2018/02/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にナナカマドさんが現れました。
ナナカマド > 今日は師団のお使いで、メグメール街道横の森に薬草を取りに来たナナカマド。
薬草は薬になるだけでなく巫女としての祈祷や祈願にも使う種類がある。
それを一日で手間なく採取しようとするとどうしてもこの森が一番手頃な場所だったのだ。

鼻歌を歌いながら森を歩き、目当ての薬草を籠に摘んでいく。
流石に森の民であるエルフのナナカマド、森のなかで迷うはずも無いと思われていたが……

「あら、ここはさっき通ったような……おかしいですねぇ」

早速迷っていた。馴染みの薄い森ではエルフと言えども迷うこともある。
先天性の迷い癖が悪い方向に出ていた。

「まぁ、適当に歩いていれば元の街道に戻れるでしょう。さぁ、もう少し薬草を摘まなくては」

そして当の本人は全く気づいていないし危機感を感じていない。
のんびりと草を分けて更に奥へと入っていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にスナさんが現れました。
スナ > 森の奥のほうから、背嚢を背負った小柄な人影が歩いてくる。
銀髪の頭頂に狐めいた獣耳を生やし、お尻からは同じく銀色の毛に覆われた尻尾が伸びて揺れている。
見た目は歳のころ12、3くらいの少年。
背負った袋にはいくつも小さな籠が取り付けられ、中には摘まれた草がふんわりと詰まっている。

前が見えているのか怪しくなるほど切長に目を伏せ、それでいて荒れた道を歩む足取りは確固たるもの。
対面に人影を捉えれば、首を上げ、そちらに注視する仕草も見せるが、歩幅は変わらず。

「……こんちゃ。お主、耳長か。もしかして、この森はお主の森だったかの?」

体格に比してあまりにも低い、声変わり済みの男声が凜々と発せられる。

ナナカマド > 向かいからまさか人影が現れると思わず、草を分けて歩いてくる人物を見ると目を丸くする。
だがそれが凶悪なモンスターなどではなく、自分と同じ年頃の(ように見える)相手だとわかれば安堵して微笑む。

「まぁこんにちは、ミレーのお人ですか?
 いいえ、この森はわたくしの森ではありません。少し薬草を分けてもらいに来ただけです。
 あなたも薬草を採りに来たのですか?」

少年が背中に背負った袋とカゴを見てそう判断する。
随分と声が枯れた、渋い感じではあったが他種族など見た経験が少ないナナカマドには
相手がどれくらいの年かさなのかわかるはずもなかった。

スナ > 「そうかぇ、お前さんの森じゃあなかったかい、可愛らしいお嬢さんよ。
 耳長に護られた森は勝手に入っただけでもこっぴどく追い払われるって噂も昔聞いたことがあってよ、ちょいとビビった」

スナは立ち止まり、真意のしれぬ薄ら笑みを浮かべながら言う。

「俺ぁミレーじゃないぞ。ただの狐じゃ。スナという。
 俺も薬草集めじゃの。家で焚くために、香りのいいやつを重点的に集めとるがの。まぁ食事に入れられるのも少し。
 そろそろ王都に向けて戻りつつもう少し集めようかなと思ってたとこじゃ」

スナの声は低いながらもよく通る。しかし、どこか舌足らず、あるいは古風に聞こえるところもあるだろう。

「……しかしまぁ。ちょっと前にも別の奴に言った気がするが。
 こんな街道から離れたところに女子がひとりでうろつくとは、なかなか物騒じゃの。付き人はおらんのか」

ナナカマド > 「ナナは可愛らしいお嬢さんではありません。
 巫女見習いのナナカマドです!」

お嬢さんと言われたことで侮られたと受け取ったのか少しむくれながら
胸を張り、否定するように語気を強めた。
だがこちらがミレーだと間違えたと分かれば慌てて謝罪する。

「ミレーではないのですか? ごめんなさい、間違えました。
 お狐様? まぁ、二足で歩くお狐さまもいらっしゃるのですね。
 わたくし、女子ではありませんから付き人はおりません。
 それにこれくらいの森ならエルフのナナには危ないことなどございませんから」

