2016/02/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 廃坑」にオーベさんが現れました。
■オーベ > (フードを目深にかぶり、杖を付きながら歩く姿。廃坑のそばの茂みに身を潜めると、廃坑の様子をうかがった。それからしばらく、その場で待てば放棄された鉱山から複数の犬のような頭部を持った亜人が出てくる。噂通り…、とその姿に逸る心を抑えつつ、茂みから出て行けば鉱山から出てきた彼ら…コボルトに歩み寄っていく。無論、コボルト達は驚いたように広刃の切先を此方に向けて警戒の色を強くした)あー…こほん…(素早く杖を振り上げ…るような事はせず、杖を手放し、両手を上げれば敵意はないアピールをしつつ、拙い彼らの言語でこう話しかける「イシ(石)キラキラ(金貨)、コウカン、イッパイアルヨー」どうにかこうにか、通じたのか、それとも困惑しているのか…自分には判りかねるが、彼らは刃の切先を此方に向けたままで、互いの顔を見合わせた)
■オーベ > (第三者が見れば、迂闊な冒険者がコボルト達に追いつめられたように見えるかもしれない。街道から遠く外れたこんな場所に誰かがやってくるとも思えないけれど。道化だな、これ…と両手を上げたまま、相談しているんだか、困惑しているんだかよく判らないコボルト達…判断に悩んだのか、1人が鉱山に駆け戻っていくと、残った2人のうち、1人が此方におっかなびっくり歩み寄ってきて、ベルトから下げた長剣を手に持った刃の切先でぐいぐい、と押しやり、早口で何やらまくし立てている。どうやら、長剣を吊ったベルトを外せ、ということらしい…ハズセだか、ヨコセだか、よく聞き取れなかったがそういうことらしい。仕方なく片手だけおろしてベルトを外すとそれを彼らの前へと放ってやり、また両手を上げる。彼らの熱視線を受けながらしばらく待っていれば、鉱山の奥から出るわ、出るわコボルトの群れ。一回りほど大きな身体をしたコボルトが現れると、ふん、と鼻を鳴らして此方を値踏みするように視線を向ける。何となく…我が愛犬に似ているような気がして親近感が湧いてしまった…取り巻きのコボルトも何だか愛らしく見えてくるから不思議である)
■オーベ > (希少で高価な鉱石を爪の先ほどでも手に入れられないか、と元鉱夫の老人やら学院の高名な魔術師などから情報を得て、この廃棄された鉱山までやってきたが、まさかこれほどまでのコボルトの群れにお目にかかれるとは思ってもいなかった。十重、二十重、と囲まれて時折、マントの裾なんかを引っ張られたり、ベルトにつけたポーチを漁られたり、とされたい放題である。そんな中でも、此方へ鋭い視線を向ける群れのリーダーと思われるコボルトに笑みを向けていれば、そのうち、「ナンデキタ?」と問われた(ように聞こえた)ので、先程の3人に語ったように光る石と金貨を交換しないか?とやっぱり拙いコボルト言語で伝えると、またボスはじろり、と此方を見たまま押し黙る…眼光が結構鋭く、リーダーになるだけはあって威圧感が半端ないのでげっそりしてしまいそうである)
■オーベ > (さて、どれほど時が流れたろうか。外套を引っ張られ、フードを降ろされて、ポーチを漁られ、背中にはぐいぐいと乗り上がってくる気配。コボルトに遊具にされているうちに、ボス格のコボルトがふん、と鼻で笑い、取り巻き達に何かを伝えると数匹がまた鉱山の中へ消えていった。もみくちゃにされながらしばらく待てば、がらがら、と石や岩の欠片を載せたトロッコを押してコボルト達が戻ってくる。それを見れば、ボスはす、と毛むくじゃらの手を伸ばして何かを催促するようであった。金貨をよこせ、と言っているのだろう………と、思う。まとわりつくコボルト達を丁寧に退けながら、懐から金貨の入った革袋を取り出せば、その手にぽん、と革袋をのせる。中身を確認して、満足したのかふん、と鼻を鳴らせば「ココニハモウチカヅクナ」(だと思う)と言い残し、取り巻きを連れて鉱山の中へと戻っていく………1人ポツン、と残されその背中を見送れば長剣を吊ったベルトを拾い腰に戻し、杖を拾い上げる。外套の端が齧られていたりするが、まあ…必要経費、ということにしておこう。やれやれ、と思いつつトロッコに近づき、その石を手に取り、視線を向ける)案の定…廃石ばっかり…(騙された、とは思わないが巧みな交渉だった、とも言えないと思う。とにかく、山と積まれた廃石を1つ1つ確認して少しでも目当ての鉱石がないか、と探し)