2018/10/10 のログ
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯・平原」にジェネットさんが現れました。
ジェネット > ぱから、ぱからと軽快に蹄の音を引き連れて疾駆する黒ずくめの重装騎兵。
それは巨大な突撃槍の穂先をもたげ、大盾を正面に構えて真っ向から魔物に衝突する。
どすり、と槍が肉を貫き骨を粉砕し、確かな手応えに減速。
穂先にこべりついた肉片や毛の混じった血脂を振り払い、立ち止まって周囲を見回す。

「――これで最後。ふん、所詮獣か、手応えのない」

騎兵は不満げに呟き、兜のバイザーを跳ね上げる。
その姿は、ヒトではなかった。
半人半馬――異国よりやってきた亜人、ケンタウロスの女騎兵はつまらなそうに皮の水筒から水を口に含む。

「……ぬるい。せめて口直しに人参の一本でも持ってくるべきだったか」

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > とある略奪の帰り。
たまには一人でのんびりと散歩がてらに歩いて帰ることにして部下たちには先に馬で荷物を運ばせ。
時折腰に茂みから現れる魔物を分厚い斧でたたき割りながら歩いていれば正面に馬が上げるような土煙が見え。

「ん?なんだあれは」

怪訝そうな表情で眉を細めてみれば女の騎士のように見えるがどうも様子が違う。
これは面白いものでも見つけたかと口角を上げれば今しがた魔物を倒した相手に近づき。

「見てたぜ、なかなかの槍捌きじゃないか」

近づいてみれば相手が人間ではないらしいことはわかる。
だがそんなものは見慣れていると言わんばかりに自然な声で話しかけ。

ジェネット > 「なんだお前は?」

魔物狩りを一段落つけて休息を取っていたところに声を掛けられ、誰何の返答を返す。
見るからに怪しげな風体の男、そして王国人のように見えるが、ケンタウロスである我が身を見ても驚きや嫌悪を示さない。
まず只者ではあるまい、と水筒を鞍に提げて槍にそれとなく手を遣って警戒する。

「槍は得意だからな。これで仕官でもしようかと思っていたところさ。
 まずは手土産にここら一帯を掃除て行こうかと、な。
 ところで、兵士や騎士には見えんが、こんなところで何をしている?」

言外に「お前も掃除される側か?」と問う。

ダグラス > 「なんだとは失礼だな。
 俺はダグラス、まぁしがない海賊だよ」

相手に鋭い槍を見せつけれらてもまるで警戒する様子も見せず。
誰と聞かれれば軽く肩をすくめて真苗を答え。

「仕官ねぇ……王国のことをどれだけ知ってるか知らないが、あいつらは血統主義だ、お前みたいな亜人を雇うとは考えられん」

相手の答えに対して苦笑を浮かべ、
威圧的な態度と馬上ということもあり、見上げるようになれば重圧感こそ感じるもののおびえる様子は皆無で。
むしろ相手を軽くおちょくるような軽い口調で話し。

「ま、何と言われれば帰り道ってとこだな。
 ちょっと一仕事終えたんでな」

ジェネット > 「往来……でもないが賊が賊を自称するのか、王国はなんとも」

素性が賊なら気を許す必要もあるまい、とやや身構えながら真似して肩を竦めてみせる。

「我が名はコーサー氏族、大父が妾子ジェネット。
 王国の亜人嫌いは承知の上だ。それでも、夢を追うくらいは良いだろう」

ふん、と不愉快そうに鼻を鳴らす。馬体も不機嫌に前脚の蹄で土を掘り返し。

「ひと仕事……まさか悪事か?」

賊がやることと言えば悪事だ、という短絡的な思考。
内容如何ではふん縛って連れて行こうか、と身体に力が入る。

ダグラス > 「夢?クっ!あはははは。
 そんなものを追って行って奴隷として使い潰された異国人なんて腐るほど見てきたぜ」

夢のために来たのだという相手の言葉に思わず声を上げて笑い。
不機嫌そうに蹄を鳴らす相手を笑って涙がこぼれた目元を拭いながら見て。

「まぁそうだな。
 おれを捕まえれば話くらいはしてくれるんじゃないか」

貴族にも顔が利くとは言え、まともな正規軍からしてみれば自分はお尋ね者だ。
ふるい軍人には自分の悪事を知るものも多いだろう。
力む相手に獰猛な笑みを浮べつつ煽るように言い。

ジェネット > 「私は違うぞ。そいつらは非力だったが私は力がある。
 大父や大兄、幾多の戦士たる義兄や義父から学んだ力がな」

夢破れた奴隷は弱かったのだから当然の末路を辿っただけ。
私は氏族の戦士として成人まで戦った強い者、故にそんな結末を迎えはしないと断言する。
それに、人の夢を笑うこの男は気に入らない。なので

