2019/05/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 丘陵地帯」にエレオノールさんが現れました。
エレオノール > 「ふぁ……ぁ……」

丘の上に生えた一本の樹の下で、貴婦人が一人大きくあくびをした。
こんな真夜中に町の外で女が一人出歩くなど、普通なら正気の沙汰ではないだろうが、そんなことを気にする素振りもなく、色々とボリュームたっぷりの貴族の婦人はぼんやりとたたずんでいた。

「……うふふ、たまにはこうして野原にでも出ないと、自分が何者か忘れてしまいますものね」

と、月を見上げながら呟いたのは独り言ではない。周囲の草影には、何頭かの狼が身を隠している。それらは返答こそしないものの、この静寂の中で言葉が届いていないわけもなく、エレオノールは小さく微笑んだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 丘陵地帯」にアルブムさんが現れました。
アルブム > 王都がある方角。丘の斜面を、ひとつの小さな人影が歩み登ってくる。
純白のローブをまとい、背にはそこそこの荷物が入った雑嚢。
テントなど野営道具が入ってるのだろうが、何日も旅をするような重装備というわけでもない。

いまだ定まった住居を持たず、王都の宿に身を寄せている旅人アルブム。
宿が繁盛しているときは他の客に部屋を譲ることを条件に、宿賃を少しまけてもらっている。
今日はそんな感じで、一時的に宿を追い出されたわけだ。
せっかく風の気持ちいい時候である。天気もいいし、こうして前から目をつけていた丘陵へとキャンプにやってきたわけだが。

「…………………………? 先客でしょうか?」

頂上にぽつんと立った木の下に人影を認めると、少年はランタンが括り付けられた杖を掲げる。
相手に無用な警戒をさせないよう、そして自分自身もある程度警戒をするように、灯りを強める。
そして近づいていく。

エレオノール > 「……あら、誰か来たかしら」

人寄せの魔術は使っていなかったが、誰かが近づいてくるのは持ち前の嗅覚ですぐにわかった。甘い香水のような香りだ。周囲の狼たちもそれに気づいたようだが、軽く手を伏せて下がらせる。あくまでもこっそりと。

「こんばんは、いい夜ですわね」

そして近づいてくる少女……もとい、少年に微笑んで挨拶した。こんなところに一人で来たことといい、奇妙なにおいといい、『普通の』人間ではないだろうと察しはついたが、とりわけ警戒することもない。

アルブム > 「……………! は、はい。こんばんわですっ!」

声を掛けられると、華奢な少年はびくりと怯えるように肩をすくめ、立ち止まる。
杖の先端に備わったランタンと鈴がガランと金属音を立てる。

うまく言語化できないし口にも出さないけれど、違和感を感じる。
木の下に佇む女性は、その装いきらびやか、口調も穏やか、世間に疎いアルブムでも感じる高貴さが見て取れる。
そんなやんごとなき方が、ひとりでこんな野原の真ん中にいるなんて。
周囲には野営も焚き火もなく、野宿というわけでもなさそうだ。散歩? こんな辺鄙なところを?

「………は、はい。いい夜です。せっかくなので、野宿してみようかって。
 ほ、ほら。もうすぐ暑くなってくるじゃないですか。虫も多くなると野宿も大変になりますから。あはは……」

ボサボサ気味の金髪を掻きながら、苦笑い含みで言葉を返す少年。
しかし、そんな怪しさ満点の相手を訝しむよりも先に、目を奪われてしまうものがある。
それは、胸。あまりにもでかい胸。デコルテは挑発的に開かれ、柔肌の丘陵と谷間が月明かりに色濃く浮かぶ。
アルブムは空色の瞳を真ん丸に見開き、無遠慮に女性の胸元へと視線を向けてしまう。目をそらせない。

「………あ、あの。おねえさん、まさかここにお一人でいらっしゃるのですか?」

ちらちらと周囲に目をやろうとするも、またすぐ吸い付くように胸元を見てしまう。
どうやら狼たちの存在には気づいてないようだ。

エレオノール > こちらは警戒していなくても、向こうは警戒……というか、不自然さを覚えていることはすぐにわかった。それも無理もないことだろうと思うし、取り繕う必要も特に感じないので、

