて『流れ』も存在する。
その流れは、龍脈、地脈、霊脈、レイライン、ネクサス――分野や文化、学派によっても呼び方はさまざま。
流れは不可視の線となってこの《喜びヶ原》にも散在し、そして線の交わる箇所にはより濃密な生の気が集結する。

そんな龍脈、あるいは龍脈の集結点を見つけること自体は、初歩のマナ感知魔術を用いれば誰でもできる。
しかし感知できるのは近くのマナの量と流れだけであり、濃い場所を見つけるにはダウジングめいて探し歩く必要がある。
だが、とある事情で己の身の丈を超えた魔術行使能力を身に着けてしまったルエットなら話は別。
ちょっと集中するだけで、かなりの広範囲のマナの流れが手にとるように分かるのだ。
だから、王都から徒歩日帰り可能な範囲で最もマナの濃い場所もすぐに判明した。それがここだ。

もちろん、王都から近いマナの結束点であれば、来訪者も多い。
ここに至るまでの道程はしっかりと人や獣に踏み均され、道となっていた。
それでも普段歩き慣れないルエットにとってはかなり疲労の溜まる道程であったけれど。

「…………静かですねぇ。でも、いい空気です」

深呼吸。マナに満ちた空気を体に通せば、すぐに疲労も引いてくる。
ルエットに感じられるかぎり、周囲には獣の気配もなく、鳥たちのさえずりのみが耳に心地よい。
――とはいえ、マナの結束点には、良いものも悪いものも集いやすいというのが定説。
あまり長居は勧められない。日帰りのつもりで、お弁当は持ってきたが野営道具はない。

ルエット > 「………さて、と。お昼前に少しレポート進めるです」

森の中、けもの道の中途にぽっかりと空いた直径5mほどの空き地。地面は乾いていて、座ることもできそう。
その端に雑嚢をよいしょと下ろすと、ルエットはさっそく『調査』にかかる。

調査といってもそんな大それたことではない。課程で学んだ魔術のいくつかをここで行使すればよい。
それでもマナの濃さの影響を受け、学院内や街中で行使したときと比べて大なり小なり差が生まれるはず。
その違いを見極め、レポートに記述する。
余裕や才能がある者は小規模な儀式を構築したっていい。

「………………………………」

ローブに肩掛けバッグのみの身軽な装いになったルエットは、空き地の真ん中に立つ。
背筋を伸ばし、両手を広げ、目を瞑る。すぅ……はぁ……と深くゆったりした深呼吸を繰り返す。
今立っているこの場所こそが、龍脈が交わる結束点の真っ只中。
こうして少し精神集中するだけでも、柔らかくも激しい力が己の中を駆け抜け、感覚が拡充されるのを実感する。
――場合によっては、ちょっとした魔術であっても暴走と呼べるレベルまで強化されてしまいそうなほどのマナの濃さ。
注意してコトを進めるべきであるとわかる。

そのまま、初級魔術の行使を始めるルエット。
光球作成。水生成。布地強化。感覚強化。力場生成による防御術。来る途中で擦ってしまった手の甲に軽傷治癒の術。

――傍観者がいたとして、彼女の用いる術の見た目には普段との大きな違いはあまり見つけられないだろう。
しかし、ルエットはたしかに『違い』を感じている。
漠然とした違和感を言語化してレポートにしたためる必要があるのだ。魔術とは多分に理論で構築されるものである。
だから、ルエットは同様の魔術行使を繰り返し行う。あるいはその光景は一種の特訓シーンにも見えようか。

ルエット > そのまま30分近くにわたり、精神集中を途切れさせずに軽い魔術行使を続けるルエット。
しかし、ふと、その総身に震えが走る。正していた姿勢が崩れて背が丸まり、広げていた手もぎゅっと縮こまらせてしまう。

「……………………………うう…」

人間、いや生物の大半が逃れ得ぬ生理現象のひとつ……『尿意』がルエットを襲ったのだ。
ルエットはきょろきょろと周囲を見渡し、入りやすく身を隠しやすい木陰を見つけると、茂みをかき分けてそこに入っていく。
冬であっても緑は濃い。もしかするとこれも龍脈の結束点であるがゆえの繁茂なのだろうか?
道や広場を離れればそこにはどんな虫や小動物が潜んでいるか分からない。おトイレタイムも気が抜けない。

「……………お願いですよー………虫くらいならいいですけど、ヘビとか蜘蛛はやめてくださいです……」

そう祈るように独り言を漏らしながら、ルエットは針葉樹の幹の前に立ち、いそいそとローブをたくし上げる。
細く白い生脚が顕になり、ついで下腹部を覆う質素なもこもこパンツがお目見え。
それをするりとかかとまで下ろせば、やや肉付きのいいお尻、鬱蒼と毛の茂った恥丘が風に晒される。
ルエットは素早くしゃがみこんで蹲踞の姿勢になり、ふぅ、と一息。大自然の上へと己の雫を滴らせ始める。
しとしと………しゅわわ………。

「…………………ん、きもち、いい……」

思わず感嘆の声が漏れる。自分の漏らした声にすぐにハッとなり、羞恥に顔が赤く染まるが、おしっこは止まらない。

――気持ちいい。当然排尿は気持ちいいものなのだが、ルエットが感じた心地よさはそれだけではなかった。
森の中の清冽な空気に、あるいは大地を行き交うマナの流れに己の肌を晒すことに心地よさを感じたのか。
確証はないが、たぶんきっとそう。魔術とは理論であるが、個々の直感も重視する傾向にある。
それが己の中のマナの不自然な『濃さ』ゆえなのか、誰しもそう感じるものなのか。それとも唯の気のせいなのか?

