2016/01/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にフレイさんが現れました。
フレイ > いつものように、空間に裂け目を作り、そこから姿を現した。
ここに来たのは、自分の作る薬の材料の調達の為。
フードに隠されて顔は良く見えず、深紅の唇が見えるのみ。
森の中を歩む足取りにためらいはなく、幾度も訪れていることがわかるだろう。
暫く進んだ先にある、魔族ぐらいにしか用の無い植物を求めて、奥へ奥へと足を進める。
無論、高位の魔族である事は周囲に住む魔物は良く知っている。
というよりも、彼女に敵わない事は骨身に沁みているのか決して寄っては来ない。
そのまま何も気にすることなく森の奥へと足を進めていく。

フレイ > 奥へと進めば、植物の生態系も変化して来る。
どう見ても怪しげな植物の群生、その周囲に住む魔獣の類。
それらは周囲にあるダンジョンの守り人でもあるらしい。
彼女の目的はダンジョンの宝物ではなく、周囲、もしくは内部に生える植物。
それを理解しているからなのか、逆らえば生命の危険がある事を察知しているからなのか、妨害はない。
周囲で全く普段通りに過ごす魔獣や下位の魔物には目もくれず、目的の植物の生え得る場所にやってくる。
静かに腰をかがめると、どこからともなく取り出した皮袋に、手ずから摘んだ植物を丁寧に仕舞い込んでいく。
このまま持ち帰り、とある処理をしてから他の材料と混ぜ合わせて使うのが目的。
この植物だけでは何の効果もない。
ただ、環境的に魔族の国では育たない為に、人間の住む森の奥まで来なくてはならない。
1か所で大量に取る事はない。
場所をずらし、離れた別の群生地に大きく移動しては摘んでいく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にフォンさんが現れました。
フォン > (つい最近、宝飾品の台座になる金や銀の原石は掘り集めてきたが、その宝飾品を飾りあげる宝石に関しては
手持ち不足で、宝石が出そうな鉱脈を探しに風水羅盤を片手に色々歩き回っているとうっそうとした
森の中へと入り込んだ男……。

周囲から怪しげな気配を色々感じているが、男はそれらを完全にスルーしながら、目線は風水羅盤へと目を落とし、
歩き続けていき…目の前に茂る茂みを手でガサガサっと物音と立てさせながら、道なき道を踏破していて)

う~~ん?鉱脈の気配を羅盤は察知しているみたいだけど、どうやらこの森自体が方向を惑わす…
何やらの結界みたいのが張られているみたいだな?

(男は風水羅盤に目を落としながら、独り言を漏らし、どんどん森林地帯の奥へと入り込んでいって)

フレイ > 森林地帯の奥、まず人は来ないだろうと思っていた。
無論、魔族も好き好んでやってくる場所ではない。
周囲の魔獣や下位魔族がそわそわと落ち着きがなくなるのを見て、更には遠くから茂みを掻き分ける音が聞こえてきて。

「何者……?」

取りあえずはこちらに引き寄せ様子を見ようと。
意識を集中し、右手の掌中に魔力を練り上げると上空に放って。
森の持つ魔力を利用して、自分のいる所に導こうとする。
自分は岩の上に腰を下ろし、フードを目深に被ったまま、皮袋の中身を静かに確認し、暫し時を稼いでいく。

フォン > (この森中から様々な怪しげな気配が様々大小の違いはあるとはいえ、常に感じている為、
この森の中で一番の大きな気配に関しても、さほど気にしていないかのように、視線を風水羅盤へと
落としたまま、人が通った痕跡なと…更に言えば獣道すらほぼ無い森の中を男は歩いていて)

う~ん?この近辺10里四方(半径4キロメートル)以内くらいには有りそうなんだがなぁ~?
手がかりも無く、あちらこちらに大穴を空けまくるわけにもいかないしなぁ~?

(男はしばし考え込んでいると……何らかの呪いの力が男を呼び寄せようとしているのを察知するが、
呼ばれているのだったら、行かなければ礼儀に反すると…ちょっと間の抜けた考えをしていき、
招きを導いているであろうその方向へと男は真っ直ぐ歩みを進めていって)

フレイ > 新しい気配の主を引き寄せようとしたのは、どういった存在かを確認する為。
森に仇名すなら許しはしないつもりで。
この周辺には確かに輝石の鉱脈はあるが、荒されるのを嫌う魔獣が守るダンジョンの奥。
引き寄せる為に道筋を開くようにはしたものの、来なければ別にそれでもかまわない。
袋の中に入れた植物を膝の上に広げて、丁寧に仕分けをしていく。
葉を摘み、茎と葉と花に分けて小袋に入れて、それを皮袋に入れて行く。
その作業をしながら、ゆっくりと近づいてくる気配を待って。

フォン > (周囲の森全体から男を誘導するような呪いの気配を感じながらある程度歩み進めていくと……
呪いによって自意識無しでこちらに来たわけではない男はふと歩みを止めると…懐から数枚の墨で
鳥の絵が描かれた符を取り出していくと、頭上にパーッとばら撒き、その符に念を込めるとただの紙が
それぞれ白き鳥に変化し、男を中心に飛び去り、男はこれまでこの怪しい森の中に居てもずっと平常心で居たが、
初めて警戒心を見せ、この呪いを発動された主の位置を察知しようとしてみせていって……

