2019/06/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 「うぉ……ガッツリ動くとあっついなこの服……」

汗だらけの剣闘士服を脱いで、男は独りごちる。
今日は鍛錬に、森の中に来た。
早朝から剣を振り続け、今は昼。
そんな訳で、昼食と行きたいのだが……

「取り敢えず、釣りかなあ。弁当持ってこなかったし」

バックパックの中から釣り竿と釣り針、それと餌を取り出し、近くの澤へと向かう。
緩やかな澤の流れの中に、何匹かの魚の影が見える。

「それ、っと」

釣り針に餌をつけ、放り投げる。
さて、魚は釣れるかどうか――

クレス・ローベルク > ――で、あれから二時間後。
釣果はそれなりの大きさの魚三匹だった。
剣を素振りしていた平地に戻って、火をおこし、焚き木に移す。

「えーと、内蔵取ってーと」

盛ってきたナイフで適当に下ごしらえしたら、串を通して火で炙る。
直に、香ばしい匂いが辺りに漂うだろう。

「それまではしばらく休憩だな。にしても、本ぐらい持ってくるべきだったか」

昨日の夜に急に思い立ったため、最低限の準備しかしてこなかったのはまずかった。
魚に火が通るまでの間の、時間つぶしをどうしようかと、男は悩むことになった。

クレス・ローベルク > 焼けた魚を串で持って、塩を少々ふりかける。
そして、腹に齧り付く。
下ごしらえの際抜けなかった骨はあるが、それもよく噛めば喉に引っかかる事はまずない。

「美味いな」

やはり、市場に売ってあるのとは新鮮さが段違いだ。
凝った味付けをしなくても、塩だけで十分イケる。
何より、匂いが素晴らしい。最も、匂いに釣られて獣が現れることもあるが。

「それもまた修行だよなあ」

食っている間も、意識の何処かは張り巡らせる。
ローベルクの家では基礎として訓練するものだが、遮蔽物の多い森だとそれが鋭敏になる。
森の中では、全てが修行だ。
今の彼ならば、周囲の木々に隠れた獣や人も見つけられるだろう。

クレス・ローベルク > ――男の食事は続く
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」からクレス・ローベルクさんが去りました。