2017/03/24 のログ
オーリ > 周辺に異常がないのを確認し終える
街道の方へ戻ろうと足が向くが、ぴたり、と動きが止まると何かを感じ取ったか、
或いは何か金になるような事でも思いついたのか、踵を返して森の奥の方へ歩いていくのだった……――――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からオーリさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にオブシディアンさんが現れました。
オブシディアン > 無名の遺跡から這いずり出て歩く事1日程度。
日が昇り沈んだ数を数えたから間違いなく、体内時計も正確だと言う自負はある。
しかし、問題は歩いた時間ではなく方向であり、現在自然地帯を歩いているが、その先に人里があるか良く判っていない。
嗅覚に意識を集中させても依然として濃厚な緑と土の香りしかしないし、時折混じっても動物の匂いだけだ。

新緑がちらほら垣間見える自然地帯の木々が疎らに生える草原。
月の位置からしてもう夜中では有るが人里にたどり着く気配がない。
このヒトの身体でなければ翼を広げて大空より人里を捉え強襲するがこの脆弱な身体ではそれも叶わず、上半身にまとう物すらない姿で一人で歩き続ける。

微かでも鼻腔が獣と自然以外の違和感を捉えればそちらに向いて歩き、足跡やヒトが手入れした部分が視界に入ればそちらに向いてあるきと、ふらふらと彷徨うように歩いていた。

「地図でも奪ってくれば……いや、アレは紙だかラ簡単に燃えちまうんだヨナァ。この身体だとブレス吐かずに戦闘も……まどろっこしいしなァ……。」
丁度頭の後ろで両手を組み、警戒の欠片も見せず歩く姿は獣や魔物には十分美味そうなえさに見えるはず。
だがその身体から放つ竜としての覇気と言う物かそれとも香りかがある程度強さの魔物を寄せ付けないようにしている。
自分でもそれくらいの調節は出来、人間と遭遇した場合直ぐにも絶てるようにと、警戒よりも力加減に意識を向けていた。

さて、今宵無事人里にたどり着くことができるだろうか?

オブシディアン > 遺跡とは違う感触を足の裏で楽しむ。
硬く冷たい石畳とは全く違った何処か温かく柔らかな土の弾力と草の感触、時々落ちている小石を踏み砕く感触もなんとも言えず心地良い。
疎らに木々が生え、岩場の見えるその草原をただただ歩いていると唐突に見えるのは更なる開けた場所か、木々が途切れ広い草原が眼に飛び込んでくる。

「……ンー?随分と何もないところニでたけどモ、ヒトの気配がまるで感じられナイ……?」
今度は進んでも進んでも草しか見えない、地平線の先にも草、草、草、あまりに退屈な光景である。
思わず、「……クハァ~」と大あくびを噛み締め、眼に欠伸のオマケの涙を浮かべながら、一度歩みをとめ草原のど真ん中で立ち止まり、改めて周囲を眺める。

意識して視線を周囲へと向ければ草にも色々な種類の物があるのがわかる。
わかるが、それが興味を示すほどでもない、が空腹を満たす事は出来そうだと、素足の指先で器用に草を摘んで引っこ抜くと、泥も払わずに口の中にひょいと放り込んで、ざりざり、もしゃもしゃと咀嚼を始める。