2019/06/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/野原」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
■幻鏡の迷宮 > 夜と呼ぶには既に日付を跨ぐような時間である。
空に上った月は既に傾きかけ、星達でさえ輝きを潜める、事はないが、それでも闇深い時間帯である。
今宵幻鏡の迷宮が具現化したのはメグメール自然地帯と呼ばれる人里より随分と離れた場所、それも極々有り触れた草原地帯、寧ろ野原と言ってもいい場所だろう。
其処は一面に低い草が生え、時々岩が点在するくらいで特長など何も無い、だが其処は霊草薬草の産地であり、冒険者と言うよりも薬師や錬金術師、魔術師などが利用するような場所であり、冒険者でもない一般人や狩人が採取に来るくらいの安全な場所である。
――…しかし、だ。
何時ぞやの海辺と同じ様に今宵はそんな平穏を日常が極々僅かであるが蝕まれていた。
普段なら見通しのいい野原であるが今宵は闇夜に混じり薄らと霧が掛かっている、視界が不明瞭になる程ではないが薄っすら、白く、白く、白く。
もし今宵野原に足を踏み入れる者が居れば、何も無い場所で霧が発生している事を不自然に感じるだろう、か。
だが、感じ取った時点で既にその足は迷宮に踏み込んでしまっている。
虫の鳴き声すらない、風が吹いても草と草のすれる音すらない、悪夢は此処にあった。
■幻鏡の迷宮 > 誰か人が来る時間帯でもない。
人気の無い野原は気がつくと霧が晴れており、何時もの日常へと戻っている。
虫の声、遠くからは狼の遠吠え、平和な日常。
迷宮はまた時と場所を変えて、何処かに現れることだろう
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/野原」から幻鏡の迷宮さんが去りました。