「そう、こんなところで一人で……気を付けないといけませんわよ?何かと物騒な世の中ですから」

と、完全に自分を棚に上げて言う。仮に、子供一人に何か怪しまれたところでどうこうなるものでもあるまいという自信、悪く言えば油断があったからだ。

「ふふっ、とはいえ、一人きりなのはお互い様ですわね?せっかくですし、少しお話でもしましょうか」

それよりも、目の前のこの少年の可愛らしさが一番の関心事だった。彼がこちらの胸に目を奪われてるのは明白だが、それが好奇からなのか、それ以外なのかを確かめるために、わざとらしく前屈みになって、その谷間を見せつけてみる。

アルブム > 「はは、はいっ。お話、お話ですね、しましょうっ。折角ですし。で、でも野営は別のところを探そっかな?
 ……ぼ、ぼく、ぼく……アルブムっていいます!」

目の前でわざとらしく谷間が強調されると、焦燥がいよいよ煮詰まり、顔を真っ赤に染めてしまう。
全身に脂汗がにじみ始め、それにつれて少年が纏うサンダルウッドの芳香も強く際立つ。
遭遇してすぐ別れるというのも味気ないが、先客がいるところにガチャガチャとテントを立て始める図太さもない。
とりあえず雑嚢を下ろし、アルブムと名乗った少年は乙女とともに木の陰に収まる。

「……そ、そうですね。物騒な世の中です。最近は王都も降嫁だかなんだかですごく慌ただしいですし。
 でも、この辺も危ないって聞きましたよ。狼や野犬とかの危険な野生動物が増えてるって聞きます。
 それなのに、おねえさんは火も焚かず武器も帯びずに一人でいるなんて……その。す、すごいですね?」

近づけば、より一層その爆乳の威圧感が眼前に覆いかぶさる。
直視し続ければ理性が害されそうな、それほどの超常感。
焦りながら視線を別の方に向けるも、彼女の顔立ちもそれはそれで眉目秀麗。
目のやりどころに困るとはこのこと。ついつい、脚元に目を流し気味になる。

「あ、でもぼくは大丈夫です。危険な場所で野宿できないと、旅なんてできませんから。
 これも修行の一環だと《かみさま》が言ってます。ええ、野犬の1匹2匹くらいなら追い払ったりできます!」

そんな感じで目も伏せ気味なので、大丈夫だと言い張る少年の様子も口調も頼りないものに聞こえるだろう。

エレオノール > 「あら、そうですの?うふふ、別に気を遣わなくても構いませんのに……私は、エレオノール。エレオノールでもマダムでも、お姉さんでも、好きに呼んでくださいな」

にっこりと微笑んだまま、腰かけた少年に名乗る。こうしてみると、彼の甘い香りが香水によるものではなく、彼自身のものだということがわかる。汗までも白檀の香りにしてしまう香水と言うのは、世界広しといえどもあるものではないだろう。

「うふふ、かみさま、ね。このご時世に信心深い子ね……一生懸命な子は好きですわよ、私は」

疑問をはぐらかしながらゆっくりと彼の頭を撫で、抵抗しないようならそのまま引き寄せる。
それは、彼が胸に興味津々な様子なのでからかってやろうという気持ちもあったが、純粋に、一人で旅をしていると言う小さな冒険者を労ってやりたいと言う母性的な気持ちもあって、その割合は半々というところだろうか。

アルブム > 「は、はい。ぼくは《かみさま》の忠実な下僕なので………はひゃっ!?」

愛でるように髪を撫でられれば、気持ちよさそうに目を細めてエレオノールの手を受け入れる。
しかしそこから流れるように身体を引き寄せられると、びくりと身体を震わせて脚をすくませてしまう。
それは拒絶反応というよりは強い遠慮の気持ちなのだろうけど、ともかく。
抵抗もなく、それどころか脚をもつれさせ、エレオノールの方へつんのめってしまう。そのまま爆乳の只中へ。

「あ、あ、ああああああ………………あうう………」

谷間の上端付近に鼻が埋まり、ローブで覆われた細い肩口までもが乳房の抱擁の中へ。
麗しき乙女にそのような辱めを行ってしまったことへの悔悟と、とんでもなく柔らかな女体への興奮。
さまざまな感情が入り混じりになり、しばらくアルブムは言葉を紡げず、弱々しい嗚咽を漏らすのみだった。

