2016/08/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にネネさんが現れました。
ネネ > 広がる野原に街に続く道、道沿いに点在する樹のなかの1本。
木の葉を揺らし風が通る。
街はずれでもあり、明かりもなければヒトの声もない場所。

ふわりと枝に腰掛けるように姿を見せた娘、木の枝から足を揺らしつつ
太めの幹に手を沿え、遠くの街明かりと頭上の月と星のまたたきを眺めている。

ネネ > ヒトの多い所は、苦手としてるからか、街の灯りを遠くに見えるこの場所が気に入ってた。
足元の草原で何かが跳ねて、野うさぎらしい姿の小動物が飛び出てくる

動きが少しおかしく思えたのか、木の枝から地面に飛び降りるように
小さな野うさぎ、固まったように動かなくなってた、にっこり笑みを浮かべつつ腰を低くしゃがむようにして近づけば、手を伸ばしてみる。

「怖いのないよ、おいで」

口を開けば、少しカタコトの言葉、うさぎの鼻先ヒクヒクして動かない。
伸ばした手が、うさぎの体に触れて軽く撫でた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にフォークさんが現れました。
ネネ > 後ろ足くらい、指先が触れてなにか違和感、少し毛が抜けて怪我でもしたような
それで跳ね方も違和感を感じたのかもしれない
軽く撫でてあげるものの、特別強い治癒能力があるわけでもないから
ただ、何度か触れるように撫でながら

「お家帰れる?夜、危ないよ」

少し抱き上げて…鼻先を動かすうさぎを見つめる、草原のむこうに森が見える
どこが住処かわからないけど、草原に戻すように下ろせば、また
何度か跳ねては草を揺らし、野うさぎはどこかにと消えていった
うさぎの去った方向を見送るように見つめて。

フォーク > 「どうした。ビッグマネー号」

愛馬が小さく嘶き、歩みを止めた。跨っていた巨漢はそっとたてがみをそっと撫でる。
馬は臆病で気配に敏感だ。特にこのような明かりもない場所ともなれば、歩む速度も落ちる。

「何かいるな」

男も声を潜めた。目を細めて先を見れば、草原に白い影が揺らいでいる。
もっとよく確認すれば、それが少女であることに気づいた。

「迷子か。はたまた妖かしか。どちらにせよ、放ってはおけん」

かわいいしな、と頷く男。愛馬を促して少女の方へと向かう。

「そこなお嬢ちゃん。迷子かい?」

と、訊いてみた。

ネネ > うさぎの消えた方向を眺めていると背後から声がかかる。
その声に風を揺らすように振り向けばニコッと笑みを浮かべて

「迷子ちがう、ちょっとだけお散歩」

軽く首を振り、初対面の大きな男性にも臆することなく返事を返す。
ヒトと共に歩み寄る馬の姿に向き直れば、自分とは真逆くらいの1人と1頭に近づきながら

「おにーさんは…まいご?」

小首をかしげるように少し見上げるくらいの身長差、馬に興味あるのか
触れたいように手を伸ばし

フォーク > 少女の側まで馬で歩み寄れば、下馬をする。

屈託のない少女の笑顔に、ほんの少しときめく中年であった。

「散歩かい」

周囲を見回す。たしかに星は綺麗ではあるが、こんな人気のない寂しい場所で、と不思議に思うも。

(世の中いろんな人がいるからな)

戦場以外では物事を難しく考えない主義なので、あっさりと納得するのである。

「俺は……ええと、俺は……おうまのけいこさ」

嘘ではない。たまに駈けさせなければ馬は足が衰える。そして自分の馬術の腕も落ちてしまう。
なので、たまに野駈をさせているのだ。

「触りたいのかい。大丈夫だよ、俺と同じで女には優しい馬だ」

少女が手を伸ばせば、馬はブルルと鳴き、その小さな手を顔で撫でる。

「俺はフォーク。フォーク・ルースだ」

自己紹介した。

ネネ > 歩み寄りその距離は、馬の顔へ手の届くくらいに

「うん、お散歩」

声をかけてくれる男性にニコッと笑みを向けながら
指先が馬の鼻先のとこ、撫でるように動かして

「おうまのけいこ?この子いいこ、ね?」

生き物が好きで野生の動物なら寄ってくるくらい、初対面の動物の言葉がわかるものではないけど
感情くらいは汲み取れて、主であろう人としてきたこと撫でると伝わるように笑みを向けて

