2017/10/23 のログ
カイル > 「刃物で切られたりだの、魔法で焼かれたりだのは平気なんだが、どうもこのテの痛みは苦手でな。」

味を消そうと唇の回りについた緑の液体を拭いながらそう口にしては、首を緩く横にふって、彼女から酒瓶を受けとれば再び酒瓶をかたむけて喉に琥珀色の液体をすべて流しこんで。

「随分と手間暇かけた薬を持ってるんだな。そんなもんどこから仕入れてくるんだ?」
 相手の職業を知らずそう尋ねては首を傾けるだろうか。

「薬の材料なんか食ったのかよ。イモリも不味くはねェんだろうけど、あんな小さいと食べるとこなさそうだな。」

そう口にすると自らも蛇を口にしてみたが、筋肉質な肉は固くてあまり美味しいとは言えない。

「そういや、あんたは何でこんな辺鄙なところに来たんだ?」
味に言及するのを避けるようにそう口にすれば彼女の顔を覗き込んで。

ナイチンゲール > 「仕入れてくるというか……自分で作った。私は一応薬を売って生計を立てているんでな。森に来たのも材料を採取するためさ」

相手の問いにそう答えつつ、固い蛇の肉を咀嚼する。あまり噛みきれないようだ。

「ここの森は何度か来てるんだが、道順を間違えたようで迷ってしまってな。いやー、私も年かなあ」

肩を竦めて呟く。苦笑を浮かべながら、焚火の燃え盛る様をぼんやり眺める。そっと伏せた瞼の縁の睫毛が、白い頬に影を落とした。

「そういう君も、何故ここに?仕事か何かか?」

首を傾げてそう問いかける。ただ純粋に不思議に思って聞いたようだ。もしかすると魔物退治か何かだろうか、と思いつつ。

カイル > 「へえ、薬なんて売ってるのか。鎮痛剤以外の他にも作れたりするのか?」
 興味を讃えた表情で彼女の顔を見ておれば必死に蛇を咀嚼する様子に苦笑して。
 「もっと奥歯で強く噛み潰すようにしねェと噛み切れねえぞ」
 と食べ方をアドバイスして。

「いやいや、いくら歳たってヨボヨボの婆さんって訳じゃねェんだろ?ねえちゃん人間じゃねェみてーだけどさ。」
そう口にしてはからからと笑ってみせながら、薪を手にして焚き火に投げ入れては彼女の髪を緩く撫でるようにするだろうか。

「俺か?俺はちょっとまあ、狩りにな。この季節だと冬に向けて動物の活動が活発だからな」

狩りとはいっても狩ってはいけない取引が禁じられている獣の毛皮や角の採集が目的だったが、そのあたりはさすがに伏せてそう答えて。

ナイチンゲール > 「まあね。媚薬なんかも作ってるぞ。闇市場なんかでなかなか売れるんだ、これが」

それで生計を立てているんだ、と口角を上げて不敵に笑う。が、必死に蛇を咀嚼することに夢中になる。アドバイスをもらい、なんとか嚙み切れるようになり飲み込む。

「んぐんぐ……ははは、ヨボヨボの婆さんよりも長く生きてるんでな。見えなくとも心はババアだ。……ふむ。私が人間じゃないことはわかるのか。君も人間じゃなさそうだけれど……」

と言いつつ頭を撫でられ目を細める。子供のように撫でられるのも久しぶりだ、と穏やかに微笑んだ。

「ふうん。狩りか……。何か大物は仕留めたのか?鹿の角とかも薬の材料になるからな、市場に出回るのが楽しみだ」

伏せた事実に気付いているのかいないのか、答えを聞いて納得したように頷く。薬の材料が出回ることに嬉しそうな表情を浮かべた。

カイル > 「へえ。んなもんも作ってるのか。今持ってるのか?お試しで何個か買うぜ?試してよかったらダース単位で注文すっかもしんねーな。」そう口にしてみせればからからと笑って。

「ああ、俺は魔界生まれだからな。んだから、ねーちゃんが人間じゃねェ事は解るぜ。つーか、自虐にしても心はババアなんて言うもんじゃねーって。んな自虐してたら無意識のうちにどんどん女捨てるはめになるからな。」