再び胸を張ってえっへんと息巻く。
今まさに迷いつつあるのにも気づかず、森の奥へと入り込もうとしていた者の言い草がこれである。

「それにそれを言うならスナ様こそ、誰かお付き添いの方はいらっしゃいませんか?
 子供一人ではこの森、なかなか大変だと思うのですが」

スナ > 「ナナカマドな。ふぅむ、女子ではないとな。そうかぇ」

どこか言い訳めいて聞こえるその主張に、スナは微笑を絶やさずコクコクと頷きながら流した。
とはいえ、よく見ればなるほど、女子と言い切るには性徴が輪郭に強く現れてはいない。男子とも言い切れないが。
耳長……エルフという種族はみんなこんな感じなのだろうか。

「別に謝らんでもいいぞ。獣神族……ミレーに間違われることはもう慣れとる。差別的なアレコレしてきた後なら謝罪を要求するがの。
 ……ああ、俺には付き人もいなけりゃ伴侶もおらん。独り身が気楽ってもんだ。
 ナリは小さいが子供でもないぞ。一応けっこうな年月は生きてる。耳長のお前さんと比べてどうかは知らんがな。
 身も守れる。オオカミの1匹程度ならどーってことない」

事も無げを装いながら……しかしどこか得意げに、腰に下げた短刀をぽんぽんと叩いてみせる。

「ナナカマドや。互いに護身は十分なようだが、1人よりは2人で動いたほうが獣どもも警戒するじゃろ。
 少し一緒に動かんかね。耳長と話した記憶はないし、話をしてみたい。
 お前さん、食事は済んだかね?」

ナナカマド > 「スナ様は大人でしたの。ごめんなさい、わたくし他の種族の方はよくわからなくて……」

自分と同じぐらいの年格好だったし、てっきり同い年くらいかそれより下かと思っていたが
なかなかによその種族は見た目で判別するのが難しい。
口元に手を当て、恥じらいに頬を赤く染める。

「えぇ、わたくしでよければお話するのは構いません。
 食事は……そう言えばまだだったような……」

ぼんやりと記憶を辿ってみても薬草取に夢中になっていて食事や休憩すら怠っていた。
都合よくナナカマドの華奢なお腹からきゅう、と空腹を訴える音がなる。
慌てて腹を押さえて顔を更に赤くするもおほん、と咳払いして誤魔化した。

「っ……スナ様がお腹が空いたとおっしゃるならお付き合いします!
 けっしてナナがお腹がすいた訳ではなくってですね……
 と、とにかくこちらへ……。丁度開けた草原と切り株がありましたから」

そう言って森の中を再び分け入ってスナを案内する。
しばらく歩けば言葉通り開けた草原に木こりが木材を調達した後らしい切り株が何個か見つかるだろう。
横倒しになった樹木が積み上げられて並べられている。

スナ > 「気にするな。ミレーの件もそうだが、子供に見られるのも慣れとる。
 子供扱いしたければするがいい。俺は俺だし、俺も俺がしたいよーに振る舞うがね。
 ……ん、ちょうど昼飯時じゃしな。食事といこう」

ナナカマドの腹の虫が鳴る音に、スナの耳はぴくりと反応する。
赤くなる顔はあえて直視せずに……しかし目の端にはしっかりと捉えてククッと小さく喉を鳴らす。
そして、ナナカマドに先導され、座るに好都合な切り株の傍へと至る。

「うむ、隠れるに都合がいい丸太も落ちてていい場所じゃな。さすがは耳長じゃ、森の案内に慣れておる。
 さて……といっても俺は大した食事は持ってきとらんがな。現地調達も乙なものってもんだ。
 ナナカマド、食うか?」

切り株に腰を下ろしつつ、雑嚢を漁るスナ。綺麗に洗われた草色の巾着を取り出す。
中から出てくるのは、そら豆大の粒々。しかしそれは豆ではなく、ヤマイモの茎にできる実のようなもの、いわゆる「ムカゴ」。
採れたてのようで、嗅げばふわりと青臭い匂いが漂うだろう。
だが生食もでき、ヤマイモと変わらない歯ごたえとコク、そしてトロリとした粘りを味わえる。
何粒かを手に取り、にこやかに微笑みながらナナカマドに差し出す。