――気になったら、確かめたくなる。
ルエットは下腹部から圧と熱が抜けていく快感に呆けながらも、そっと目を閉じ、それ以外の様々な感覚へと注意を向ける。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にピングさんが現れました。
ピング > あるキノコが採れると聞き及び、足を伸ばす事にした。
距離は日帰り出来る程度だし、人の行き来もある程度ある場所という事で滅多に迷う事も無い。
事実、幾度か足を伸ばした場所でもあることだし、という事で。
護衛も道案内の類も着けずにやってきたのが、そもそもの間違いだったのだろう。

目的のキノコは採取出来たその帰り道。
茂みを掻き分けていたら腿に鈍痛を感じたのがつい先ほど。
恐らくは虫――蜘蛛辺りだろう。
服には目立つ穴も、足には出血も無かったのだが、じくじくと鈍痛に苛まされる事となった。

歩行不可能では無い為、帰れないことは無いだろうが、それでも気が滅入る。
ひょこひょこと痛みを庇う足取りで移動しながら思い出すのは、そろそろ開けた場所へと出る筈だという記憶。

「一休みすっかのぅ。はぁ、やれやれ…怖ぇ毒じゃあねぇよな?」

少々肝を冷やしながらも、ひとりごち。
がさり、と音を立て大きな針葉樹の幹を回り込む様に足を踏み出せば、相手と相対することになるか、否か。

ルエット > ――やがて、ルエットの脚の間から降り注いでいた浅黄色の迸りが勢いを失い、雫の滴りも止まる。

「……………はふっ……」

己の肚から蟠りを排しきった恍惚感に、思わずうっとりと目を細めてしまう。
しかし先述したとおり、どんな有害な生物が潜んでいるかわからないのが森の中。
いつまでもこうして余韻に浸っているわけにもいかない。まずは手近な雑草を摘み取り、濡れた陰唇をそっと拭う。
二度、三度……そうやって不浄を拭った草を眼下の水溜りに被せるように落とすと、さらに軽く土を蹴って覆い隠していく。

そして立ち上がり、踵付近に引っかかった下着を引き上げ――ない。
逆に、靴を無理やり通して抜き取り、脱ぎ去ってしまう。
未だ温もりの残る布地を手早く畳むと、肩に下げた鞄の裏ポケットにぎゅっとねじ込む。
そしてまた「ふぅ…」と一心地つくと、そこでようやく顔を上げ……。

「…………………………………ッ!!!」

……眼の前に大柄な人影が現れたことに気がついた。
排尿中は感覚を拡充していたつもりで実のところただ呆けていただけなので、まったく気配に気づかなかったのだ。
自分一人だけだと思っていた森の只中に、でっぷりと太った中年男性が突如登場したことが相当面食らったようで。
対峙した瞬間、ルエットはまるでお化けでも見たのかって程に狼狽し、総身でたじろぐ。

それとほぼ時を同じくして、ルエットはもうひとつ、恐ろしい現状に意識が向く。
――――なんでわたし、下着履いてないの!? なんでいま鞄に仕舞ったの!?
……そう、パンツを履き直さずに脱いで仕舞うまでの一連の動作はまったく無意識のうちの行動だったのだ。

「……………あ、あわ、あわわっ、わっ、いきなり、だ、誰ですかっ、こんにちわっ!!」

そんなわけで、びっくりが二重に押し寄せてさっそくパニック気味になってしまったルエット。
鞄の裏ポケットに片手を突っ込んだまま、甲高く引きつった声で挨拶めいた言葉を発する。

ピング > 相手の視界に対して、やや斜め前、といった立ち位置だろうか。
幹を回り込む様に足を踏み出していた為、意識を周囲に向けていなければ見えているかどうかは微妙な所。
とは言え、普通は気配に気づきそうなものなのだが。

いやはや、それよりも、何よりも。

放尿シーンである。
地味目に見える相手であるが、それでも、女性の放尿シーンというのは男としてはガン見してしまうのも致し方ない。
手入れの行き届いていない陰毛、そしてその割れ目から迸る尿の軌跡。
何ともまぁ、それを気持ちよさそうにしているのだから目の保養と言って差支えが無く。
ごくり、と喉を鳴らして声をかけるのも忘れていると、目の前でその処理と、そして何故か下着を着けずに仕舞う所までを一部始終、ごちそうになった。

「―――あ、あぁ、すまんすまん。
 あんまりな光景だったもんで思わず固まっちまってたよ。
 あー、あー…オイラぁ、マグメールで雑貨店してるピングってんだがよ。
 嬢ちゃんはそのぉ……冒険者か何かかい?」

何も武器は持っていない、とばかりに両手の平を前に向け。
パニック状態の相手を見ると妙に冷静になってしまうのは何故だろう。
ちら、と相手の股間辺りに視線を向けてから顔へと戻してしまったのは、申し訳ないが仕方がない。
ノーパンなのは実に気になる。

「…や、まぁ、冒険者だろうとそうじゃなくっても構わんのだがぁよ。
 一人でいるってこたぁ、ちったぁ心得もある感じかぇ?
 いや、実はさっき、虫?蜘蛛?に足を噛まれちまったみてぇでな。
 申し訳ないんだが、手当の心得でもありゃあ、有難いんだが。」

助けを請う身としては、ちょいと出会いが宜しく無かったかもしれないが。
それでもここは言わざるを得ない。
鈍痛に顔を軽く顰めると、いちち、と口の中で呟きながらひょこ、と足を引きずった。

ルエット > 「…………………………えっ? ………えっ!? うそ、そんな………」

ピングと名乗る男が、名乗るよりも前に発した言葉を理解し、ルエットも同様に硬直してしまう。
――見られてた? どこから!? パンツ仕舞うところ? それとも……始めから!?

「…………な、ななな、な………やだ、やだぁ………見てない……見てないですよね、ねぇ、ねえっ!?
 わっ、わわわ、わたし、王都の学院のルエットって言いますです……っ!
 どうして覗き見したんですかっ!? わ、忘れてください、おねがい、お願いしますっ……よろしくですっ……!」

頭がくらくらするほどに惨憺たる現状、突然の遭遇。漫画であれば目がぐるぐるしてそうな心境。
その混乱っぷりを表すように、自己紹介と覗き魔相手への追求と弁明が見事に混線している。
相手が舐めるような視線で己を上から下まで見つめるのも、ぞわぞわとした感触としてフィードバックされる。
――それが意外と気持ち悪くない、と感じることがまた当惑を加速させてしまう。

