2017/01/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にノーガルトさんが現れました。
■ノーガルト > (ゆっくりと、切っ先を上げていく。
まっすぐに前を見据え、剣を平行にしたまま。)
『…………。』
「…………。」
(背中に背負っているダインも、そして切っ先に酒を載せているディンも。
そしてノーガルトでさえも、何も言葉を発さなかった。
極限の集中力、その眼光の向こうにいるという想定の敵。
それを、視線で射貫くように、目を鋭くさせて。
日課にしている剣技の訓練の真っ最中であった。
護るものも増えて、それくらい守れるようになりたい。
ノーガルトは、近頃冒険のない日は、こうして県の鍛錬に勤しむことが多かった。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハルクラムさんが現れました。
■ハルクラム > 前日のギルドでの討伐依頼を受けて、早速近辺の村を荒らしているワーウルフの討伐に
足を動かしたハルクラム。メグメールの自然地帯に来たともなればいつ狼のような魔物が現れるとも分からないので、
常に弓を手に構えていは片目の瞳を鋭く輝かせている。後ろ肩には肩から腰にかけてある矢筒。
「満月の夜にはよく狼も吠えるものでねぇ…血の気がどんどん近くなってきたかも」
右の腰袋には短刀が。剣の扱いに関しては、母ノティの剣さばきには到底劣るものの近接戦での護身用としては
充分に機能するか。
とにかく夜風はだんだんと強くなり、目的の獲物の出没地帯へ向かう。やがてふと夜風は止まり…
刹那、何か強烈な視線が自身に通ったのを感じ取り、向けられた方向を見る。その距離約百メートル。
■ノーガルト > 『……ノル。』
「ああ、大丈夫だ……見えている。」
(視線の先、うっすらとだが誰かがいる。
さすがにシルエットだけでは誰かを認識することはできない。
だが、背格好を見る限り、それは人があることはうかがえる。
ゆっくり、剣を引いていく。
切っ先に乗せた酒を手に取り、軽く煽ってからディンを鞘に戻した。
シャラァン……という、小気味の良い金属の擦れる音が闇夜に響く。)
「……ふぅ。」
『今日の集中力はよかったな、続けられるように精進しろ。』
(ダインのアドバイスもそこそこに、百メートル向こうにいる誰か、に視線を向ける。
体の大きいノーガルトは、やはり闇夜でも目立ってしまうのは否めない。)
■ハルクラム > その巨体からは警戒の視線はよく感じるものの、攻撃的に襲ってくるものではないと察知したハルクラム。片目の視力は
素晴らしいので、遠くのそれを伺えば、二本の剣を持った男であることが分かるだろうか
シャラァン……と響く金属の音、平原に響き渡り虫の音も微かな間止まる。
「…ん…あれ…は違うかなぁ…?まあ…来るなら射るのみですぅ…」
ただし、ワーウルフなるもの、人間の姿に化けている可能性もあるのだと、ならば後ろに周って尻尾でも見てみようかなと。
距離は変わらず保ったまま、円を描くように歩いていって、男の背に周ろうとする。
この時、もう一方の盲目の瞳は、異能力である【スポットアイ】が、男の視点に乗っ取り、何を見ているのかが分かるだろうか
■ノーガルト > (遠くのほうに見えた人影が、まるで円を描くように移動している。
何をしているのかはわからない、そしてこっちに襲い掛かってくるつもりなのかもわからない。
ただ、その姿がこっちを、まるで監視しているような雰囲気は察知できた。)
『気を付けたほうがいい……奴からあまりよくない気配を感じる。』
「つまり、魔族ということか……?」
(さて、視界は乗っ取れるようだが、その耳はどうだろうか。
視線はそのまま、ハルクラムの姿を遠く、注意深く見ている。
後ろに回っても、ダインの魔族探知の能力が彼女を追ってくれる。
後ろを振り向いたままになっても、ノーガルトは集中し続ける。
ちなみに、その彼女が探している尻尾のようなものはあるはずもない。
ノーガルトは、完全な人間なのだから。)
■ハルクラム > さては後ろに周ったところ、男の方はハルクラムに振り向くことせず、ただ静止して剣を強く構えている。
ふと変なことに気づく。
(あれ…あたしの方は全く見ていないのねぇ…じゃあ後ろからちょっといたずらしていてもいいのかなぁ…)
尻尾はどうも付いてないように見えるから目的の獲物ではないのだろうと思ったが、その不思議な立ち回りに興味が沸いてか。
男の構えている片手剣が遠目見たところ由緒ある高級な剣であることは見て取れる。この剣を相手にするならさぞかし生ぬるい
応酬ではないと感じたが、何せ彼女も伊達な戦いはしてこなかった。
(んー。とりあえず小石でも投げてみましょぉ)
と、足元に落ちていた小石を拾っては、軽く狙いを定めて男の頭上へ放り投げたが
■ノーガルト > (後ろに回っただけのようだ。
何かをしてくる様子もなさそうだが、警戒は怠らないほうがいい。)
「ダイン、魔族のようだがほかに何かわかるか?」
『さて…な。俺の能力でもそれ以上のことは――。』
(ダインは、魔族かどうかの判別はできてもその種族まではわからない。
ただ、この距離で何かしてきてもあらかたのことは何とか抵抗できる。
後はどうやって、あの魔族から身を逃がすかだが…。)
「(どうする、俺に勝てる相手ならば戦うのもいいが…できるならばさっさとにげ)あだぁっ!?」
(考え事をすると、周りが見えなくなるのはノーガルトの悪い癖だった。
ハルクラムの投げた石、それがノーガルトの頭に直撃する。
直立不動化と思われた大きな体が、頭を抱えて蹲った。)
■ハルクラム > どうもハルクラムの投げた石はまさに命中、男の頭上のその頂点に当たったようだ。この百メートル
先の対象に物を投げて当てる精度の良さというものはこれも彼女の才能である。
(えぇ…あたった…、これはちょっと予想外…)
むしろ剣で以って空を切り、小石を跳ね除けてくれものかと思っていた彼女は、遠目にみてもわかる大男の痛々しい姿に
口をぽかんと開けている。
(んー…なんかかわいそうな事したの…ちょっと謝ろうかなぁ)
と思い、男の方に申し訳無さそうな足使いで近づく…この時弓を構えているなどの態勢では警戒されるので一旦仕舞っておいて
、ただいつでも逃げて反撃に転じれるように意識は緩めずに
「あ…あの…ごめんなさいですの…?痛かった…?」
■ノーガルト > (見事な制度の遠投だ。
この距離できっちりと、脳天に小石を投げてくるとは思いもよらなかった。
考え事をしていたことも差し引いても、彼女の技術の勝利だろう。)
「いたたた……、くそっ…なんだ、今のは……。」
『ただの小石だ、阿呆……。まったく、敵かもしれん奴が後ろにいるというのに。ほら、近寄ってくるぞ。』
(確かに、近寄ってくる足音が聞こえてくる。
ゆっくりと立ち上がれば、その背丈は確かにハルクラムよりも、ずいぶんと高いだろう。
推定すれば、2メートル近いところまで伸びている。)
「痛いに決まっているだろうが…、こっちは生身の人間なんだぞ…。」
(敵対するつもりならば、追撃をしてくるはず。
しかし、逆に謝られたりもすると――少し拍子抜けする。
石を投げてきたから、敵対者かと思ったが…なんだか様子が違うことに、ノーガルトも警戒を薄めていた。)