「さっき取ってきた奴だ。俺ぁコイツが大好物でな……あまり人にはやりたくないのだが」

……しかし、この笑みの裏には罠がある。
袋と一緒に雑嚢の中から別の食材を取り出し、ナナカマドに差し出すモノの中に混ぜているのだ。
普通のムカゴと外見も味もほとんど変わらないが、強力な利尿作用を持つ広義の毒草。その名を「イバリムカゴ」。
食べれば1分も経たないうちに、強烈な尿意に襲われるだろう。
森の民エルフに対し、かなり挑戦的な試み。まぁバレても言い訳のしようはあるけれど。

ナナカマド > 腹の鳴る音をあえて指摘されなかったことにほっと安堵して
先導したさきに広がる広場に満足したらしいスナに顔をほころばせる。
彼の隣に座り自分の荷物から昼食に持たされた包みを広げる。
エルフらしくレンバスかと思いきや、王都の城の厨房で作られた普通のお弁当パン。
トーストされた柔らかな食パンの上に目玉焼きが乗ったあれである。
それと森で取れた木苺をハンカチの上に広げた。

「わたくしもお弁当はこれを持ってきただけです。
 せっかくですからはんぶんこ致しましょう。
 まぁ、それがスナ様のご昼食ですか? それだけで足りますか?」

パンを半分に切り分けつつ、差し出されたムカゴを見る。
ムカゴくらいは里に居た頃いくらか食べたことがあるからよく知っている。
だが毒草の知識まではまだ至らぬようで、その中にイバリムカゴが混じっていることには気づかなかった。

「さぁ、スナ様。パンをどうぞ、この木苺も旬は外れていますが甘くて美味しいですよ。
 スナ様が大好物とおっしゃるなら独り占めしてもよろしいのですよ?
 じゃあ一粒だけ頂きますね」

そう言って運悪くイバリムカゴの方に手を伸ばし、怪しむこと無く口に入れる。
山芋に似た食感にうん、美味しいと舌鼓を打った。
続いて自分の持ってきたパンと木苺も美味しそうに食べてしまう。
どうやら食いしん坊なエルフらしい、食事に集中していてスナの罠にも気づかなかった。
ご丁寧に水筒から水まで口にする。

スナ > 向こうが取り出した食事は、なんとも庶民的な調理パン。
一緒に添えた木苺はそれっぽさがあるが、森の民という先入観からは少しばかり外れている。

「……ほ、ほう。パンと卵かぇ。そのくらいあれば、ナナカマドの細身じゃ、夕食までは持つだろうの。
 俺のはまぁ、さすがに足りんかもしれんが、腹が減ったらまたその辺の山菜でも木の根でも食えばええしな。
 ……じゃが、せっかくだし木苺はもらうぞ。パンはいい。お前さんの分が足りなくなろう」

毒ムカゴの混じったムカゴを渡し、その手でナナカマドのハンカチから木苺を3粒ほど拝借する。
スナもまた雑嚢から水袋を取り出し、少量口に含んで口腔に残ったムカゴの粘りを洗い流す。
そして木苺を頬張る……プチプチとした種の触感が、木の入れ歯越しに歯茎に伝わる。おいしい。

……木苺の爽やかな香りと甘みを舌で転がしながら、スナは憮然とした表情でナナカマドを観察する。
疑うこともなく、イバリムカゴを食べてしまったようだ。水分補給もしっかりとしている。バレてはいない。

「……ふぅ、うまかったぞ、ナナカマドの木苺。
 甘いもんは自分ではあまり採らないんじゃが、人に採ってもらったものはなんつーか違う味がするの。
 さて、腹ごしらえして少し休んだら、街道に向かいつつ薬草集めを再開しようや。
 森のなかで単独行動は危なっかしいからの、小便やら何やらは今のうちに済ませたほうがええな。俺はついさっき行ったが」