「………………………え、噛まれた!?」

しかし。そんな中年男性が抜き差しならない状況にあると弁明するのを聞けば。
ルエットも当惑と混乱を緊張感で上書きされ、すぐに冷静さを取り戻していく。

「……それはいけないですっ。えと、わたし、魔術課程の学生で、一応冒険者っぽいこともやり始めてて……。
 治療とか解毒の術も少しできますんで、手当て、できると思います。
 ピングさん、あっちで見せてくださいっ!」

日頃の勉学の成果を実践に移せるかもしれない、人の役に立てるかもしれない。
そんな功名心で混乱と当惑を振り切ると、脚が悪そうに歩くピングを先導するように下生えをかき分け、広場へと導く。

ピング >  
「あぁいやぁ…うん。――――――ご馳走様でした。
 声は流石にあの状況じゃかけられねぇよぉ……まぁ自然の中だし気にしなさんな。
 オイラだってその辺で済ませる予定だったしな!って、あいちちち…っ。」

この男、デリカシーというものは無い。
初対面であろうとも、セクハラな気質は控えられず。
怪我を負っていようがいつもの調子で笑って告げたのだが、矢張り痛みが走るとその調子も崩れてしまう。
それでも、其処まで危機的な物とは考えていないので、半分以上は呑気なものなのだけれども。

「あー、すまん。そりゃあ助かる。
 いや歩けない程じゃあねぇんだが…ふひぃ。」

情けの無い声をあげつつも、相手の後についていく。
ひょこひょこと足を引き、遅れながら辿り着くと、ふへ、と人心地。
少しばかり苦心しながら息を整えると、背負い袋を地面に置いてから、ズボンの留め帯を寛げ始め。

「はぁ…ケチって一人で来るもんじゃあ無かった…。
 ほんじゃあルエットちゃん。ちょっくら見てくれっかい。」

痛みを感じるのは、左の内腿。
ズボンと下着を一息で下ろせば、赤く腫れあがる患部が露わとなった。
出血も無いし酷い傷も見当たらないが、腫れの度合いは中々のもの。
うげっ、とそれを見て顔を顰めるものの、問題はその場所にある。

如何にしてそこに傷をつけたのか、足の付け根にほど近い部分。
重量感たっぷりのペニスと陰嚢が垂れ(少しばかり勃起の予兆があるのはご愛敬)、触れる様な位置なのだ。
先ほど此方も相手の放尿おまんこを見たばかりだから、ある意味ではお相子、なのかもしれないが。
此処までの動きで汗をかいた所為か、濃い雄の匂いも空気に乗って流れ出していた。

ルエット > 「あぅ………う、うん、そう、ですよね。森や山の中におトイレはありませんから。
 事故で誰かに見られるのもどうしようもない……ですよね。はい、気にしないことにするです……なるべく……」

ピングを広場へと誘導しつつ、彼の言葉にルエットの羞恥心もだんだん落ち着いてくる。
『ご馳走様』はあえて聞かなかったことにして……いままた頭に血を上らせると、怪我の処置もおぼつかなくなる。

――否、今は自分のおトイレシーンを見られた小っ恥ずかしさよりも別の妄念が心に湧き出しつつあって。
ピングの言った「オイラだってその辺で済ませる予定……」という言葉に、どうしてもその光景を想像してしまいそうになる。
ルエットはとある『事故』に遭った後、どうしても妄想癖が止められない精神構造になってしまったのだ。
……と言っても、男子の多くが花摘み・雉撃ちをどう行うかという一般的知識こそあるが、この男がどうやるかまでは知らない。
このピングという男性がどんな『モノ』を持っているかもわからないのだから、妄想もどうしても漠然としてしまう。

……そんな妄想を頭の隅に展開しつつも、他方の理性ではピングの傷を一刻も早く治さねばと焦りを感じていて。
しかし、ピングが患部を確認できるよう下半身を露出すれば、いよいよ妄想なんてしている暇もなくなる。

「――――――――――――ッ!!?」

絶句。年頃の女子の前でいきなり下半身をさらけ出す中年男性!
しかもその股間にぶら下がるブツは、ルエットに植え付けられた広範なる性知識の水準からしても規格外に大きい。
――というか、リアルな男性器というものを目にすること自体、これが初めて。父親のモノすら見たことはない。
知識として無理やり脳内に入った情報と、視覚で得た情報は似て非なるもの。その威容に、どうしても目を反らせない。
……ついでに、太腿についた噛み跡と思しき腫れもまた大きい。痛々しさを感じる。

「…………………あ、あぅ、あ、う、あ………な、なんですか、これぇ…………」

やはり、冷静ではいられない。冷静であればすぐにでも治癒術を使うところ、使うべきところなのに。
だがいきなり見せつけられた男性の恥部に、なぜか忌避感が沸かない。理性では嫌なのに、魂がそれに惹かれている。
心臓が早鐘をうち、呼吸が荒くなり、頬だけでなく指先まで赤く染まるほどに火照る。汗がにじむ。
そんな感じのルエットは、悲鳴もあげず、逃げ出しもせず、男の股間にまじまじと見入って。
恐る恐る指を差し出し、徐々に迫る熱気を指先に感じながら、震える舌で言葉を紡ぐ。
男性器に驚いているのか、傷跡に驚いているのか、その両方か。

ピング > 打てば響く、というべきか。
からかい甲斐のある娘さんという印象が現時点では大半を占める。
もう少しセクハラを、と思ったのものの、傷の痛みもあるので一応は、我慢。

――とはいえ、ペニスを曝け出す事になっているのは一応は不可抗力だ。
少しばかり勃起の兆しがあるのは、先ほどの光景で興奮を覚えていたからだけれども。
王都の風潮が風潮であるが故、この程度の事で恥じらう気持ちが無い、というのもあるが。

ともあれ、患部と性器を晒した事に対する相手の反応は、これまた酷く大きなもので。
視線を感じるが、注がれているのは果たして患部に対してか、ペニスに対してか。
まるで相手の声と指差しに反応する様に、むく、と僅かに芯を持ち始めて膨らんでいるのは気のせい等では断じてない。

「傷が悪そうに聞こえるんだがそういうことじゃあねぇよな…!?
 悪いんだが、ルエットちゃんよ。ちゃちゃっと治しちゃあくれまいか。
 申し訳無いんだが根がスケベなオイラとしちゃあ、見せてると思うだけで、そのぉ…な?」

