2018/03/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルルーエンさんが現れました。
ルルーエン > 入り組んだ森の奥、月明りが木の陰に遮られ弱く岩肌や木の表面がその輪郭のみを写している
その中で、何か滑りのある肉のこすれる音と、それらが引きずられるような重い音
膨らみ、鼓動するような音が響く。

多くの樹木の隙間から見えるのは木、輪郭だけなら木の様だろう。しかしそれらは風もさして強くない中で
ぬるぬると、明らかに木の固さではない流動的な動きをしていた。それらはヒドラと、水棲の魔、
それと形容するには言葉が浮かばない、大小さまざまな触手、自然物にピッタリと張り付く肉塊だった。

それらに取り囲まれるように静かに岩の上に腰かける黒づくめの男、片手には奇妙な空瓶を携え
それを細い指が撫でると、岩肌に張り付く肉塊やうごめくヒドラの身体に張り巡らされた深紅の血管が
強く肉を締め付けると飛び出すように伸縮し、脈打った。粘液の揮発により生ぬるい空気を漂わせながら

男の白い指にもわずかに血管が浮き出た。男は勿論人間ではない、これら従えているヒドラや水魔と
起源を同じくしているのである。ただし彼の鍛え上げ、蓄えられた力は周囲の肉塊達とは一線を画している。
膨大な時間と力によりその姿へと昇華した物だった。

男はただ静かに腰かけているだけだったが、ふと月明りが木の陰から比較的見える所に差し掛かると
輪郭のみを映し出した森を比較的はっきりと映し出した。

「………」
男の空瓶を持つのに空いた手からは一人の赤子がいた。赤子は人間と、いくらか魔の特徴を映し出していて
それが人間と異種との交配により生まれた存在だという事を、肌の青白さで感じ取らせていた。
「………」
月明りが完全に木の影に遮られなくなり周りは明るくなる
「……さぁ、小さい者…今ここで魔道が貴方を受け入れました。ここに親は無し、暗き谷の影の祝福あれ」
そう赤子に囁けば、皮膜のようなヒドラが赤子を包み、何処かへと飛んでいった

ルルーエン > 月の見える空に、赤子を載せて飛んで行くヒドラをただ見送っている。小さくなるまで
いや、小さくなったとしてもただ静かにソレを見守り続けていた。大小様々なヒドラや触手達と共に

やがて男の目では見えなくなるほどに小さく飛んでいったなら、静かに見上げる頭を降ろした。
同じようにその身体を空に伸ばしていたヒドラ達もゆっくりと下に縮み、落ち着きを取り戻す。

腰に携えた袋からは煙草葉と粗末な紙がまとめられていて、手際よくそれを巻けば
指先から僅かにのぼる灯火がその先端に火を写し、ゆっくりと吸い込めば、静かに薄い唇の隙間から
紫煙が流れ出た

ルルーエン > 吸い終えた煙草を静かに小さな瓶の中にいれると、肉塊は男の後ろを引きずるような音と立てて付き従い
男は暗い森の中に消えて行った

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルルーエンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエウロペさんが現れました。
エウロペ > 虫の音色と風が木々を揺らす音、そして遠くの方から聞こえる獣の遠吠えが聞こえる夜の森の中。
そんな場所に似つかわしくない、上品なローブを着た女性が佇んでいた。

「あらら…どっちに行けばいいのかしら…」

王都から少し遠出して、戻ってくるだけのはずだったが、どういうわけか街道から逸れていつの間にかこんな深い森の中へ入り込んでしまっていた。
王都に近いとはいえ、モンスターや盗賊などが蔓延るこのエリアでの女性の一人歩きは危険極まりない…無論、ただの女性でなければの話だ。
普通であれば恐ろしいと感じるであろうこの場所を、ゆったりローブの上からでもその豊満な肉体のラインが見てとれるこの女性は、のんびりと散歩でもするかのように歩いていた。
エウロペにとって道の迷うことなど、些細なトラブルでしかなかった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にバーニィさんが現れました。
バーニィ > 森の中に潜む盗賊の討伐も終わり自由解散。
少女は仲間と別れ、気ままに帰り道を選んでいた。

森の中を行けば戦闘後のよれよれの姿も見られない上に、美味しい肉をゲットできるカモ等という皮算用の元森の中を進む。

動物たちに気取られないように音を消し進んでいた時前方に人の気配を感じゆっくりと近づいていく。

視線をやれば、茂みの奥に女性のシルエット。
以前あったことがある人に似ている気もするがさすがにそれはないだろうと…考えつつさらに近づいていく。

「おーい こんなところで何してるんだ?」

迷子だろうか等と考えながら声をかけつつがさっと音を立て茂みから顔を出してみた。