「私、名前ネネ言う。フォークはおっきい人ね」

男性は背も高く、体格も大きい、自分とは対象的で名前を告げながら少しだけ
背伸び、かかとを浮かせても並ぶはずがない身長だけど。

フォーク > 「どうも小さい頃、育った土地の水が良かったらしくてな。こんなにでっかくなっちまった」

ぐ、と両腕を曲げて力こぶを作ってみせる。血管が浮くほどに強靭だ。

「ネネか。いい名前だ」

少女が馬に興味津々の御様子なので――

「こいつの名前はビッグマネー号。大金を稼いでやるぜという俺の意気込みを名前にしたんだ」

男はひらりと馬に飛び乗る。様になった動きだった。
そして少女に大きな手を延ばし。

「どうだい。こいつに乗って、少し辺りを散歩するってのは?」

夜のデートのお誘いだ。

ネネ > 大きな男性が腕を曲げると浮き上がる力こぶに瞳を瞬かせて

「わぁ、すごいね、大きいね」

馬の鼻先を手でなでてると名前を教えられて、馬の目を見つめながら

「ビックマネー号?じゃ、フォークの脚がわりね、偉いね」

馬に飛び乗る相手、差し出された手と誘いの言葉にうなづいて

「乗ってもいいの?ビックマネー号とお散歩する。フォークの手も大きいね」

差し出された手に手を重ねるとその大きな手と小さい自分の手の差も面白がるように
軽く吹き抜けた風で、軽々と浮き上がる体は、引き上げられるよりも軽く
馬に横乗りするように

フォーク > 少女の身体は、人とは思えぬほどに軽かった。
馬の首と、自分の身体の間に少女を据わらせる。手綱を握る両腕が、少女の落馬を防ぐ柵になるのだ。

「俺は色んな所が大きいのさ。見せる機会があるといいな」

ゆっくりと馬を走らせる。馬は森の中に向かっていく。
森には鍛錬のためによく踏み入るのだ。危険な動物がいないことも知っている。

「いい穴場があるんだ」

一人だと鬱蒼とした雰囲気にしか感じられない森も、少女と一緒だと非常に楽しい。
しばらく森を歩くと、拓けた場所に出る。そこには泉があった。
泉の周囲には、小さな光がちらほらと飛んでいる。蛍だった。

「この時期は、蛍が出るんだ。蛍は好きかい?」

少女に訊ねてみた。

ネネ > 「いろんなところ??」

男性の前に横座り、掴むとこがなくてつい、相手の腕に手を添えて
相手の言葉が何を指してるのかわからず、そのまま聞き返すことになるけど

馬の歩きにあわせるように体が揺れる、スカートの裾を揺らしながら、そんな移動も楽しそうで
森の中を進み、開けた場所が小さな灯りで明るく

「わぁ、きれい。蛍、知ってるよ、フォークきれいなとこね」

相手に連れてきてもらったのに、泉から男性へと向き直りながら
ニコニコとちいさな明かりが舞う姿を嬉しそうに。

フォーク > 「興味あるかい?」

などと少女の好奇心を煽ってみる。
おそらくろくな事にはならないであろうが。

「どれ、少し泉のほとりで休憩でもするかい」

ロマンチックだしな、と頷いて馬から降りる。少女も降ろしてあげよう。
泉のほとりは柔らかな草が生えており、腰を下ろすにはもってこいの場所になっている。

「蛍ってのは不思議だよな。光っているのに、触っても火みたいに熱くないんだぜ」

ふわふわと動く蛍を目で追いながら、草むらにどかりと座った。少女に手招きをしよう。隣におすわりよ、と。

ネネ > 「んー、フォークは全部おっきい」

興味と聞かれれば、少し考えるけど見た目にも自分が並んでも余るくらいの体格にみえて
腕の力こぶも先ほど見ては感心してしまうくらい
自分のパーツには、余りすぎてたから、結論は相手の全て大きいということに答えが落ち着いて、笑う