汗のぬめりでてらてらと光り、萎んでいた肉の塊が張りを取り戻す様に段々と膨らんでいく様。
ちょいと試す様に下腹に力を籠め、びくんっ、びっくん、と根元を支点に亀頭を上下に跳ねさせ、相手の視線の移ろいを確認したりも。

ルエット > 「はっ!? …………え、えとっ。……その、噛まれたところ、すごく、痛そうだな、って……」

あからさまな誤魔化し。まぁ「痛そうだな」って思うのも本音の一部ではあるけれど。
でもやはり、秒ごとに目に見えて腫れを増していく男性器のほうにどうしても気を散らされてしまう。
匂いや熱気も含めたその卑猥さに興奮が喚起されるというのもあるけれど。
それよりも、これ以上膨れさせたら傷に触って悪化させる可能性もあるし、ズボンに収まらなくなる可能性だってある。
というか、こんなデカブツを下げて普段どんな生活してるんだろう……そんな猥雑な疑問すらも雑念として湧いてきたり。

「…………う、うん、治します。だいじょうぶ、大丈夫ですっ!
 あ、でもこれ以上悪化しないようにする程度ですが……」

ばつが悪そうなピングの言葉に急かされて、未だ心がふわふわ移ろいゆく状況ながらもルエットは応急処置にとりかかる。
小太り中年男性の露出された下半身に意を決して身を寄せ、鼻をつく雄の香りをなるべく嗅がないようにして。
しかし患部に触れないわけにはいかないので、恐る恐る震える指を脚の間に入れていく。

「……………………………………」

小さな声で呪文の言葉をつむぐ。指先に集めた魔力に、指向性を加える。
傷口の血を固まらせ、止血する作用。そして、その周辺の体組織に浸透してしまった毒素を無害化する作用。

だが、ルエットの持つ魔術知識とレパートリーでは、この噛み傷に対し万全の処置はできない。
血が出てれば、『物理的に』止血することはできる。
毒が注入されていれば、それを『化学的に』解毒することはできる。
しかし痛みや腫れに関しては、生理学・神経学が複雑に絡んだ事象のため、魔術で抑えることは難しい。
下手に複雑な術式を組んで無理やり抑えるよりも、腫れが治まるのを早めて自然治癒に任せたほうがよいことが多いのだ。

「……血を止め、毒素を消毒しました。できるだけ、ですけど。
 あとは、傷口周辺を水で洗って、水を含ませた布とかで冷やせば、すぐ痛みも引くと思います。
 清潔な水は魔術で作れますので、それを含ませる布を………」

施術中、どうしても指先に陰嚢が触れる瞬間が何度もあった。
その感触を心中で反芻しながら、ルエットはたどたどしく説明する。そして鞄をさぐり、適当な布を探し出す。
すぐにそれっぽいモノが見つかったんで取り出すのだが……それを目で確認した途端、また凍りつく。

「―――ッ……」

そう、さっき脱いで仕舞ったばかりのパンツである。無地の木綿、大変に質素で地味なもの。
しかし布は布である。使えないことはない。そんな考えが脳裏をよぎり、引きつった顔のままでしばし思案にふけってしまう。

ピング >  
「まぁ、治療を頼む身でこんなことを言うのも何だがなぁ。
 ―――ルエットちゃんがちんぽに興味津々だってのはよぉーっく!判った。
 好きなだけ見てえぇから、ほれ、頼むよ。痛みが増してきて何ぞ心配になってきちまった…。」

相手の反応と態度から、言わずともまぁ良く判る事。
こういう事に忌避感なんて勿論無いので、其処に不快感の類は無いのだが。
寧ろいつもであればノリノリで楽しむところであるが、傷もあるのでテンションの持ち処に困ってしまう。

そうして始まった、治療。
患部に触れたその感触に、きゅ、と睾丸が持ち上がってしまったのは反射にも似た反応だ。
陰嚢が蠢く様と、そして何よりも近場でひくつくペニスの熱気が触れずとも相手に伝わる筈。
そんな陰嚢へと相手の手が触れる度に、重たく、膨らんだ感触と、そしてその度にきゅうっと蠢く動きが伝わって。

「ふへぇ…あぁ、こりゃ…何とも言い難い。
 へへ、あんがとなぁ、ルエットちゃん。ははぁ…何か気持ちよぉて勃ってきちまってるな。」

じんわりと染みわたる、治癒の波動。
そんな効果があるかどうかは定かではないが、治癒中にも勃起の度合いは進んでいた。
今ではもう、時計の2時を指す位には反っており。
鈴口からは我慢汁が浮き上がり、汗の匂いと相まって酷く濃い雄の匂いが漂っていた。
これでも尚、完全に勃起していないというのは、その口ぶりから察せられるかどうか。

「どうしたんだい、ルエットちゃん。あぁ、布が無いってんなら――――舐めて清めるとかどうだい♥」

ひと段落がついたのならば、余裕が出来たというか、お調子に乗って来たというか。
相手が下着を手に悩んでいるその姿を見、代替として提案するのはそんな阿呆な内容。
当然そんなことをすれば股間に顔を埋める事になるので、ペニスに頬擦りをする事態になる事請け合いだ。
それが叶わずとも、おパンツでの手ぬぐい行為等、それも楽しめる余地がある。

ルエット > 「――な、舐めるだなんてっ……! そ、そんなことしなくてもすぐ治る傷のはずですっ! た、多分……。
 それにっ……ち、ちんp……………うう……だ、男性器になんて、それほど興味はないですっ!!」

傷の痛みを同情の材料にしつつ、徐々にセクハラの色が増しつつあるピングの発言。
ルエットはその言葉の端々で図星を突かれ、狼狽と当惑の色が濃く顔に現れ始める。
呪いの書にしっかりとした魔術知識を植え付けられてなかったら、治癒の術が失敗していてもおかしくないほどの混乱。

そしてそんな中で必死に思案を巡らせても、これ以外に適切な布を持ち合わせていないことに気がつく。
未だ野を歩く経験の浅いルエットは、応急処置キットもタオルの類も荷物に入れてなかったのだ。
次こそはきちんと揃えよう……と反省点を1つ心に刻みつつ、意を決してパンツを使うことにした。

