2017/05/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 洞窟から姿を現せばグーッと身体を伸ばし陽光を浴びる
何度か握り拳を作っては力が如何程、戻っているか確認してみると、体力は十分戻っているらしい
背後の洞窟からのっそりと現れる自分より二回りは大きな熊に振り返れば、頭を下げる
生態系の頂点にして素性高慢なドラゴンも命を救ってくれた相手にくらいに対しては頭を下げる
この大きな熊は腹の減りすぎで死にかけていた所を、この洞窟まで引きずってくれ、足繁く木の実やら
肉、魚やらを運んできてくれたのである

言葉が通じないのでどういうつもりなのかは自分には判らなかったが、竜種にも何を考えているんだか、
判らないやつはいるので、熊もそうなのだろうと思うことにした
ひょっとしたら初めは食うつもりで運んできたのかもしれないが、結局は食われなかったのでそれでよし

「助かった、ではな…」

さりとて、いつまでも熊のヒモ生活を続けるわけには行かず、洞窟を後にすることにした
とりあえずは、人間が多い所へ赴き、仕事を探すなり、金品を巻き上げるなり、自立せねばならない

決して、少々、キツい獣臭から逃れるわけではないのだ

「…いや、しかし、獣臭いな…」

洞窟を離れてしばらく、すんすん、と身に纏うボロ布同然になった衣服に鼻を近づければ、確かに獣の匂いが
染み付いている
泉でも都合よく見つかればよいが、と森の中をきょろきょろとしながら進んでいく