2019/07/02 のログ
シスター・マルレーン > 「よし!」

数多くの依頼で鍛え上げられた土木作業のスキルを如何なく発揮して、バッチリ露天風呂に仕上げていく。
柵で周囲をしっかり囲んで、周辺の木は枝をバッチリ落として。
川と繋げて温度は熱い普通ぬるいの三段階に。
流石に石を並べて、というわけにはいかなかったけれど、泥塗れというより小石が敷き詰められた川の延長といった風情。
おまけに入り口には「ちょうせいちゅう」の文字まで書き添えて。

「……これでゆっくり休めますね。」

休むまでにかかった時間が長い。思わずへろへろとその場に崩れ落ちそうになる。

シスター・マルレーン > 結局、工事中もだーれも通らなかったし、大丈夫大丈夫、と自分にしっかり言い訳をしつつ、そそくさと温泉に入ることにする。
修道服を脱ぐこと自体最近は無いけれど、よっこいしょ、と折りたたんで。
下着も丁寧に折りたためば、一番大きな岩の上に。

布は何枚も持ってきたから、身体を拭くにも包むにも便利でしょう。

ついぞ最近大立ち回りを何度かやったものだから、ちょっぴり痣はあるけれど。
それでも健康的な、どちらかといえば豊かな身体を晒しては、軽くお湯を身体にかけて……お湯の中にとぷーん。

「………ぃ、だっ………!」

痣にはとても染みた。ひぃ、と思わず声が出る。

シスター・マルレーン > 「………しかし、薬効とか何にも分からないお湯に入るとか、よくよく考えなくても私もバカですよね。」

そういえばこの前見つかったばかりだった。
まあ、死ぬことはないだろう、なんて適当な考えのままに、とりあえず汗を流したくて仕方がなかった。
……ざぷざぷ、と顔をお湯で洗って、はー、……っと、蕩ける声が漏れる。

疲れ切った心と体に、暖かいお湯が気持ちがいい。

シスター・マルレーン > シスターとして頑張って、冒険者としてもがんばって。
それなりに自分の全力を出してきたつもりだけれど、どうにも。

ふう、とため息も出てしまうというもの。
最近は同業者にも落とし穴を掘られる始末だ。
そのたびに、自分は何をしているのだろう、なんて、やっぱり落ち込みもするもので。

「………………ふぅ。」

大きめの岩に腕をのせて、顎をのせ、たるーんと……机に倒れ伏す生徒のように、力を抜く。
白い素肌……背中部分を大きく晒している格好になるが、先日殴られた場所で、まだちょっと痛いからちょうどいいのだ。

うつ伏せのような恰好で、何度も、何度も溜息が出てしまう。

シスター・マルレーン > 「……リラックス、効果があるのかしらね。」

とろん、としてくる。
ふにゃふにゃになったシスターは、珍しく力が抜けきった顔でとろーんと。
湯が熱かったのか、ほっこりと肌を染めて、清潔な布を身体に巻いて岩に腰掛ける。
足をつけたまま、はぅ、と吐息をついて。

働きに働いて、それでいて毎日叱責を受けて。
ふにゃふにゃになっていた心と体を、ゆっくりと癒す。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 温泉」にリーゼさんが現れました。
リーゼ > 街道からそう離れていない川のほとり。
今日も日々の糧を稼ぎに、薬草とあわよくば小動物でも狩れればと街道を外れた奥のほうへとやってくる。
川辺の方が動物たちが多いので、狩りには適しているわけなのだけれど。

「あれ……? こんなところに柵なんてあったっけ?」

この前来た時にはなかったはずのものが設置されていることに首を傾げ。
何かあるのかなと、ひょっこりとその奥を覗いてみる。

「あー……っと、ごめんなさい。
 覗き見しようとしてた……のは、間違ってないんだけど、そうじゃなくて…」

そこには、まさかの湯上り美人。
想定外の状況に、わたわたと少し怪しい言い訳を口走り。

シスター・マルレーン > 「……あら。」

小さな声にはっと振り向けば、そこにいるのは可愛らしい少女。
ふふ、と小さく微笑みながら、布でしっかり胸元まで隠していることを確認して。
よし。

「………ふふ、大丈夫ですよ。
 この柵は今日出来たばかりですから。
 ………この場所に教会を立てようとされているので、温泉がてら調査に来た……そんな感じです。
 調査をサボってるわけじゃないですよ?」

