2017/06/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > どんよりとした鈍色の空から耐えかねたように大粒の雨が降ってくる
慌てて雨宿りできそうな場所を探せば、古い鉱山の入り口を偶然見つけて、ポッカリと空いたその入口に逃げ込んだ
鉱山の中に、用事があるわけではないから、その場に、腰を下ろして雨が小降りになるのを待とうと思ったが、
雨は強くなるばかり…気温も下がり、火でも炊こうかと思った頃には既に遅く、薪になりそうな
枝や枯れ木はすっかり雨を被ってしまっていた

「寒くはないが…濡れた衣服が気持ち悪い…」

髪をきゅ、と握ればぽたぽた、と水滴が落ちる
暗い鉱山の奥へ進めば、焚き木になりそうなものもありそうではあるが、そこまでして火に当たりたいわけでもなく
鉱山の天井を支える古い木に寄りかかれば、ふわり、と欠伸を零した
不意に、鉱山の奥の暗がりから、気配を感じれば、ん?とそちらへ視線を向ける
人が寄り付かなくなってしばらく…何かが住み着いていてもおかしくはないような場所
住人がいるのであれば、軒先を借りたいだけで争う気などはなく、自分がここにいるのだ、という事を
ここの住人たちに知らせるべく、気だるげに立ち上がれば、濡れた髪を掻きながら、すう、と大きく息を吸い込み

「――――――ッ!!」

と。この世の者ならざるような咆哮を鉱山の内部へ向かって吠えておく
思いの外、大きな声が出たらしくびりびり、と空気が振動して辺り一帯を魔物とも獣ともつかぬ咆哮が響く
森の方では驚いた鳥がばさばさ、と飛び去っていく…自分でも少し大声を出しすぎたか、耳がジンジンとした
まあ、流石にこれだけの声を聞けば魔物や獣も寄ってはこないだろう、と安心すれば、再び、ぱたり、と
その場に腰を下ろした

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に火棘さんが現れました。