平然を装いつつ、それとなく示唆する。ポーカーフェイスは得意な方だ。

ナナカマド > すっかりスナを信用しきっていたナナカマドはまさか毒草が混じっているなどとは
露にも思わずパンと木苺と一緒に平らげてしまった。
パンを遠慮したスナに若干悪い気はしたけれど、残すのも勿体無いのですべて口に運んでしまう。
食事を終えて水を含み、口元をハンカチで拭えば満足したように明るい笑顔を見せた。

「ごちそうさまでした! うふふ、ご満足いただけたようで何よりです。
 わたくしもスナ様のムカゴ、とても美味しゅうございました」

するとどことなくナナカマドの様子が変わる。
用事を済ませろとスナが口に出した途端モジモジと体を揺すり頬が先程と同じく赤らむ。
包みを仕舞いながらモジモジとした様子は一層強くなり、ぎゅうとローブの裾を握りしめ……

「あ、あの、わたくし……お花を摘みに行ってきます……」

つまりトイレに行くと一言断ってそそくさとスナの横から離れた。
少しばかり遠くの草むらに急いで入り、危ない獣も人も居ないことを確認すると
草むらの中にかがみ込んで下着を下ろす。
そこには男としての証の小さなペニスと女性としての証の秘裂があった。

スナ > 「ククッ、そうかい、美味しかったかい。
 おそらくじゃが、ナナカマドも王都に住んどるんじゃろ? 俺もそうじゃ。家にもよく蓄えとるから、食べに来るがいい。
 ……花摘み? ああ、いいよ、行っておいで」

目論見通り、尿意を催し始めたナナカマドの様子に、内心ほくそ笑む。しかしやはり顔には出さない。
……そして、ただ毒入り山菜を食べさせて、遠くでおしっこさせてそれで終わり……という展開を望むスナでもない。

ナナカマドがスナから離れようとした瞬間、スナの銀毛の尻尾がぱたりとさりげなく振れる。
それはスナが幻術を行使する仕草。ナナカマドの方向感覚と空間認識能力に、わずかな作為を加える。
スナからは見えないであろう遠くの草むらに向かっているはずが、ぐるりと輪を描いて歩いてしまうように。
同時に、つかの間スナの姿を視界に認識できなくなるように。
うまいこと幻術が作用すれば、ナナカマドはこともあろうにスナの目の前でかがみ込んで花摘みを始めてしまうことになる。
次にスナの姿に気がつくのは、膀胱の中身をすべて出しきったあと。

さて、エルフの花摘みとやらはどのようにして行われるのか。どんな音がして、どんな香りがするのか。
スナは尚も憮然とした仏頂面を保ち、残りのムカゴをシャリシャリと頬張りながら、ナナカマドの所作を目で追う。

ナナカマド > この迂闊なエルフはあっさりとスナの幻術にかかり、目論見通り遠くの草むらに行ったように勘違いして
その実、ぐるりとスナの周りを回っただけに過ぎなかった。
誰も居ないことを確認したはずなのに目の前にいるスナのことは全く無視して
下着を下ろし始めてしまう。
人間の女子がするようにその場にしゃがみこめば股の間にある性器はスナからは丸見えだろう。

「ん……っ」

ふるる、と体を震わせ小さな少年のペニスを指でつまむと狙いを定める。
足や体に引っ掛けてしまわないように注意深く持って、用を足し始めた。

「ふぁ……っ……んん……」

ぷしりと尿道から溢れた黄金色の小水が勢い良く地面に迸る。
排尿の解放感からほっと安堵したような、気持ちよさそうな表情を浮かべ
しょろしょろとはしたなく小水を放出する。
人間の排泄の仕方とエルフの排泄の仕方はさほど変わりがなかった。
出るものも似通ったようなもので、湯気を上げて黄味がかった水が出るだけである。
香りは……まぁ、エルフにしては年若いせいかそれほど匂いがきつくは無かった。
やがて尿の勢いが衰え、途切れると、軽くペニスを振って雫を切った。
すっかり排泄をすませ、スッキリした顔で下着を再び着用し立ち上がる。
衣服の乱れを治し、さぁスナのところへ戻ろうと顔を上げた途端
何故かそのスナが目の前に居るではないか。

