2019/06/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森林」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
■幻鏡の迷宮 > メグメール自然地帯には夜空に輝く星や月明かりすらも射し込まぬほど鬱蒼としている森が存在している。
昼間でも夜でも重なり合う木々の葉が闇を生み出す森林地帯、だが闇に覆われている事で太陽の輝きを嫌う希少な植物が生えていたり、珍しい鉱石等を拾うことが出来る、と言う噂である。
一般人でも知っている、冒険者なら一度は訪れる場所であり、野生の動物も多いことから初心者冒険者が特殊な状況下での生存訓練に向いているとも言われ、水辺もまた探せば直ぐに見つかることから、前述の植物の件も含めて以外に人気の場所である。
森の入り口であれば冒険者以外にも薬を作ることを生業にしている者が材料を採取に着たり、冒険者に憧れてごっこ遊びをする装備自慢の貴族たちの度胸試し、にも使われいるくらいに比較的安全な森なのだが今夜は生き物の気配も無ければ、虫や鳥の鳴声も無く、木々の根元が隠れるくらい薄っすらと霧がかかった怪しい森と化していた。
その現象を巻き起こしているのは霧を生み出した幻鏡の迷宮と言われる生きた迷宮、それが今夜はこの森に突如として出現し、森に入り込んだものを迷宮へと誘おうとしている。
それもだ。
今宵に限って何時も以上に性質の悪い魔物を生み出して、既にあちらこちらに繁殖させている。
それはキノコの姿をした魔物。
そのキノコが吐き出す胞子は嗅いだ者の思考を見出し、錯乱させ、時には酩酊状態に落としいてる危険な胞子。
それ以上に危険なのはそれは生物の体内を使い胞子を発芽させ繁殖する事にある……。
霧に満ちた足元を良く眺めれば、どこにでもあって、どこにでもない、見た事があるようでないような、子供が描くキノコそのものが無数に生えているのが見えるはずである。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森林」にマーナさんが現れました。
■マーナ > 「はーあ、もう…妖魔の力を維持するのも…楽じゃないなぁ…」
ため息をつきながら、森の中を歩き空を見上げる。月が出ているというのに、全身にあまり力を感じない。
妖魔として生まれ変わったのはいいものの、その強すぎる力をいつでも行使できるわけではなかった。
その多大な魔力の殆どは、通常時に肉体が崩壊しないように抑え込むのに力を使い果たしている、不完全な状態。
そして今宵は、その魔力を維持するために必要な食事や薬草を取りに森へと来ていたのであった。
「くんくん…えーっとこれと…これと……なんだこりゃ?」
匂いを頼りに薬草をもぎ取りながら一息ついた時、ふと目に入ったキノコ。
こんなのあったかな?とキノコに顔を近づけて、一本取ってみようと爪を向ける。
■幻鏡の迷宮 > 爪を向けられたキノコは自発的に地面にもぐり……こむ事は無く、素直に妖魔の少女の手に委ねられる。
が、その手に触れた瞬間にまるでそれは最初からそうであったように、ホロホロと崩壊と言う言葉そのものを表すように、触れた箇所より灰に似た何かしら粉末に変化して崩れていく。
その崩れていく、その崩れいく流れに合わせる様に薄っすらと広がっていた霧は徐々に晴れていき、数刻たたぬうちに鳥の声や虫の声が森に戻ろう。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森林」から幻鏡の迷宮さんが去りました。
■マーナ > 「あり? 消えちゃった…仕方ない」
んーっと身体を伸ばし、薬草を摘み直すと夜の中へと消えていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森林」からマーナさんが去りました。