「………………」

短い呪文を唱えると、かざした白い指の先から澄んだ水がじわじわと溢れ始める。非常に冷たい。
まずはそれでピングの太腿の患部に触れ、腫れた箇所を清める。
そして木綿の布地にもそれを含ませ、ひたひたになる程に湿らせると、それを男の股間に差し入れた。
ひやりとした感触が、腫れの熱と痛みを打ち消していくだろう。しばらく抑えている必要がある。

「……………すぅ…………はぁ……はふ……」

――自分で押さえてて、とピングに頼むこともできたはずなのに。ルエットは自分の指で患部にパンツを当て続ける。
自然と、2人の間の距離も近くなっていく。限界を知らぬかのように膨れ上がっていくペニスが視界を埋めていく。
ひくひくとルエットの鼻がひくつき、陰茎の放つ香気を積極的に嗅いでいるのがわかるだろう。
いや、すぐにその呼吸は荒く深くなり、嗅ぐだけではたまらず肺の奥までたっぷり取り入れようとする息遣いに変わる。
熱く湿ったルエットの吐息がピングの極太の竿にかかり、ねっとり絡みつくような感触を与える。

「はふっ……はふっ…………きょ、興味なんて、ぜんぜん、ないですから……」

その言い訳は、自分に向けたものか、ピングに向けたものか。ともかく興味津々であることを物語っているよう。
初対面の男性の体を舐めるなんて破廉恥な行為も論外――のはずなのに、なぜか舌が湿り、唇から溢れてしまいそうになる。
もはや少しでもどちらかの体が揺れ動けば触れてしまいそうなほどの距離。そこから身を離すことがどうしてもできない。

「………………………その………ピング……さん。
 …………おとこのひとって、みんな…………こんなに、おおきくするんです……か?」

それでも沈黙に耽ることに耐えきれず、つい質問をしてしまう。
これだって常識的には立派なセクハラ質問。
相手がどう思うかより、自分がそんな言葉を発してしまったことに後々後悔することになりそうだが……。
今は幸い(?)、頭に熱と血が登りっぱなしで、自省する余裕すらもない。

ピング >  
「ははぁ、成程成程。
 まぁまぁ、若いうちは誰だって恥ずかしいもんだけどよ。
 真面目そうに見えて実はむっつりってのはオイラぁ嫌いじゃあないぞ。わぁっはは!」

痛みもすっかり引いて、心配事もほぼなくなった。
からからと笑いながら相手をからかうのだが、これでも感謝は確りとしているのだ。
相手が興味津々なのだから、その好奇心を満たしてくれよう、という有難迷惑な方向に発揮されているのが問題かもしれないが。

使用済みのおパンツによる、傷への当て布。
曰く言い難いマニアックな光景に、ふへ、と喉から奇妙な声が零れてしまった。
冷たく心地の良い感触に僅かに震え、呼応するようにびくびくと竿の根元が震えて反り返る角度も大きくなり。
相手が両手で握っても尚、亀頭が括れまで完全に飛び出る様な凶悪なサイズ。
血管は浮き上がり、最初は半端に包皮を被っていた括れは今は完全に剥けてその深い段差を露わにしている。
今にも腹にくっつきそうな角度になって、漸く、それ以上の昂りは収まった物の。
吐息で擽られる度にひくつき、びゅぷ、と音を立てて溢れる我慢汁が竿に伝い落ちて、匂いの濃さは収まる気配を見せずにいた。

「………んん?あぁ、そうさなぁ。オイラぁでかい方だと思うぞ。これでも自慢の逸品ッて奴でな。
 結構なイケメンの、エビ反りちんぽじゃろ。……おおっと♥」

しばし、にまにまと相手の息が乱れ、匂いを堪能している姿を見て楽しんでいた。
幾ばくかの沈黙の後、剥けられた質問には何のてらいも無く笑って答えを返し。
事故だ、と言わんばかりにわざとらしい声を零すと下腹に力を籠め、ぶるんと跳ねたペニスが、ぬちち、と頬を摩り上げた。
熱々ねばねばの粘膜が柔らかな頬を滑り、ナメクジが這った跡の様にぬらぬらと濡らしてしまい。

「ふぅ、すまんすまん。敏感なもんで、暴れん坊での。
 …………所で、ルエットちゃん。ちょいとな、ちんぽがぴりぴり痛む気がしてなぁ…。
 もしかしたら腿みたいに、どこぞを怪我してるんかもしれん。
 傷の一つでも無いか、見てくれんかい?」

明らかに嘘と判る、怪我の示唆。
要は建前の準備だ。治療という名目で、いくらでも見て、触る理由を準備出来る。
腿に当てている下着を持つ相手の手をそのまま取って、下着ごとペニスへと触れる様、促した。

ルエット > 「む、むっつり………ううぅ……」

むっつりスケベ。自分が『変わってしまった』以降の己を指す言葉として至極適切なもの。
しかもそんな自分を嫌いじゃないと言われ、悪い気分にならないのがこれまたもどかしい。
年頃の乙女としては恥ずかしがるのが正解なのに、そして上辺では恥ずかしがってみせてるのに。
どうしても、そうじゃない、欲望をさらけ出してしまいそうになる自分がいることに当惑する。

そしてそんな自制心を打ち砕かんとするように、ピングの男性器はいよいよ勃起の限界に至る。
それは股間から生えた腕と言ってもいいくらいに太く長く、活力に満ち満ちている。
女として雌として、どうしてもその勇姿に心を、それ以上に魂を惹かれてしまう。
そして同時に、ルエットの脳内にインプットされた淫魔由来の性知識が、このペニスに関する妄想を加速させる。
――知識として、ちんぽとまんこを使ったあらゆる行為を『知っている』状態にある。
だけど。その規格外の巨大さゆえに、一番オーソドックスな使い方を想像できないのがこれまたもどかしい。