なんて、てへ、と舌を出して笑いかけ。
別に見ても減るもんじゃないですし、大丈夫ですよー、なんて、明るく笑いかける。
怒ってもいなければ、気さくな笑顔も見せていく。

リーゼ > 湯上り美人の笑みに、どうやら除き魔扱いされずに済んだらしいとほっと胸を撫で下ろす。
そうしてから、改めてぺこり、と頭を下げ。

「教会? こんな場所に? じゃあ、お姉さんは教会の人なんだ?」

どうやら気さくでお茶目な人っぽい。
そのまま柵を超えて近くまで寄ってくると、出来たばっかりの温泉に手を浸し。

「良いお湯っぽいね。
 えーっと、温泉に入れる教会でも作るの?」

街道からも街からも離れた場所に教会を作る意味が分からない。
宿もなければ、食堂もないわけだし。
お姉さんは良い人っぽいけれど、いまいち要領が得られずに、きょとんと首を傾げたまま。

シスター・マルレーン > 「ええ、シスター・マルレーン……マリーでいいですよ。」

微笑みながら、ゆっくりと入っていたのか、白い肌はすっかりピンク色。
のほほん、と湯気を出しながら。

「……あー、まあ、そうですね。
 街道ではないにしろ、小さな道を整備して、怪我した人の療養施設兼教会を作るんでしたっけ。
 そんなイメージを伺っていますよ。

 それができるかどうか、ちゃんと入れるかどうか試してこい、というわけですね。
 ですから、もしかしたら入っちゃダメな湯だったりして。」

あはは、なんて笑いながら体当たり調査。

リーゼ > 「あたしはリーゼ。一応、これでも冒険者だよ。
 よろしくね、マリーさん!」

こぅ、ついつい視線がほんのりピンクの柔肌の方に行ってしまいがち。
同性であっても、湯上り美人さんはなかなかに惹かれてしまうものがあるわけで。
あまり凝視しないように気を付けながら。

「あー、そうなんだ。そういうのなら歓迎だよね。
 出来ると良いけど……入っちゃダメって?」

訊いてみると、ちゃんとした教会の慈善事業っぽくて感心する。
ただまだこれからといった感じ。

お湯の方は見た感じは、普通っぽい。
とは言え、そんな専門的な知識もなければ、分析魔法なんて便利なものも使えはしないから、実際のところは分からない。
教会の偉い人が言うのなら、少なくとも所有権云々の問題は大丈夫なのだろうけれど。