「フォーク、こんなとこ、たくさん知ってるの?」

馬から下ろしてもらうにも、その手に感じさせる重さはあってないようなもの
草場を共に歩き、蛍の話を聞きながら

「小さいのに、たくさんいる、お星様みたいね」

緩やかな曲線の光の筋を、まわりに包まれるなか、空の星と泉まわりの蛍を比べるように
歩き進めれば招かれる隣に腰を下ろして

フォーク > 「そうだな。割と知っている方だと思うぜ」

男の本業は傭兵だ。様々な環境で戦う可能性がある。ならば色々な場所を知っていて損はない。
どこに陣を張るか、敵を迎え撃つか、攻め取るか。
そんなことを考えていたら、知識がついてしまったのだ。

「はは、蛍星と天の星が一緒に拝めるぞ」

泉の水面に空の星が映り、その側を蛍が舞う。
柔らかい風が、頬を撫でた。
隣に座った少女の肩に、そっと手を回そうとするのである。

「ふふふ、ムードがあっていいなあ、こういうの」

ネネ > 森の木々が木の葉を揺らし風が通る
片手で揺れる髪を抑えながら泉にも風で僅かな波紋のように揺れて

「夜だと、どっちも見える。ほら、あそこも映るしてる」

指をさしたのは泉の水面
風に揺れはしたものの、蛍の灯りが映りこんで
大きな体の相手、肩に触れられる手のひらに、水面から相手に視線をむけて

「フォークは、怖いの、ないの?」

ヒトは夜出歩くのを恐れて控えるものと思ってたとこに、出会った男性
めったにヒトに、会うことがなかったから、不思議に思えて

フォーク > 水面に映っていた星の一つが、流れて落ちた。

「子どもの頃、義父(おやじ)に『流れ星は地上に落ちると金貨になるんだぞ』と騙されてな。流れ星が落ちる度に駆けずりまわったものだよ」

今にして思えば、自分を鍛えようとしていたのかもしれない。おかげで多少の距離なら息切れ一つ起こさずに走ることができる。

少女に怖いものはないか、と訊かれた。
視線を真上に動かして、少しの間考える。
『赤貧』『借金』『腎虚』など様々な言葉が頭に浮かぶが……。

「そうだな。今一番怖いのは……ネネが俺の腕の中から消えちまうことかな?」

と、臭いセリフを臆面もなく囁きながら、少女の小さな顎に手を当て、
あわよくば唇を奪ってしまおうと、そっと顔を近づけるのであった。

ネネ > 「流れ星?金貨?キラキラしてる、からかな」
思い出話の例えでも、なんだか楽しそうに話にうなづいて

「私?消えるしないよ?フォーク触るしてるから、大丈夫」

自分の名前が出ると思ってもなくて、相手の思いの言葉の意味をわかるわけもなく
そのまま、答えを返すことになる。
見上げてた顎を手に触れられて、何かわからず相手を見つめるままになるけど
近づくままに、触れた口づけに驚いて、青い大きな瞳が、少しまだ大きく瞬いて

フォーク > 「子どもってのはすぐに本気にしちまうからな。星空を眺めては、空にはあんなに金貨が浮いてるんだって興奮してたよ」

今でもそうだが、あまり金に縁のある人生を送ってこなかった。
最近は闘技場の覆面ファイターとして活躍するようになり多少、生活が楽にはなっているが。
それでも裕福とは縁遠い生活をしている。

「そうかい、それなら安心だ……」

少女から唇を離せば、もう一度唇を合わそうとする。今度は舌を遣おうとする。

「ん、ネネの顔を見つめていたらな。どうにもこう……したくなっちまったんだ」

仕方がねえな、こういうのは……と、男ははにかむように笑うのである。
キスをしたことを謝るつもりは毛頭ないらしい。