「………………こんなの………ぜったい入らない………です…………」

頬に触れ、硬さと熱さ、ぬめりを直に感じてしまう。しかしそれを汚いとかウザいとか思う心はもう残っていない。
それどころか、率直な感想が湧き出て、つい言葉にしてしまう。
普段のルエットであれば、即座に赤面して前言撤回しようとするところ。しかしルエットはペニスに魅了されっぱなし。
むしろ自分から頬を寄せていき、先程味わった感触をさらに自分から貪ろうと触れ合ってくる。
硬い肉棒に眼鏡のツルが当たる。レンズが曇るのは、ペニスの放つ熱気ゆえか、自分の吐息の湿り気ゆえか。

「…………………ん、ぁ。………ち、ちんぽ………怪我してる、ですか?」

もはや心ここにあらずな雰囲気のルエット。相手に誘発されて思わず、男性器を指す卑猥な言葉を紡いでしまう。
その気恥ずかしささえも今は心地よく……。

「は、はいっ。ちんぽ、傷がついてたら、使うとき痛くなってよくないです、よねっ……。
 み、見ますねっ……ピングさんの、ちんぽ………すっごく大きな……」

触れていた頬を離し、ピングに動かされるままに濡れたパンツを竿に添える。
熱された鉄棒を冷ますように柔らかな布で撫でつつ、度の強い眼鏡ごしにその造形を隅々まで見分していく。
あらゆる角度から。鈴口を覗き込んだり、肥満体のお腹に後頭部を埋めて峰のほうまで見ようとしたり。
あるいは陰嚢をよいしょと持ち上げて、会陰部の陰毛すらもかき分けてみたり。
すっかり濃厚接触である。

「……すご、い………わたしの下着、もう熱くなってきて、ます……ピングさんのちんぽの熱、すごすぎて……。
 傷っぽいのはなさそうに見えますけど……冷まさないと、危なそうです………♥」

極太ペニスを思う存分目に焼き付けたことで、すっかり発情しきってしまった様子のルエット。
ローブの中では下着に覆われていない股間がぐっちょりと湿り、染みすらも浮かばせ始めている。
大事な下着を広げ、ピングのペニスに被せるように纏わせながら、ルエットは優しく手で弄び始める。

ピング > 周りは自然豊かな、開けた場所。
実に解放感のあるこの場所で、少女に股間を弄らせているというある種異様な行為は、正直、興奮する。
沈んでいたテンションは何時の間にやら平常通り。
誰に憚ることなく完全に勃起したペニスがぴたぴたと音を立て、相手の顔に触れてその雄汁で濡らしていく。

「ぬぁっはは。案外何とかなるもんだぞぅ?
 おまんこ、みちぃって広げて。お腹の裏側、ごりごりって括れで削ってなぁ。
 そらぁ、合わない人はいるだろうが、合う人にゃあそりゃあもう。うひっひ。」

生々しい説明と共に、くち、と裏筋に指を引っ掛ける。
腹に向けて引っ張って、其処から指を離せば撓りを以て、べっちんっ♥と音を立てて相手の頬を軽く打ち。
後は相手の頬擦りに合わせて腰を蠢かし、ずりずりとその身を擦りつけて顔の感触を堪能する。
時には眼鏡のレンズにすらも亀頭が触れて、にちゃぁ、と糸を引きながら汁を滴らせ。
業と鼻腔に一等匂いの濃い括れの部分を擦りつけたりと、経験の浅い少女にするには余りに下品な行為を楽しんでいた。

「あぁ、ありがとう。ルエットちゃんは優しいのぅ。
 ふぅぅ…。括れの所とか痛い気がするぞぉ…ちょいと指で撫でとくれよ♥」

あからさまに痛みなど感じていない、快感の声。
相手の入念なチェックが入る度に走る刺激は、もどかしいながらも興奮を煽るのに充分だ。
建前に乗っかる様に、言い訳染みた台詞を紡ぐ相手に同意を示し、被せられた下着はもう、雄の汁でねとねとだ。

「大事なパンツもどろどろにしちまって悪いのぅ。
 それ履いて帰ったらおまんこにちんぽの匂いが移っちまうから気を付けるんだぞ。」

まるでその下着を履き直すのが当たり前の様に。
口の端を弛めながら変態的な行為を提案し。
ぶる、と震えると射精と見紛う勢いでぷっぴゅっ、とカウパーが飛び散り。
更に下着を雄臭く染め上げて行く。

「あぁ、こりゃあ爆発しそうだぁ。
 ちょっと舐めて冷ましちゃあくれんかい?治療してくれ、治療。」

舐めて冷める事象等、ありはしないが。
此処はもうそういう流れだろう。
治療、と言っておけば何とかなるだろと言わんばかりに建前を用意しながら、腰をずいっと突き出して。
上手くすれば、亀頭が相手の唇へとキスを成すやも。或いは鼻へと押し付けての、一層の匂いによる発情促進か。

ルエット > 「何とかなる…………? うう、無理、無理ですよぉ、さすがにこれはぁ………………」

ピングの素晴らしき極太男性器を隅々まで観察し、もはや皺や血管の細部に至るまで覚え尽くしてしまったほど。
いまからペニスを隠されてしまっても詳細に絵を描けてしまうであろう。
――そこまで彼のペニスを『理解』したからこそ、挿入行為は今の自分には無理であることがわかって、それがまた辛い。
拡げて、削れて……それよりも先に、膣が裂けるか、骨盤が脱臼するか……。
その痛々しい想像に恐れおののくよりも先に、この荘厳たる男性器を最も望ましい方法で愛することができないことがもどかしい。
もし、このペニスを無事己の肚に収めることができたら、どんなに素晴らしいことだろう……そういう想像に留める他ない。

――だからこそ。それ以外の方法で、ありったけ愛でる。
熱に浮かされた今のルエットには、その手段に関して思考を巡らせる以外のことができなかった。
先程までセクハラに狼狽しっぱなしだった少女がもはや、今はサキュバスさながらの色情狂っぷり。

「はふっ、ふっ、ふうっ………くびれ……ここ、ですか? それとも、ここ?
 ………すごい熱くて、硬くて、今にも張り裂けそう、です………匂いもとても、濃くて………」

促されるがままに、ピングの肉棒に恭しく白い指を這わせる。
ごつごつとしながらも芸術的なまでに均整のとれた(少なくともルエットにはそう見える)ペニスを、さわさわ、くにくに。
被せた下着の上から、または間に指を挿し込んで、丹念にその感触を確かめていく。指自体に覚え込ませるように。
そんな丹念な愛撫に呼応するように先走りが大量に迸れば、ルエットの顔に爛れた笑みが浮かぶ。
花や星々、素敵なものを見た瞬間のような晴れ晴れとした顔。しかしそこに確かな堕落が見て取れる、淫売の顔。