シスター・マルレーン > 「ええ、リーゼさん、よろしくね。
 実は私、冒険者の兼業もしているから。
 こんな格好だけどね。」

気を抜きすぎてるかしら、なんて、歯を見せて笑う。
視線は感じるも、毎日見られているせいか、気にすることもない。

「ああ、……見つかって、おそらく大丈夫、くらいのお湯なんですよね。
 すっかり汗をかいちゃったから入ってみたんですけど。

 こう、入った人が眠くなるとか、だんだん力が抜けていくとか、アブナイお湯とかもありそうじゃないですか。
 今のところ、大丈夫だと思うんですけどね。」

つまりは、入浴に適さないお湯って奴。
ま、大丈夫でしょう、なんて笑う姿は豪快であり、テキトーでもある。

「……リーゼさんは今日はお仕事の帰りかしら?」

リーゼ > 「え? マリーさん、冒険者もしてるんだ?」

ちょっと意外そうに目を見開く。
けれどもまぁ、冒険者もピンからキリ。
見た目だけで言えば、自分も似たようなもの。

「わぁ……そんな危ないお湯もあるのに、ひとりで入っちゃダメだよ。
 他に誰かいないの?」

見回りとか行ってるのかな、と見渡すけれど、そんな雰囲気はあまりなく。
柔らかな物腰とは裏腹に随分と大胆な行動にやや呆れてしまう。

「う、うん。薬草採取と、狩りに出てきたんだけど。
 こういう調査は、やっぱりひとりだと良くないよ?
 冒険者としてでよければ、あたしでも手伝えるし。」

自身もソロが中心とはいえ、最近パーティーを組んだところ。
やっぱり複数だと仕事の効率も全然違うわけで。
教会からのご指名でも承るよー、と付け加え。

シスター・マルレーン > 「ええ、こう見えても経験だって長いんですよ!」

えへん、と胸を張って自信がある素振りをして見せて。
たぷん、と大きな胸が揺れる。

「……あー、まあ、他にはいないんですよね。
 教会もいろいろあるんですけど、冒険者に仕事を任せたがらない人たちもいまして。

 自分たち………教会に所属する冒険者や聖職者だけで何とかしようとすることも多いんです。
 ですから、………こう、人を指そうとなると自腹になるんですよねぇ。」

あははは、と遠い目をするシスター。 そんなお金は無いぞ。

「大丈夫ですよ、リーゼさんだって狩りや採集に一人でいってるじゃないですか。
 あ、むしろ私、いつでもついていきますよ。 こう見えて荒事にも自信がありましてね。」

ふふー、と腕を組んで明るく振舞って見せる。
人がいると、どうしても明るく振舞おうとしてしまう自分がいる。

リーゼ > 仕草も可愛いお姉さん。
そんな印象ではあるけれど、その頭には「胸が大きな」という修飾語がついてしまいそう。
布地で隠れてはいるけれど、そのくらいでは隠しきれないたわわ感は自分にはないもので。
思わず恨めしそうに――いやいや羨ましそうに見てしまう。

「………そうなんだ?
 マリーさんには悪いかもだけど、教会ってケチだよねー。」

シスターを前にして言うことではないかもしれないけれど。
それでも、迷惑を被っているのは当のシスター本人だろう。
その証拠に、何やら危うい視線が明後日の方向に向いている。
そこでお金をケチって、大事な人材が怪我でもしたらどうするんだろう、と教会のお偉いさんに憤る。

「それはそれで嬉しいけど。
 って、じゃあ一緒にしたらいいんじゃない?
 採集はよっぽど特殊なものでもなければ、だいたいどこでも手に入るんだしさ。」

採集がてら、調査の護衛くらいは務まるよー、と売り込んでみる。
そこまで仕事に困っているわけではないけれど。
どうにもひとりで貧乏くじを引いているっぽい雰囲気に、ついついお節介癖が出してしまう。

シスター・マルレーン > じー、っと見られれば、視線をちょっと感じたのか、あはは、と布を手で押さえるように隠して。
人並みの羞恥心は普通に持っているのか。

「………あはは、そうですねー。ケチですよー。
 誰よりもよーくわかってますよー。」

遠い目をしながら、ハハハハと機械のように笑う。
まあ、教会のお偉いさんからしたら、別にいてもいなくてもいい立場なのだろう。
こほん、と咳ばらいを一つ。流石にそこまでは口にはしない。

「ふふ、そうですね。
 では、一緒に行ける様な依頼であれば、ぜひ。
 リーゼさんも困ったら頼ってくださいね。 教会で私の名前を出せば、おそらく通じると思いますから。」

言いながら、そっと相手の手を握って。少し濡れた手でごめんなさい、と握手を一つ。
心配してくれている相手の気持ちは、よく分かる。
その心配してくれているという行動だけでも、ありがたいもの。

ありがとう、と囁きながら、そっと手を離して。

リーゼ > 「っと、ごめんね。その……大きくて良いなーって…」

手で布地も隠されると、少し慌てたように言い訳どころか地雷を踏み抜く。
何を食べたらどんな風になるんだろうとか、そんなことは思ってません。
むしろ余計に遠い目をさせてしまった方が地雷だったかも。