だが嗚咽が止まると、爆乳に埋もれたまま、しずしずと顔を上げる。
元々白かった顔は今や花のように真っ赤に染まりきり、目尻には涙すら浮かんでいる。

「……ご、ごめんなさい、エレオノールさんっ。こ、これ、わざとじゃないですっ……ごめんなさい」

まずは謝罪の言葉。相手から引き寄せられたのに、自分からタックルしにかかったと思い込んでるようだ。
しかし謝りつつも、柔肉の中でアルブムは全身を切なく震わせるのみで、身体を離そうとはしない。
無駄に動いて淑女の肌をこれ以上辱めることを遠慮してしまっているのか。

「……そ、その。失礼に聞こえたら申し訳ないのですが。エレオノールさん……その……お、大きいですね、お胸……。
 いえ、け、決してえっちな意味ではなくっ! その、重そうで大変そうだなって……!」

言葉に詰まり、ついついより恥ずかしい質問を投げかけてしまう。
その恥ずかしさに数瞬後に気づいた様子のアルブムは、さらに心拍数と発汗を上げる。
当然、すでに股間はむくりと血をたぎらせつつある。

エレオノール > 「ふふ、いいこいいこ……何も遠慮なんてしなくていいんですのよ?」

抱き寄せようとは思ったが、まさかまっすぐ胸の谷間に頭を突っ込んで来るとは思わなかった。とはいえ、それが彼の意図したことではないことはわかっていたし、小さく笑いことすれ怒ることなどあるわけもない。彼が謝っている意味がわからない、とでも言いたげに頭をなで続けながら、

「うふふ、そうでしょう?大きすぎて、自分でも少しどうかと思うくらいですわ」

と、冗談めかして言う。ぽんぽんと彼の頭を軽く手で叩いて、胸の谷間の奥に押し込むようにしながら、

「でも、子供にお乳を飲ませたり、あやしたりするのには、便利ですのよ?それ以外にも、ね……」

含みを持たせた言い方をしたのは、彼が興奮しつつあることを察したからだ。『だから遠慮しなくてもいい』と伝えるように、さらに彼の小さな体を抱き寄せる。

アルブム > 「遠慮なんて、で、でも………ぼくとエレオノールさん、さっき会ったばかりなのに。
 こんな失礼なことしちゃって、ぼく……うう………」

うるんだ瞳でエレオノールを見上げつつも、羞恥と申し訳無さから視線を反らしがちになる。
ここから目を伏せればデコルテの肌色が大写しになる体勢で……あまりにも目の毒すぎる。

「で、でも。エレオノールさんのお胸……う、ううん! お胸だけじゃなくて、ぜ、ぜんぶ!
 とっても綺麗で、み、魅力的だと思いますっ。こんな野原にいて、怪我などされたら勿体無いほどに。
 王都の貴族の方、それとももしかして王族だったりされます?
 ……だったらなおさら、みだりに触っちゃったりして、ほんとうにごめんなさい……そ、それに……」

子供扱いされるのも歯がゆい。不快ではないにせよ、不甲斐なくはなる。
気を張ろうと、歯の浮きそうなセリフで相手を褒め称えようとするも、言葉はしどろもどろ。
詰まった言葉の後には「だからぼくが守らなくちゃ」みたいな事を言おうとでもしたのだろうけど。
抱き寄せられ、爆乳の谷間で麻痺しきった体たらくではとてもそんな強気なことは言えない。
せめてこの場に害獣が現れないことを《かみさま》に祈る程度だ。

「………ん。そ、その、エレオノールさん。あの……おかしな質問かも知れませんけど。
 その……女性の方のお胸って……赤ちゃんに授乳をする以外に使い方って……あるんです?
 それに……もしかしてお子様がいらっしゃるのですか?」

エレオノールの言う『それ以外にも』という言葉がちょっぴり気にかかり、つい恥ずかしい質問を重ねてしまう。

エレオノール > 「うふふ、今は私とあなたしかいませんのよ?私が貴族かどうかとか、そんなことはどうでもいいことですわ。お母さんだと思って、甘えてもいい……いえ、私は、アルブム君に甘えてほしいくらいですの」

……と、いうのはほとんど本心だった。嘘があるとすれば、本当は周囲を狼たちが固めているので二人きりではないということだろうか。
けれど、男の子が女性に甘えるためには『照れ』というハードルを乗り越えないといけないということもわかっていた。