「……んっ、はいっ。治療、しますです。ピングさんの、限界まで勃起しちゃった熱々おちんぽ……。
 またズボンに仕舞えるように、噛まれたとこが蒸れてしまわないように、ちゃんと……。
 ………ぜんぶ、ぜんぶ、出すのです。出させて、ください……♥」

常識からみて規格外のペニスでも、しごけば射精するというのは同じ。そしてそれは男性にとって至福の瞬間。
自らの手指でそんな状況に導ける・導きつつあることに恍惚を感じ、ルエットはピングの誘いを快諾する。
亀頭に被せていた下着のクロッチ部を少しずらし、両手で扱きながら正面に構えると、躊躇せずそこに口付けした。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅるっ……。優しく吸い立て、滲んでいた先走りを貪欲に吸引する。
たちまち口内から肺にまで満ちる濃厚な雄のフェロモンに、白目を剥きそうになるも、貪る口は止まらない。
そのまま舌をべっとりと押し付け、裏筋を中心に亀頭全体を舐め清める。
さすがにこの極太肉棒は口に含むにも難儀するが、それを埋め合わせるかのように舐め+扱き主体で丹念に愛する。
パンツに雄の匂いが染み付くのも厭わない……否、むしろしっかり染み込ませるように、布越しの手コキ。

「ん、ふっ、ピング、さんっ、ピング、さんっ……♥ ちんぽ、ちんぽっ………おねがい、しますっ……♥」

ピング >  
「そうかぇ?そりゃあ残念だのぅ。
 あぁでも、一応、な。一応、入るかもしれんから…おほ♥
 後でルエットちゃんのおまんこぉ…お♥ ふぅ…見せとくれよ。
 なぁに、ちと目と指でチェックするだけだから、の?」

段々と熱を帯びる相手の奉仕は、所々で此方のツボを押さえてくれる。
会話の最中にも声を跳ねさせ、相手の手の中で脈動していることから、感じ入っている事が良く伝わるだろう。
挿入を忌避されたことは幾度かある為、その反応は判らないでもない。
故、其処に至る手前までの悪戯を成そうと、チェック、という言葉を使いもう一歩踏み込んだ行為の誘い水。

「あぁ、丁寧にちんぽを見てくれてこりゃ、堪らんな。
 こんな所で会えたのがルエットちゃんで良かったよぉ…お♥」

開けた場所であるというのに、漂う淫靡な匂いは濃さを失わない。
無論、ペニスから放たれる物が大半だけれど、相手の股間から漂うそれもあるだろう。
無邪気に、淫靡に性器を弄る相手を見下ろし、喜悦に表情を弛め。
手のみならず舌も触れての奉仕の刺激は、声を詰まらせるに余りある。
粘つく我慢汁が舌で拭い取られる度、濃く匂いのこびり付いた括れや裏筋を舐め擽られる度に、根元からペニスが波打つ様に蠢き。

「おっ、おっ、おぉっ…!出る、出る出るっ、出るぞぉ…っっ♥」

乞う声が最後の一押しとなった。
陰嚢がきゅうと持ち上がり、竿が震えると鈴口が開き濁った汁が混じり込み――爆ぜる様に、射精した。
びゅびちっ、びちんっ、と音を立て跳ね打つ様に暴れるペニスは根元から押さえておかねば相手の体中にザーメンを撒き散らす勢いで。
或いは、毒と呼んで差支えの無い濃く粘ついた、重たささえ感じる精液をたっぷり10秒はかけて吐き出し続けた。

ルエット > 「わたし、わたしもっ♥ はじめて見るちんぽがピングさんので、よかった、かも、ですっ……♥」

相手が自分を褒める言葉に呼応して口から漏れ出たのは、ピング自身でなくそのペニスを褒め称えるようなセリフ。
まぁ、その「はじめて見るモノ」がこうも規格外だと、ルエットの常識が逆に危ういかもしれないけれど。
今はこの極太の逸物に触れ、嗅ぎ、舐め、吸い、身を持って愛を表現できること自体が実に嬉しいのだ。

「あっ、あ♥ 出る、出るですねっ♥ お願いしますっ、お願い……んっ、ふうううっ♥」

中年男性がみっともないうめき声を上げる。ぞわぞわ、とあからさまに男の下腹部が色めき立つ。
ルエットは桃色と雄臭に染まる脳髄を懸命に鼓舞して、男が見せる悦びの瞬間をつぶさに感じ、覚えようと神経を張り詰める。
陰嚢が締まる感触、竿の中を大質量が駆け上る感触、舌先で鈴口が目いっぱいに広がる感触、そして――。

「――――――――――――ッ!!!♥♥」

ねっちりと食らいついた亀頭の先端から、おぞましい量の粘液が放たれ、少女の口腔に満ちていく。
舌と粘膜を焼くような熱と苛性、鼻に突き抜けて一生取れないと思わせるほどの濃厚な精液臭。

「ぐぷ――――――ぅっ♥」

そしてすぐに口の容量を超過し、食道、一部は気管にまでなだれ込みそうになって、たまらず口を離してしまう。
なおもとどまらない射精の勢いを鼻っ面で受け、白濁がルエットの顔にべっとりと浴びせかけられる。
黒髪にまとわりつき、鼻の孔に入り、そして大きな丸眼鏡のレンズを覆い尽くさんばかりにザーメンが放たれて。
白む視界に意識さえも手放しそうになりつつも、ルエットの手指はひとりでに動き、パンツで再び亀頭を覆い直した。
残りの射精をすべて、お気に入りのパンツのクロッチ部へと受け止めていく。
布越しに伝わる雄のねばついた熱気が心地よく、つい愛おしげにナデナデと撫でてしまう。

