2019/08/01 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 偶には副業の冒険者もやるべきだという事で。
定番のゴブリン退治の依頼を取って、街道沿いの森林地帯にやってきた。
話では、この辺にゴブリンが居る筈で、実際、確かにそれは居た、のだが。

「うおおおおおおお!ダッシュで生き延びろォ!」

そのゴブリンに、今、男は追われていた。
ゴブリンの数は、全部で二十。
群れをなした彼等は、地形も何も関係なく、真っ直ぐにこちらに向かってくる。

「クソ、目撃情報じゃ5体かそこらだったじゃないか、どういう増え方してんだよ――まさか、苗床でも手に入れたのか!?」

確かにゴブリンの繁殖力は強いが、しかしそれにしても異常過ぎる。
恐らくだが、人間か魔族かの女性を、孕み袋として手に入れているのだ。
繁殖という時間の必要な作業を他種族に分担させる事によって、繁殖力を爆発的に高める――ゴブリンの生存戦略である。

「クソ、冗談じゃねえ、こんなのやってられるかよ!」

しかし、無駄口を叩いている訳にはいかない。
このままでは、普通にリンチされて死ぬ。
一対一なら魔族でも相手にできるが、1対多の状況で、しかも囲まれてしまってはまず確実に負けてしまう。
後先考えぬ走りで逃げる男だが――しかし、ゴブリンの脚力も人外。
距離は詰められはしないものの、開けることも出来ず。