「マリーさんを責めてるんじゃないからね!
 うん、とにかく。
 マリーさんも何かあったら頼ってね。こんなところで出会ったのも何かの縁なんだし。」

にっこりと笑って、差し出された手を取る。
先ほどお湯に浸けたから、汚れてはいないはず。
しっかりと、元気づけるように握った手に力を込めて。

「っと。それじゃあ、お邪魔じゃなければ、もう少しここに居ても良いかな?
 おしゃべりついでに、休憩もしていきたいし。
 あ、マリーさん、ご飯は食べた?」

決して護衛とかそういうのではない。
ただの休憩。ついでに小腹も減ったから、近くで火でも焚いて何か作ろうか。
お裾分けくらいはできるよー、と声はかけるけれども。

シスター・マルレーン > あはは、と微笑みながら、そうですー? なんて笑って見せる。
相手が凹んだ素振りをみせるなら、猶更だ。

「もうちょっとここに?
 それはもちろんいいですけど………。」

なんだか申し訳ないな、なんて、少しだけ頬をかいて。
でも、せっせと思い切り作業をしたからか、………正直、お腹は空いてしまう。

「………食べてないです。」

くぅ、とお腹が鳴って、頬を真っ赤にしてそっぽを向く。
まあ、ここでただ強がってもどうにもならない。

「……じゃ、じゃあ、一緒に街へ帰りましょう、ええ。」

そうやって真っ赤になりながら提案するのが、精一杯で……。

リーゼ > 「それはもう! 秘訣を教えて貰いたいくらいっ!」

ぐっ、っと笑うお姉さんに身を乗り出して訊いてしまうほどに。
だって仲の良い子もスタイル抜群で、自分だけがこれじゃあ悲しいじゃないですか。
そんな悲壮感を漂わせるか。
けれどもそれも、可愛らしいお腹の虫の音を聴くまでのこと。

「あらら、お腹ペコっぽいね。
 じゃあ、がっつり作っちゃおうかなー。
 これでも美味しいご飯には拘ってるから、任せてよ!」

基本は食べる専門ではあるけれど。
それでも野外での食事で不味いものは食べたくない一心で調理スキルも磨いたのだ。
いくら野外であってもちょっとした食堂の料理よりは美味しいという自負はある。
こういう時の火魔法とばかりに惜しみなく魔法を使いながら、てきぱきと料理を仕上げていく。
とは言え材料は限られているから、出来るものは簡単なもの。

お腹を満たせば、街にまで一緒に戻ることに。
道中の会話は、普段どんなものを食べているかだったりした理由は明かされないまま。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 温泉」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 温泉」からリーゼさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」にナカムさんが現れました。
ナカム > 「ぶえっくしょい!! ぢぐじょう……」

濡れ鼠。そうとしか表現できない状態で川から上がる。
報酬金がやけに高い依頼をウキウキ気分で受けた帰り道、盗賊に襲われた俺は咄嗟に川に飛び込んだ。
おかげで何とか盗賊は撒けたようだが、一張羅がビショビショになってしまったのである。

「おかしいと思ったんだよなぁ。ただの魔物討伐で4000ゴルドなんて」

肩を落としながら衣服を脱ぎ、下着のみとなる。
くそぉ、くそぉと言いながら周りから木の枝を集めて焚火の準備をし始める。

ナカム > ゴリゴリゴリゴリ………ガコッ!

「あ、失敗した」

ゴリゴリゴリゴリ………ガコッ!
ゴリゴリゴリゴリゴリ………ガコッ!!
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ………ガコッ!!!

「だああああああああ!」

ウザイ!ムズイ!もうヤダ!こんなのやってられるか!
擦り合わせていた木の枝を川の方に投げ捨てて叫ぶ。
かといって火打石や魔法を持っているわけでもない。

「火をつける方法が、ない…!」

戦場では其処ら辺だいたい燃えてたじゃん。
ここら辺も燃えてろよ。
現実逃避を重ねても状況はまったく転じない。

ナカム > それにしても体が冷える。
早く街に帰りたいが、今のままでは確実に白い目で見られるだろう。

「しょうがない。体を温めるために運動でもするか…」

そうと決まれば話は早い。
手に持っている剣を抜き放ち構える。
まあ、構えるといっても全身から力を抜くだけなのだが。

「ふっ……!」

その姿勢から一閃、白銀の線が舞う。
出し物としてやれば金が取れそうな剣舞を披露していく。
人が通れば変態に間違われかねないが、どうせ通らないだろうとあたりを付けて。