幻術の効果がすっかり切れた今、どういうわけかナナカマドはあろうことか
スナの目の前で排泄を済ませてしまったのである。
驚きと戸惑いと恥じらいにあわわわと口が戦慄いて体が震え、

「き、きゃぁあああああああっ?!」

おなごのような叫びを上げて慌ててしまう。

スナ > (ふむ………)

ぐるりと円を描いて歩き、自らの目の前で脚を開きながらかがみ込み、股間を露出するエルフ。
性器を取り出し、いきみ、柔らかな肉棒の先から黄金の湯を迸らせる……その所作を、細く伏せた銀の瞳で油断なく観察する。
なるほどペニスはある。だがその根元には割れ目も。ふたなりのようだ。
ふたなりの者の裸体を見たことはあるし身体を重ねた記憶もあるが、こうして排泄シーンを見るのは始めてだ。
尿は男性器のほうから出るんだなぁ……などとしみじみ黙考しながら、鼻をひくつかせる。

そして、排泄を終え、ようやくスナが目の前にいることに気付いたナナカマドの悲鳴が轟くと。
それでもスナは平静を崩さず、柔らかな笑みを向ける。

「……あ? どうしたナナカマドよ、何を叫んでおる? 獣でも呼んでおるのか。
 俺はむしろ、近くで小便し始めたのを見て感心しとったぞ。油断のない賢い耳長じゃとな。
 獣や野盗の類は、1人になったところを狙いすまして襲うからな。よい心がけじゃよ。
 それにしても、ふむ……ナナカマドは半陰陽だったんじゃな。チンポもあればまんこもある。だが綺麗な股間じゃ。
 おしっこはチンポから出るんじゃの。そこは人間の男子と変わらんし、色も匂いも変わらんのだなぁ。
 味は……」

慌て狂乱するナナカマドをよそに、スナは淡々と語る。
エルフの排泄シーンを間近で観察した感想を、赤裸々な言葉を恥ずかしげもなく混ぜ、まるで歌を吟ずるように。
そして、切り株からお尻を離してナナカマドのすぐ目の前にしゃがみ込むと、おもむろにその股間に手を伸ばした。
避けなかった(避け損ねた)ならば、ふたなりエルフのペニスにその指を這わせ、親指で鈴口をひとつ撫でる。
指に付着した残尿を、まったく躊躇なく己の口に運び、ぺろりと舐めてしまうだろう。

ナナカマド > 頬を抑え真っ赤になりながら慌てふためくナナカマド。

「な、なんで?!どうして……?! だって誰もいなかったのに……っ」

ショックと羞恥心で涙目になりながら自分の周囲とスナと、己の排泄の跡を見比べる。
何の変哲もない、先程昼食をとったばかりの場所で用を足していたのだと知ると
再び途方もないショックに襲われて泣き出してしまう。

と、スナが何やら変わらぬ笑みを浮かべて言っているが狂乱したナナカマドの心には彼の言葉が届かず素通り。
近寄ってくる彼がしゃがみ込み、下着を下げてナナカマドの性器に触れて
あまつさえ尿をなめとってしまうのを放心した状態では避けようがなかった。
ナナカマドの尿の味は別段人間と代わりのないしょっぱい汗のようなものであった。
エルフの里に居た頃ならば食生活も草食に近かったためフローラルだったかもしれないが
王都に来てから一般的な食に切り替われば出すものもまた変わりがない。
一瞬遅れてスナがした行為に信じられないものを見るような目で引きつる表情。

「す、すすすスナさまのふけつっ!えっち! あsっdfっgjhっjk!!!!!」

後半は古エルフ語でなにやら罵るような言葉を投げつけたらしい。
とにもかくにも、驚き戸惑い泣きわめいて、慌てて荷物を引っ掴むと一陣の風のごとくその場から逃げ出してしまう。
普段の方向音痴がどこへ行ったのやら、
まっすぐに森から出る道をさすがエルフ、森の民だと思うような速度で駆け抜ける。
やがてすっかり木々に隠れてしまったナナカマドは王都まで泣いて逃げ帰ったとさ。
遠くからすすり泣くような悲鳴がスナには聞こえたかもしれない。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からナナカマドさんが去りました。