そう口にすればカラカラと笑って彼女の髪を梳かすように指を通せば手をゆっくりと引いて。

「大物。んまァ、そーだな、そこそこ金になりそうな獲物は手に入ったぜ?素早くて捕まえるのにはかなり骨が折れたけどな。」

そう口にしては肩をすくめて、自らの太ももを揉むようにするだろうか。

ナイチンゲール > 「試しに一個無料でやろうか?それで気に入ったら買って行ってくれ。私は主に平民地区や貧民地区の闇市場で露店を開いてるんでな。探せば見つかるだろう」

ポーチから一つ小瓶を取り出し、相手に差し出す。その瓶の中身はピンク色の液体のようだ。ラベルは何も貼っておらず、一見何の薬かわからないだろう。

「なるほど、魔族か。それならわかるだろう。魔女と魔族か……なかなか面白い組み合わせだな。……自虐というか、事実だからな。私は完全に女を捨てたつもりはないが」

と話しつつ、相手から猟の成果を聞き、口角を上げる。

「いいじゃないか。私も今日は良い薬になりそうな材料を手に入れてな。るんるん気分で帰っていたところ道に迷った」

と肩を竦める。心なしか恥ずかしそうに苦笑する。

カイル > 「へえ。無料でいいのか?らだでくれたって何もでねェぜ?」
そう口にしてみせれば彼女から小瓶を受け取ってその小瓶を少し持ち上げるようにして月明かりに透かしてみようとするだろうか。

「へえ、いかにも媚薬ですっつー色してるな」
 そう口にしてみせればからからと笑ってみせては彼女の店の開いている場所に驚いた様子で目を大きくひろげて。
「女だてらであんな場所で店開いてて大丈夫なのか??まあ、ねーちゃんは魔女みてーだからきっと大丈夫なんだけどさ。じゃあ、気に入ったら遠慮なく使わせてもらうわ。」
そう口にしてはにいと口角を引き上げて笑ってみせるだろうか。

「へえ、じゃあねーちゃんもまだまだ女ざかりって訳だ?」
女を捨てたつもりはないと言われれば顔をぐっと近づけて彼女の瞳を覗き込むようにして彼女の顎を指先で擽るようにして。

ナイチンゲール > 「お試しだって言っただろう?まず気に入ってくれなくちゃ客はこないからなあ」

と笑いつつ、媚薬を手渡す。貧民地区で商売をしていると告げると驚いた様子の相手に、肩を竦める。

「私には男を追い払う手段があるからな。というか、そもそも近寄れないように細工をしている。君のように人間じゃない相手には効かないがな……」

と口に咥えていた煙草を離し、紫煙を吐く。そして、顔を近付けられそっと目を細めて不敵に口角を上げる。まるで愉快そうな表情に見えるかもしれない。

「そうだな……。まだまだ、男を漁っていたいからな。気持ちは若いままでいたいんだが……」

と、そこまで言ってふわぁ……と欠伸をする。しぱしぱと目を瞬かせて、眠そうに半分瞼が下りる。

「今日は疲れた……。眠い………」

ふわあ、とまた欠伸を一つして、とろんとする目をゴシゴシ擦った。

カイル > 「へえ、そりゃあ、そんな力でもねーとあんなところで商売なんてできねェよな。ショバ代たかってくるチンピラも多いだろうしよ。」

そう口にしてはゆっくり頷いて見せて、彼女が紫煙を吐き出せば少し煙たげに目を細めるだろうか。

「まだまだねーちゃんなんて若い。若い。ん??ねみいか??そーだな。俺も眠くなってきちまった。」

手を大きく空へと伸ばしてみせれば大きくあくびをしてみせて。

「わりーけどこんなもんしかねーが貸してやるよ。」
そう口にすれば古びた皮のマントを彼女へとかけて自らは特に何もかぶらずにその場へと横になって。

「身体冷やすなよ。ねーちゃん。」

そう口にしては瞳を閉じてしばらくすれば寝息をたてはじめるだろうか。

ナイチンゲール > 「若い、か……。ははは、本当に久しぶりだ……。そんなことを言われたのは……」

眠たげにしつつも頷き、咥えていた煙草を焚火へと投げ入れる。そしてそっと横になり、ゆっくりと目を閉じる。その身体に何かが掛けられた気配がして、思わず口角が上がった。

「……ありがとう……」

それだけ言って、スヤスヤと寝息を立て始める。それは焚火が燃える音に混じって、微かに聞こえてきた。どうやら本気で寝入ったようであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からナイチンゲールさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からカイルさんが去りました。