2018/05/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にローザさんが現れました。
ローザ > 冒険者ギルドにて果物集めの依頼を受けた。
どうも腕自慢の冒険者達にはこのような地味な仕事は受けが悪いらしく、ギルドに顔を出すなり受付に頼まれてしまう。

頼まれたら断りにくい性分の少女は一つ返事で受けると、籠を受け取り森の中へ。

目的の果実はこのエリアで樹になる大きな果実。
橙色をしており、甘い匂いが漂うとの事。

少女は浮遊能力でふよふよと手が届く高さまで上がると、両手で捥いでは背中の網籠に入れる。

これだけで済むなら簡単な依頼。
注意点はこの果実を狙う魔物と、時々収穫に来ている者を襲う山賊が現れるとのことだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からローザさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカインさんが現れました。
カイン > 人気の全くない夜中の林の中。明かりをともしたランタンを片手に、
ゆらゆらと鬼火の様にそれを揺らして歩く人の影。
見るからに旅装といった井出達の男が周囲を見回しながら歩いていく。

「この辺、って話なんだがな。これは外れかね」

唸りながらボヤくのは仕事の内容。
凶暴な獣が出没するから退治しろという依頼を見て、
やってきたはいい物の肝心な獲物が見つからずとっぷりと
日が暮れてまでうろうろと歩き回るハメになる始末。
一応程度の知識はあるものの、野伏としての技量はそれ程ではない、と自覚はある。
それだけに痕跡を探すのは難しかろうと大きく息を吐く。

カイン > 「かといって今から歩いて帰るのもそれは大変だしな。
 この辺り中心に街道沿いに出るって話だったんだが…」

完全に山が外れたとお手上げとばかりにもろ手を挙げる。
それに合わせて高い位置に動いた明かりが周囲を照らし出し、
驚いた獣の一部が茂みの揺れる音を立てて逃げていく。

「やっぱ一人でってのは無謀だったか。
 いや、戦って負けるかどうかは別の問題として」

こういう時単独で動いてる人間は辛いと渋い顔。
とはいえ手を挙げたままなので全く持って締らない。

カイン > 「……明かりに反応するかと思ったがそうでもない、と」

暫く手を上にあげていたものの動くのは逃げていく気配ばかり。
人に襲い掛かってくる手合いの気配が此方に動いては来ない様子に、
残念そうに手を下ろす。見た目は間抜けだがちゃんと考えはあったらしい。

「かといってこのまま帰るのも癪だし、もう少しは見て回るか。
 今度はそういうのを得意な奴でも雇うかねえ…。
 戦うのは見てるだけでいいならだれか捕まる、と思いたいが」

生憎と傭兵に知り合いは多くとも冒険者に対して顔が広いわけではない。
馴染みの宿でもあたってみるかと考えながら手を下ろして歩き始め。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に紅月さんが現れました。
紅月 > ーーーがささっ、がさっ。

近くの森の熊さんに乗っかって、帰路についていた紅い鬼。
夜光花の一種である月光花の花見をしていたら、とっぷりと…たまたまモフモフに出会えたから楽出来たものを、ぼっちだったらなかなか危険だったかもしれない。

動物達いはく、何だか物騒な奴が最近出るようになったとか。
鳥達いはく、ぎらついた目が夜に光るのだとか。

溜め息ひとつ…のんびり花見も出来ないなんて、悲しい事ね。

…ふと、尻の下からピリピリとした空気。
何かと思って見回すと、ゆらゆら揺れる明かり…何だろう、獣避けかしら。

とりあえず熊さんには待機してもらい、自分一人で向かってみる。

「あのー、こんばんはー!
夜営ですかー?」
がさがさ、隠れる気がないと教えるように豪快に。
「この辺り、危ないですよー?」
草むらを掻き分けた。

カイン > 「仕方ない、そろそろ戻ると…うん?」

いい加減諦めるかとさじを投げようとした所に感じる気配。
少々警戒しながら視線を向けてみると見た覚えのある顔が現れた。
危ないと投げかけられた言葉に思わず顎に手を当て。

「いや、そのセリフはこっちのセリフだが何をしてるんだお前さん?」

紅月 > 「…およ?なんだカインこそ。
私はアレよ、このもっと先の森に『夜に発光しながら咲く花』が自生してるから、花見してきた帰り。
モフモフと一緒に」

自分の来た方角を指差して説明すると、後方に待たせていた本日のお供を呼ぶ…それは、無駄にデカイ、月ノ輪熊だった。

「…ね?可愛いでしょ?」

…熊さんを抱き締めながら、嬉々として言い。

カイン > 「……。返してやりなさい。
 熊はあまり近づかなければ問題ない生き物だからな」

やめておけと突っ込みを入れながら微妙そうな顔でクマに視線を向ける。
流石に可哀想にすら見えるので色々な意味でやめてやれとしか思えない。

「こっちはここら辺に化け物がでるというのでな、探しに来たが外れのようだ。反対側かもな」

仕方がないと後ろ頭を引っ掻きながらに言い返し。

紅月 > 正直ちょっぴり困り顔の熊さん、カインに助けを求めるような視線を投げる。
『ねぇ何なのこの娘、ごっさ力強くて怖いんだけど、逆らえないんだけど』
…熊の心を覗けたら、こんなセリフが聞けただろう。