「…………んっ、ぐ…………っ、くぅ…………………ごくっ、んくっ、んぐうっ……………ぷはっ!」

そして、口満杯に溜まっていた精液を、やや苦慮しながらも何回かに分けて喉に通し、すべて飲みきってしまった。
なおも胃の中でべたつき、すさまじい雄臭を放つその存在感。しかし今はそれも心地よい。

「…………すご……かった、です……♥ ピングさんの、お射精………♥
 わたしが……知ってたのと、ぜんぜん違う……。射精って、こんなにはげしく、濃い……モノだったんですね……」

単なる情報として植え付けられていた性知識と、実体験で身を持って知る知識の相違。
そのあまりにもドラスティックな落差に、また恍惚としてしまう。
……しかし。射精の後に男性器が急速にしおれていくのを感じると、昂ぶっていた心もまた冷静さを取り戻していき。

「…………うう。でも、ごめんなさい、ピングさん……。わたし、やっぱりまだ、恥ずかしくて……。
 見せるのは……うん、さっきもう見られちゃったからそれほどでも、ですけど。触られるのは、怖い……です。
 ピングさんに、ここまですごいの見せてもらったのに……ほんとうにごめん、です……」

そう、とぼとぼと漏らすように言葉を紡ぎ、悲しげに俯くルエット。
そして、小さな詠唱とともにまた水生成の呪文を紡ぐと、それで手指、眼鏡、髪、そしてずっしり精液を孕んだ下着を洗っていく。
――下着のほうはさすがにベトつきを落とせても繊維に染み込んだ体液は落ちない。
ぎゅっと絞ってもまだ色濃く染み付いた男の性臭――恥垢、カウパー、そしてザーメンの匂い。
再びそれに精神をやられないよう意識を強く持ちながら、ルエットは脚を通し、履き直す。

その瞬間だけ再びピングの目の前に股間が晒される。
陰毛は深いが女性器自体はまだまだ未熟……だが、今やその粘膜は興奮で赤く熟れきり、ぬらぬらと開いていた。
さらに興奮の証である白濁した本気汁がとめどなく滴り、幾筋もの糸を引いて滴る。
だがその淫靡な光景はすぐ、ぐっちょりと濡れたパンツで覆われ、次いでローブの黒い布地で完全に隠された。

「ピングさん、怪我はもう大丈夫ですよね……?
 わたし、ここでもう少し学院の課題をこなさなければいけないので、できれば……先に王都に戻ってください」

ピング > 普段行う、刺激のみで達する射精とはまた一味違った興奮。
地味で真面目そうな相手が徐々に変貌し、治療と称しながら搾精をする行為の何と淫靡な事か。
どろどろと煮詰まった興奮を、初めて見て・触って・味わう相手にぶちまける背徳感に腰が震えた。

長く長く、脈打ちながら相手を汚し、そして汚される相手が悶える様に知らず、表情が緩んでしまう。
妙な征服感と共に相手を汚し終え、その後処理とばかりに下着で最後まで拭い、しみこませる行為にすら興奮を覚え。
重さを増した下着はもう、湯気を立ててしまいそうな程だった。

「…――――ふはぁ…っ…。
 あぁ、出した、出したぁ……あぁ、ありがとうなぁルエットちゃん。
 お陰で調子が戻った気分だぁよ。」

思いっきり射精をしたことで、熱の昂りは一旦収まる。
よくよく考えれば、此処は自然の中で、そして、己も怪我をした場所だ。
これ以上を望む気持ちが無い訳でも無いが――流石に自重するべきなのだろう。
相手の台詞を受けて妙に冷静になりながらも、その余りにも落ち込んだ台詞に声を出して笑ってしまった。

「わぁっはは!なぁにを言うかねこの子は。
 えぇよえぇよ、気にしなさんな。オイラぁ、王都の平民地区で店をやってるからよ。
 その下着のお詫びもしてぇから今度、暇があったら来てくんな。」

尚、下着に足を通すその光景は、確りとみていた模様。
ズボンを直しながらも、鼻の下を伸ばしている辺りはぶれない性格だった。
精臭の名残激しいだろう下着が相手の股間を包んでいる現実に、またむらむらとしてきたが、何とか心を押し留め。

「―――――ん、そうか。
 まぁ、オイラより荒事にゃあ強そうだから心配はいらねぇだろうけども。
 気ぃつけてなぁ。そんじゃ、一足先に行かせて貰わぁな。」

両手でバンバン、と相手の肩を叩き、ありがとうな!ともう一度確りと礼を述べ。
手を振りながらその場を去って行く。
帰り道は幸いにも何事も無く、王都に辿り着けたんだとか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からピングさんが去りました。
ルエット > 「は、はいっ。お店やってるんですね。わたし、きっといつかお伺いしますから!
 ……では、ピングさん、お気をつけて帰ってください。こんどは虫さんに噛まれないように……!」

よかった、自分のいちばん大事な貞操はまだ汚さずに済む……そんな安心感と。
他方で未だ体の芯にはすさまじい劣情の余熱がくすぶっていて、持て余すような焦燥感。
複雑な感情がないまぜになったまま、これ以上己に手を出さず去っていく中年男性をじっと立ち尽くして見送った。

――やがて、そんな熱が徐々に引いていくごとに。
初対面の中年男性に対して自分が演じた、あんまりにもあんまりな痴態の数々がやまびこめいて理性を苛んでいく。

(わたし、わたし、わたしっ………なんてことを、なんてことをっ!?
 おとこのひとの下半身を……性器のすぐそばを……頬ずり……ひわいな言葉…………口付け…………。
 なんで、なんでわたし、なんで………っ!!)

地面を転げ回ってしまいそうなほどに悶絶すること数十分。
ようやく落ち着いても、もはや課題に取り組む精神状態ではなく。
幸いにも課題については「適当に済ます」だけの知識のバックアップがあったので、なんとかなったけれど。
今日、ピングの目の前で演じた数々の痴態は、一種のトラウマとしてルエットの脳裏に刻まれることとなった。

(………うう、でも、いつか。いつかは………あのちんp………男性器を、このおなかに………)

それでも、あのとき感じた不甲斐なさと、それを克服する意志もまた、強く残っていて。
その証として、彼の性臭が染み付いたパンツはその後も洗わず、どこかに仕舞い込んでいるようだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルエットさんが去りました。