「……ええ、子供はいますわ。あなたのような、可愛らしい子がね。でもね……」

だからこそ、『母親』の顔を、今は捨ててしまおうと、彼の膨らんだ股間を軽く撫でて見せ、

「胸を使って、ここを慰めてあげることもできますのよ?」

耳元で、挑発するような声でささやいた。

アルブム > あれほど野の獣の怖さを警戒しておきながら、周囲を囲んでいる狼の気配にいまだ気付かないアルブム。
エレオノールの言う通りまさしく、ここには2人きりなのだ。
しかしそれでも恥ずかしい真似を平然と働くなんてことはできない。《かみさま》がアルブムを見ているのだから。
……だが。

「………お母さん、だと思って?」

その言葉に、アルブムの全身からすっと緊張が抜ける。乳に埋もれたまま、まっすぐにエレオノールを見上げる。

「その、エレオノールさん。突飛なこと言うかもしれませんけれど。ぼく、母親がいないんです……父親も。
 ずっとふるさとの村のご老人達に世話してもらってましたから。
 ……だから、その。『お母さんだと思って』って言われても、どうすればいいかよく分からなくて」

これまで遠慮しきりだったアルブムの小さな身体が、にじり、エレオノールの柔らかな肉体に少しだけ深く身を委ねる。

「……王都で、母親と子供の姿は幾度となく見ましたけど、まだよく分からなくて。
 エレオノールさん……お母さんとお子さんが普段どういうふうに触れ合うものなのか、教えてもらうこと……できますか?」

うっとりと目を細め、唇を湿らせながら、アルブムは深慮とともにお願いをする。
その間にエレオノールの手がアルブムの股間に伸びても、少年の顔には戸惑いも痴態も浮かばず。
ただ薄いタイツの向こうでピンと勃っている男の子の証は元気に脈打って反応を返すけれど。

エレオノール > 「まぁ……そうなんですのね、かわいそうに……」

『かわいそう』とはっきり言ってしまうのは、彼にとって失礼なことかもしれないが、思わず口をついて出た言葉は今度こそまじりっけなしの本音だった。多くの子を産み、育てて、誰よりも母親の役目を理解しているエレオノールには、親のいない子供というものはこの上なく不幸なものに映る。そう考えると、もはやアルブムのことは他人とは思えず、

「……うふふ、わかりましたわ。好きなだけ、甘えてもいいですのよ」

彼の股間へのばしていた手を自分の胸元に戻すと、布地を下にずらして見せる。すると、これまで多くの子を育ててきたとは思えないであろう、ピンク色の乳首が夜の大気に晒される。一度は捨てようとした『母の顔』を拾い直して、にっこり微笑みかけた。

アルブム > アルブムは自分を可哀想だとは思わない。故郷の老人たちはとても篤く自分を育ててくれた。
しかし一人の人間、いや哺乳類として、『母親』という存在への憧憬はたしかにある。
それが今、エレオノールの見せた甘く優しい『母の顔』によって強く強く励起してしまったのだ。
慈しみ、柔らかさ、暖かさ、色香、哀れみ、赦し。
アルブムがこれまで受けたことのない『母親』の愛情で包まれ、頭の中が彼女一色に染まる。
未だ気恥ずかしさはあっても、照れや遠慮はもはやなく、《かみさま》の声すら遠のく。

「……ありがとう、ございます。………おかあさん」

か弱い声で礼を述べると、束の間顔を伏せ、谷間の柔肉に唇を埋めて頬ずりし、そして身を離した。
ドレスの布地をずらす動作を感じて、まろびでるその部位を目に収めるために。

「………ああ。エレオノールさんの………おっぱい。とっても綺麗です………」

爆乳にそぐう質感の乳首を目にすると、その色鮮やかさにニンマリと笑みが浮かんでしまう。
それは人間のオスとしての無意識の反応か。
自分が酷い顔をしていることに数瞬後に気づいてすっと真顔に戻るも、すぐまた顔がとろけてしまう。
しばし乳房とエレオノールの顔を比べるように視線を上下させていたアルブムだったが。
やがて、意を決したようにそっと手を伸ばし、両手で授かるように乳房と乳首に触れて。

「……恥ずかしいですけど、でも。エレオノールさんが……おかあさんが、ぼくを受け入れてくれるなら。
 甘え……させてください………」

レディの手の甲に恭しくキスをするときのように、そっと屈んで。
手の甲のかわりにエレオノールの乳首へと、唇を触れさせる。そして、チュ、と小さな音とともに吸い立てた。
いつか王都のどこかで見た、名も知らぬ母子の授乳シーンを思い出しながら。