2019/01/25 のログ
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」にキニスさんが現れました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」からキニスさんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 野原」にキニスさんが現れました。
キニス > 深夜のメグメール自然地帯。
美しい月光が野原を照らす中、その男はいた
草葉が風に吹かれ、擦れる音が響く中、その両足でしっかりと地を踏みしめ、剣を抜く

「…せいやぁ!!」

剣を振り上げ、素振りを始める
普段はこのようなことはしないのだが、今日と明日は別段用事もなく、体が訛っても仕方ないためその剣術の研鑽へと挑んだ
修行なんてガラではないが、やってみると案外楽しいかもしれないしな

キニス > 抜いた剣の刃が月光を反射し、輝く。
それは文字通り闇夜を切り裂き、暗黒の中で綺麗な残光を示す
剣自体は何の変哲もないロングソードであるが彼の何百年にも及ぶ剣術の研鑽がその残光の舞を美しく夜の空間に残していった

「…ふぅ…いきなり降ると疲れるな…」

剣戟を月に披露すれば、いきなり動いた反動で息切れを起こす
その場にへたり込めば、大きく深呼吸をし、帽子を被りなおす
年かね…と思いつつ、いやよく考えればそんなこと起こるはずもないかと心の中でボケとツッコミをかます

「いや、一人で何やってんだってんだよ」

そんなことを考えている自分にハッと鼻で笑い、剣を握り立ち上がる

キニス > 続く剣戟。
それは風を切り裂き、音を伝播し、空間を歪めるほどの素早く力強い剣裁きであった
それから数十分、剣を只管振ったり、魔法のエンチャントを掛けて振ったり、二刀流で振ったりとただただ剣を振る作業に没頭した…が

「…つまんねぇ…」

修行はもしかして楽しいかもしれない
そんな幻想を打ち砕くが如く退屈さに頭を抱える
第一、修行は楽しいものではなく、己が強さを極めるためのものである。
人によるだろうが、楽しいと思うよりも「飽きた」「辛い」「ダルい」と言った怠慢に満ちた感想が飛び交うことは多い。
彼もまた、そう思う一人の人間だった

「せめて模擬戦の相手でもいればな…」

そんなことを考えつつ、居るわけないか、とまた自問自答をする

キニス > 「まぁ…でも」

目を見開き、月に手を翳す
月の光が自分の手の輪郭を縁取り、その形に添って自分の顔に影ができる。
剣を強く握りしめれば、深呼吸をする

「詰まんなくてやめちゃ、それこそつまらんしな…」

剣戟を再開する
時間はたっぷりあるのだから一つくらいは修行のいい所を見つけてみることにした
何もかも、いい部分を見つめるのは大事だからな、と自分の中にある教訓に従って、剣を振った

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 野原」からキニスさんが去りました。