2016/11/12 のログ
ご案内:「草原」にノーガルトさんが現れました。
ノーガルト > 「………………。」

(どこまでも続きそうな草原、その向こう側で今日も魔族と人間が戦っている。その戦場から少し離れた草原に、ノーガルトは寝そべっていた。いつもは背中に背負っている二本の剣は、手の届く範囲にある。)

『……おい、ノル。』
「ん………なんだ、ダイン。」

(相棒とも言うべき、魔剣。その一本であるダインの声が届く。手を組み、後頭部にあてて枕代わりにしていたノーガルトは、目を向けることもなく声だけを投げかけた。)

『なんだ…ではない。お前、こんな戦場の近くで、よくそんな風にのんびりできるな…。』
「ああ、そのことか。なに、心配はないさ。ここは戦場からも離れているし、何よりお前とディンがいる。危うくなったら、すぐに声をかけてくれるだろ?」

(信頼を口にするノーガルトに、ダインも少しは押し黙る。だが、遠くのほうで聞こえる怒声は、間違いなく争いの声だった。)

ご案内:「草原」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 寒空の下、離れた場所の争いなど興味もなく
自分に実害もなければ、あえて関わるつもりもない
遠くの喧騒を流しながら

王都に戻る途中、近道とばかりに草原を横切り脚を進めていく
人が寝てるなど思いもしなく、風に揺れる細い髪。
肩を竦めるように寒さを耐えながら

人には気づかない、その近くへと通りかかってた

ノーガルト > 「逸れに、なかなかいいものだぞ?お前たちにはわからないだろうが、こうして寝そべって何も考えない、というのもな。」
『まったく、お前は時々のんきなのか賢しいのか、よくわからなくなるな。』

(ダインの言葉に、ノーガルトもただ笑うだけだった。いつものように、相棒との会話を楽しみながら、外の空気を存分に味わう。旅暮らしが長いため、暖かいベッドがなくても、ぐっすりと眠れるという特技もある。)

『………ん?おい、ノル起きろ、人だ。』
「人………?追剥かなにかか?」

(あたりを警戒していた、ダインが声をあげる。ノーガルトにしか聞こえない声は、シンシアには届かないだろう。上体を起こし、周りを見渡している。その瞳にシンシアの姿を捉えて)

シンシア > 風の音は聞こえても
他には何も聞こえてなかった

草を揺らしながら歩いてると
突然、人が草原から姿を見せたようにみえた

無警戒に帰りを目指していたから
咄嗟のことに、思わず驚いて脚を止める

「…わ……人?
 こんなとこで何してたの?」

起き上がっただけでも背が高いのはわかった、とりあえず遠くに
争う喧騒も聞こえてたから、人か魔族か…コチラに害をなすのか
いろんな選択が頭を巡り、脚を止めたまま少しの距離はあけておく
剣には手をかけずに

ノーガルト > (剣を持っている、が他に武装らしい武装をしていないシンシアを、ノーガルトはしばらく睨みつけるように凝視していた。追剥なら傍らにおいているダインの出番になる。が、その様子がないので、ふっと表情を緩めた。少し、鋭い眼差しはそのままに。)

「追剥、ではなさそうだ。まあ、女の追剥というのも珍しいか。」
『ならば、旅人か何かかも知れんな。念のため、オレたちは一度黙るぞ。お前を変人扱いされると困るからな。』

(主を変人だといわれるのは少し我慢ならないからな、とダインは言い残し、それっきり声を届けることはない。誰かと話をするとき、警戒しなければいけないとき以外は、ダインは声をあげない。)

「いや、少し風に当たっていただけだ。こうしていると、いろいろなことを考えるのに、ちょうどいいからな。お前こそ、こんなところで何を?離れているといっても、ここは戦場に近い。」

(ちなみに人間だ、と背の高いノーガルトは両手を挙げた。傍らに、黄金に輝く柄を持つ剣と、真っ黒な刀身の剣が並んで置かれている。どちらも抜き身だが争った形跡はない。)

シンシア > じっと月明かりしかないから怪しむにも、はっきり姿をみることもできなくて

それでも剣士らしい姿はわかるけど
敵意も危害を加える感じがしない勘は、確かで
息をつけば距離をつめて近づいてみる

「王都に帰る途中…近道だったから
 おにーさんこと、こんなとこで寒いのに、なにしてたの?」

街道を通るには大回りで、近くに争いごとがあっても
多少なら1人でもどうにかなるとおもってのこと

こんなとこで人に合うと思ってなかったから
最初は警戒もしたけど
言葉の返答から、大丈夫そうに感じたあとは
ニコッと笑みをむける余裕くらいはあって

ノーガルト > (近づくとシンシアの顔はしっかりと目にすることが出来た。鳥目というわけではないノーガルトは、その顔をしっかりと見る。近寄ったところでいきなり切りつけるという動作がないことを確かめれば、両手を下ろした。)

「王都の近道?おかしいな、この近辺に集落なんかあったか?」

(このあたりの地理に詳しいわけではないが、一応地図は頭に叩き込んでいるつもりだった。しかし、その頭の中を引っ掻き回しても、この近辺に集落があるという記憶はなかった。首をかしげながら、逆に尋ねかえす。)

「このくらいの寒さはそんなに堪えはしないさ。まあ、なにをしていたと聞かれても…寝ていた、としか言えないな。」

(実際、その髪が寝癖で少し跳ねている。抜き身の剣を鞘にもどしてから、ノーガルトは少し髪を整えた。)

シンシア > 「私がいってたのは森のなか、少し探し物頼まれてたから」

起き上がって無害そうなあいてのそばで、膝をかかえるようにしゃがみこみながら

「こんなとこで寝てたの?風邪ひいちゃうじゃない…」

草原しかない場所、なにか凌ぐものがあるでもなく
少し驚きながらもクスクス笑う、大柄な人は寒さも平気なのかと
気を回すも少し無駄な気もして

ノーガルト > 「森の中……か。森林浴もいいな、この時期だと山菜も取れる。飯に困ることはなくなりそうだ。」

(ようは、ただ単に一人で静かな時間を過ごしたいだけだった。寝るという行為は、逸れに伴う付加価値でしかない。何も考えずに、ただ時間を何もせず過ごしていると、ストレスから開放されるような気がして。)

「はは、かもな。…まあ、風邪を引いたからといって、早急にしなければならないことなんて何もない。」

(寒さを凌げそうなのは、首に巻き、そのまま腰まで覆っている外套しかない。後はそう、右肘まで覆っている手袋くらいか。クスクスと笑っている姿を見ると、ふっとノーガルトも笑みを零す。そんな様子を、『おおっ、ノルの笑顔!』と、ディンが茶化した。)

「…しかし、そういうあんたこそ随分と肌を露出してるじゃないか、特に足。そっちこそ、寒いんじゃないのか?」

(ノーガルトは、ホットパンツ姿のシンシアの足を指差した。胡坐をかくように座りながら、しゃがみこんだ紳士後並んで座るような形に。)

シンシア > 「せめて、お日様のでてるときにするのをおすすめね、森林浴は、今なら…月光浴かな」

今夜はスーパームーンというらしい立派な満月、
頭上を指さしながら笑って返し

「私は、んーそうね、寒い、この足…でもパンツみたいな長いのって
 なんとなく苦手、動きにくくて」

剣を振るうものにしては軽装すぎるけど、だからこその身軽な動きもできるもので
寒いといいながら、自分の露出してるとこを、摩りながら摩擦で少しは一時でも暖かくなるかと