2017/11/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーナさんが現れました。
ルーナ > メグメール自然地帯の森の中腹にある一本の大樹の下でその女は一人佇んでいた。

「どう.....しましょう....」

大樹を見上げながら、ぼんやりと呟けば風に吹かれ髪が揺れる。
一見ジプシーの様な踊り子の様な風貌をしているが。
完全な迷子である。

「きょうも....野宿.....ですねぇ....」

おっとりとした口調ではあるが内心どうしようかと頭を抱えたくなる現実だった。

ルーナ > どれくらいぼんやりしていただろうか。
ふと寒気を覚えた。
薪に使えそうな小枝を探し大樹の周りを歩き回る。
もう直ぐ日が暮れる、その前に火は起こしておきたい。
そう思い集めた小枝に火をつけると樹の幹に腰を下ろし小さくため息を漏らす。

「街道を...歩いて..た...はず...なのに...
 おかしい...ですよ....ねぇ...」

パチパチと音を立て燃える火を眺めながら独り言を呟く。
自分が迷子になっている事・極度の方向音痴である事に気付くのは随分先の話になりそうである。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──がさり。
近くの茂みが揺れる音が響く。

がさがさ、と更に茂みは揺れ、やがてそこから現れたのは──

「──あるぇー? ……やあやあ、コンバンハッ」

獣や魔物の類──ではなく、金髪碧眼の男の姿だった。

男は焚き火の側の女の姿を見つけて目を丸くしたあと、へらりと笑みを浮かべて片手を上げながらのんきな声を投げかけて。

ルーナ > 茂みが揺れる音にビクりと体が飛び跳ねた。
ぼんやりしている時に不意を突かれた感覚だ。
音の正体を探すべくあたりを見回すと声の主が顔を出し人とわかると
どこかほっとした表情を見せる。

「こん...ばん...は...えっと...」

挨拶をされれば返すが道理、ロングロッドをぎゅっと握りしめ首をかしげて見せる。

エレイ > 「ワハハハ……少々驚かせてしまったかな。俺は通りすがりの冒険者で
そろそろ野宿でもしようかと適当な場所を探し手だったんだが──」

茂みから出てきて彼女の前に完全に姿を表すと、笑って変な口調で己の事情を説明しつつ。
近くまでのんびりと歩み寄れば、無遠慮にジロジロと彼女の姿を上から下まで眺め回して行き。

「──火を炊いているのが見えたのでお仲間かと思って来てみたんだが……
キミは踊り子チャンか何かかね?」

露出の多い格好からそんな風に推測しつつ、視線を顔に戻すとこちらも首を軽くかしげて問い。

ルーナ > きょとんとしながら歩み寄って来る男性の声に耳を傾けていると
少し遅れてからゆったりと話し始める。

「そう...なのですね...私も野宿...なので....
宜しければ...ご一緒に...如何...ですか?」

小さく微笑むと向かい入れるかの様に手を差し伸べ座るように促す。
焚火の灯りに反射する金髪を綺麗だなと眺めながら小さく頷き。

「わたしは...ジプシー...なのです....村に...行こうと
 思ったの...ですが.....」

そう、村を目指していたら何故か真逆に進んでいる、だがその事実は知る由は無かった。