「言ったな。よし、捕まえて話させるとしようか。
 変にはぐらかしたのはお前だからな、
 いざ捕まって悪事も何もしていない、なのに怪我させられたなどと喚くなよ」

そうなった時はお前が煽ったのと、私より弱かったのが原因だからな、と念を押して、バイザーをがちんと降ろすと盾を構え、馬の巨体で真っ向から飛びかかる。

ダグラス > 「いいぜ、亜人だろうが魔族だろうが、強い女は好みだ」

相手が戦闘態勢をとればこちらも盾と斧を手に持ち。
飛び掛かってくる相手の正面に立てば強く地面を踏みしめ。

「せい!」

己の重量に鎧の重さも合わせてくる相手の動きに集中し。
盾を斜めにして槍の切っ先をすべるように受け流し。
その際に腕が軽く切っ先で切れることも気にせず全身の筋肉を隆起させ。
相手の盾や鎧ごと砕かんばかりの勢いで力いっぱい斧を振りかぶる。
騎士との馬上戦においても上背のあるやつらは弓や剣による攻撃には強いがメイスや斧などの砕き割る攻撃には弱い。
それは相手にも言える話だろうと横からの攻撃で相手の体制を崩そうとして。

ジェネット > 「奇遇だな、私も強い男は好みだ!」

飛びかかり、巨大な衝角を上から落とすかのような鋭い刺突――受け流される。
なるほど、技量はあると見た。だが小手先で立ち回る小賢しい男など!
側面から力尽くで叩きつけられた斧を盾で受け止め、わずかによろめきながらも
踏ん張った四つ脚の安定感と文字通りの馬力でもってじりじりと押し込もうとする。

「――私の突進を多少といえ止めるか、小賢しい男と思ったが中々強いな!
 これで賊でさえなければ我が背を預けるにやぶさかでは無かったが!」

ダグラス > 「勘違いされては困るな。
 海賊の頭張ろうと思ったら騎士に負けてるようじゃ話にならねぇんだ!」

思惑通り相手の勢いを殺すことには成功した。
が、はやり文字通りの人馬一体、押し倒すまでには至らなかったようで力比べの様子を呈し。
そうなれば流石にこちらが不利になるだろう、現に相手に押し込まれれば地面をえぐりながら後ろに押されている。

「へ、海賊ダグラス。
 馬っ子程度にやられてたまるか!」

額から汗を流しながらぐっと地面を踏み込み。
相手にたたきつけた斧を滑らせて相手の盾にひっかけ。
強く地面を蹴りながら腕を引いて飛び上がり。
そのまま相手の盾を掴んで相手の後ろに回り込み背中に乗れば太い腕を首に回して締め上げようとし。

ジェネット > 「頭……! 強いな!? 強いな!! いいぞッ!!」

荒くれの頭目ともなればそれは強かろう。
ケンタウロスは強者との戦いを尊ぶ種族。たとえならず者であれ、強ければ強いだけ好ましい!
兜の中でわくわくと期待に笑みを浮かべて、後ろ足で盛んに土を掘って前へ押し込む。

しかし、重装騎兵一騎が押し通ろうというのにそれを止めるこの男の膂力、只者ではないな!
長く力比べするのは隙を生むかと、決定打を加えるべく槍をひきもどしたところで――
男が消えて前につんのめる。同時に背にどすんと衝撃。

「お前!! 其処は私の認めたものだけが――!!」

馬鎧の背に据え付けられた鞍に、男の尻が乗っている。
本当なら激しい戦いの末に認めあった騎士が乗る予定だった其処に。
怒りで頭に血が上り、馬体を暴れさせて振り落とそうとする。
一方で男もこちらを絞め落とそうと首に腕を回し――

「離せ!! 降りろ!! このや」

かくん、と唐突に馬の膝が折れ倒れ込む。
大暴れと激怒で酸素を多く要する脳が、しかし首で血を堰き止められて酸欠を起こし気絶したのだ。

ダグラス > 「お前のプライドなんざ、知るかよ!」

首尾よく相手の背に乗ったはいいが、まさに暴れ馬の如く跳ねまわる相手に振り落とされまいとより強く首を絞め。
乗馬は得意とは言えないものの荒波を超える船上て立っていられる足腰は十分に鍛えられており。
一気に決めようとした刹那、馬体が崩れ視界が斜めに倒れるのを感じれば素早く飛びのき。

「っ!あぶねぇ!」

危うく相手の下敷きになりそうなところ地面に転がって難を逃れ。
荒く息を整えながらゆっくり立ち上がって倒れた相手に近づき。
様子を窺いながら相手の兜を外してその顔を露わにさせ。

「ほぉ、よく見ればなかなかいい女じゃないか」

額の汗を拭い、相手の頬を軽くたたいて目が覚めるか確認し。

ジェネット > 「…………ぅ」

兜を剥ぎ取られ、頬を叩かれれば不快そうに呻く。
しかし頭に酸素が回るまでは今しばらくの時間を要するだろう。

浅く荒い息をしながらぐったりと倒れ伏す半人半馬の女は、
先程までの戦闘で紅潮した顔に汗を滴らせ、馬の耳をひくひくと震わせている。

ダグラス > 「……起きねぇか。
 つっても戦利品に持って帰るにはでかすぎるな」

女の身体を持つとは言え、半分は馬と変わらない相手。
流石の自分も気絶した馬を背負って歩くなどはできるはずもなく。

「まっ気にすることもねぇか」

いずれにせよ勝ったのは自分のようだ。
そして相手は亜人とはいえ雌。
そうとなればすることは変わらず、相手の甲冑を外して女の身体の部分を露わにさせてやり。

「とはいえ俺もケンタウロスの女を抱くのは初めてだが……」

そういいながら相手の身体を弄れば、馬と人間のつなぎ目あたりに女の割れ目を見つけ。
具合を確かめるように指をゆっくりと埋めていき。