「あーそれね、森の子たちも迷惑してるみたい…最近どっかから流れて来たんだって。
大方、レアハンターの檻から逃げたか、冒険者の取りこぼしとかだと思うんだけど」

真面目な顔で言う…体は終始熊さんをモフモフしている訳だが。
…まだ暫く熊さんの受難は続きそうである。

カイン > 「いや、だからその熊解放してやれ。色々な意味で面倒だから」

そもそも熊の毛はそこまで柔らかいものでもないはずだがと、
不思議そうな表情は向けつつも説得は続けている。
面と向かって話してる方も落ち着かないというのは大きな理由だが。

「さてな、魔族の国の方から流れてきた魔獣の類かもしれん。
 なんにせよ手ごたえのある相手ならいいが…割と頭はいいみたいだからな」

困ったものだとぼやきながら後ろ頭を引っ掻き。

紅月 > 「…、ちぇ~っ。
ゴメンね、帰っていいよ?」

むむぅ…と不満そうにしながらも、ようやっと腕を放し熊の頭を撫でる。
熊は一度紅月に摺り寄ってから、林の奥へと帰っていった。

「ん、そうなの?
ちなみに獣の詳細とか、何かわかる?
夜目の魔法使って真っ暗の夜に餌仕掛けたり、西の水場張り込んだりした?
北西のは?」

首を傾げて不思議そうに問う。
明かりを煌々とつけてる辺り、休憩中かと思ったのだが…違うらしい。

カイン > 「まったく、それで獣が殺気立ったら俺達が困るから程々にな」

この辺りを別の意味で荒らしまわっているらしい相手の様子に呆れた視線を向けながら、
肩を浮くめて言い返しながら首を横に振って返し。

「いいや、その辺の話はよく解らんな。
 襲って回ってる奴がいるという話だけだ。
 ま、そろそろ戻ろうかと思ってた頃合いだけどな…これ以上だと野宿になる」

それは面倒だと言いながら手を横に振り。

紅月 > 「あら失礼な…鹿とか狐とか、昼寝してたら自分から寄ってきてくれるんよ?
さっきの子は…そりゃあ、何となく気に入っちゃって此処まで送ってもらっちゃったけど」

てへ、と悪びれずに笑ってみせ。
もふもふハンター世にはばかる。

「ん、出直すの?
…したら次探すとき付き合おうか?
もふもふ探しなら慣れてるし、元々山育ちだから何か役に立てるかも」

カインの様子から、何となく慣れていなそうな雰囲気を察して提案してみる。
…とりあえず、基本をそれとなく教えてあげようかな、なんて考えながら。

カイン > 「それは警戒心なさすぎでは?」

思わず真顔で言い返しながらこの近辺の動物は大丈夫なのかと心配になる。
大丈夫でないのだから殺気のような状態になっていたのだろうと妙な納得もあるのだが。

「まあ、そうだな。手を貸してもらえると助かる。
 お前さんはこの後どうするんだ?
 何か用事があってこの辺りにいるようにも見えないが」

散歩か何かかとさりげなく酷い事を言いながら顎に手を当て。

紅月 > 「えっ、どっちが?
…昔からやたら動物寄ってくるからそれが普通かと思ってたんだけど」
きょとんと首を傾げる。
恐らく彼が心配しているのは動物達の方であろうが、一応だ一応。

「ふふっ、紅月さんに任せなさーい!
…えっ、散歩だけど?
あーでも帰って酒場もいいなぁ…」
えっへん、と胸を張った後、きょとーん…カイン氏、まさかの大当たりである。
今夜の夕食で悩み始めた。

カイン > 「少なくともお前さんの心配する必要性は感じられんな」

適当に放っておいても雑に死なないだろうと、
ロクでもない事を言い返しながら首を鳴らして返し。

「それじゃあ、このまま帰って一緒に酒でもどうだ?
 ま、その後どんな目に合うかは知らんがな」

一緒に酒を飲むという話を受けた結果という、
何時ぞの話を持ち出して喉を鳴らしながら下卑た笑みを隠しもせずに宣い。

紅月 > 「もっしもーし、カインさぁ~ん?
私の扱いヒドくないですかぁー?」

じとーっと見つめて言うだけ言ってみる。
だがしかし、確かに生き延びる自信はあるので何も言い返せない。

「えっお酒っ!
…お、おさ、け………」

嬉々として釣られそうだったところ、そう悪どい笑顔をむけられれば…当時の恥態を、思い出してしまう訳で。
恥ずかしくなってしまう訳で。

「あ、あんさんソッチか!ソッチが狙いか!!
うぅぅ、私なんか喰っても旨くないんだからなっ!?」

ぼっ、と頬を染め、カインを指差し胸元を隠しながらぎゃんぎゃん噛みつく。

カイン > 「実際そういう感じだから仕方がないだろう?」

肩を竦めるだけで応じて見せながらクックと喉が鳴る。

「美味いかどうかを決めるのは俺だろう?
 何、俺としては悪くなかったと思ってるぞ」

飄々とした様子でからかうように言いながらニヤニヤと意地の悪い笑みを向ける。
そのまま右手を差し出して見せながら軽くそれを左右に振り。

「それで、どうする?」

とだけ一言問いかけ。