2019/04/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカインさんが現れました。
カイン > ゆらゆらとランタンの明かりを照らし、男が一人森の中を歩く。
サクサクと瑞々しい草を踏み分ける音を響かせながら、
注意深く周囲を見回しながらに歩く様子はただ迷い込んだ人間ではないということを示していた。

「出現するって話はこの辺りのはずなんけどなあ…」

引き受けた仕事は街道を荒らす怪物の退治である。
中々手応えの有りそうな相手と聞いて飛びついては見たものの、
残念なことに文字通り尻尾すら掴めていない有様である。
軽くランタンを掲げて周囲を照らしながらげんなりとした表情を浮かべ。

カイン > 「……明かりに反応するかと思ったがそうでもない、と」

暫く手を上にあげていたものの動くのは逃げていく気配ばかり。
人に襲い掛かってくる手合いの気配が此方に動いては来ない様子に、
残念そうに手を下ろす。見た目は間抜けだがちゃんと考えはあったらしい。

「かといってこのまま帰るのも癪だし、もう少しは見て回るか。
 今度はそういうのを得意な奴でも雇うかねえ…。
 戦うのは見てるだけでいいならだれか捕まる、と思いたいが」

生憎と傭兵に知り合いは多くとも冒険者に対して顔が広いわけではない。
馴染みの宿でもあたってみるかと考えながら手を下ろして歩き始め。

カイン > 「…よし、諦める。今日は切り上げるか。
 単独で動く宿命とはいえ、もう少し真面目にやったほうがいいのが身に染みる。
 回復とかは何とかなるだけ、他の事に気を配るかね」

何せ余程の事がない限り死なない体はしている。
センスがないなら時間で補うしかないなと渋面で漏らして、
踵を返してその場を後にしていくのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からカインさんが去りました。