その符で生み出された鳥達は強き力……武力であったり、呪力であったり、邪な力だったり……
それを察知したら、その者に体に留まり、泣き声を上げる修正を持っていた)

フレイ > 膝の上で植物を整理し、仕分けをしていればこちらの方に白い鳥が飛んでくるのがわかる。
彼女の使う力は魔力であるが為に、目的の善悪に関係なく、魔の力に反応するものは引き寄せられる。
やがて鳥たちがこちらの肩に止まり、高らかに鳴き声を上げ始める。

「おや、変わった術を使う事……」

彼女から見れば、その鳥が本物ではない事は一目瞭然。
そう言ったものを作り出す存在はうわさでしか聞いた事はない。
気まぐれに興味がわき、鳥を追い払う事もなく膝の上の植物を一旦片づけて行く。
無論、来訪を歓迎する為に。

フォン > (ある程度導かれるままに、呪いの施し主の方へと近づいた上で仙術八洞の一つ、厭魅・厭勝術の人型の応用、
鳥型の探査符を使い、周囲を探ってみせると周囲から鳥達の鳴き声があちらこちらから聞こえてくるが、
一際大きい鳴き声がしてくるのを耳にし、そちらの方へと歩みを進め、茂みを掻き分けていき……
視界が開けた先に……男が放った鳥型探査符を肩に乗せた黒の外套を羽織った女性の姿があるのを見つけると…)

おや?お嬢さん……このような森の奥深くにお一人で居るなんて危ないですよ?

(男は目の前の女性がとてつもなく強大な力を所持している事を理解しながらも、普段通りの飄々とした感じで
話し掛けていく男)

フレイ > 自分の魔力を探知した鳥が肩口で何度か鳴き声を上げる。
こういった類の存在が音を発するのは、持ち主、使役者に場所を知らせる為。
茂みを掻き分ける音が近づいて来るのを聞きながら、植物を全て皮袋に仕舞って行って。
全てしまうとほぼ同時に男の姿が現れて、声をかけて来るのを静かに聞く。

「普通の人間や、欲望を持つ者には危険でしょうね。でも、森を傷つけないものには危険ではないのよ?」

危害を加える意思や、宝飾品の強奪と言った目的があれば危険があるという事を告げる。
肩に止まる鳥には「ご主人の元へお戻りなさい」と静かに告げて見せる。
言う事を聞くかどうかはわからないが、生き物の形をしたものを無暗に傷つける事はしたくない為に。

フォン > (茂みを掻き分け、対面した何とも普通の女性……しかし男が放ったその者の力量を見定める鳥型の符は
けたたましく鳴き声を上げているのは確か……、不必要に距離は縮めずに…でも相手に無用の敵意を
帯びさせないように話し掛けてみせていき)

ほぉ~?そう仰る貴女はこの森の番人といった所ですか?

(この森の事に重きを置いた発言を示す女性に対し、ちょっとした探りを入れるような感じで話し掛け、
女性が肩に乗った鳥型の符に言葉を掛けていくのを見ると、もう一度念を込め、女性の肩に乗っていた鳥が
たった一枚の紙切れに変貌し……更に言えば、近くの森の中から聞こえていた複数の鳥の声も一斉に止んでいくか)

フレイ > この森の中で出会った自分を警戒するのは致し方のない事。
顔を合わせてから一切距離を縮めようとしない相手に気を悪くした様子もなく、男からの問いかけには小さく苦笑してしまう。

「いいえ。私もこの森の一部を借りに来ただけ。森の番人は森そのもの。それと、そこに住む生き物よ」

この森そのものが自己防衛の力を持っていると告げる。
肩に止まった鳥に話しかけるといきなり一枚の紙切れに変じて足元に落ちるのを見て「まぁ」と小さく。

「変わった術を使うのね。異邦人……?」

足元に落ちた紙を符とも知らずに手を伸ばして拾い上げようとする。

フォン > (鳥型の符が上げた鳴き声は…少なくとも普通の女性に対して発するような声量ではない事から
聖なる者か…魔なる者かはまだ判別できないが、見た目通りの女性ではないとは把握していて)

ほぉ~~?何らかの物を借り受ける為には、この森から認められないといけないと……
どうやったら認められるんでしょうかねぇ~?あまり無益な争いは俺は避けたい所なんですけど……

(女性は森から森の一部を借り受けられる存在だと認識し、その先達として、何かの助言を得られればと思い、
女性に話し掛けていきつつ、符に掛けていた男の念を解いてみせていくと、女性は驚きつつも、
こっちの素性を探ってくるように話し掛けてくるのを耳にして)

まぁ……大した事はできませんよ…ちょっとした小手先の技術ですよ。
ええ、少し前に船に乗って、この大陸には脚を踏み入れましたよ…

(仙術に関しては大したモノではないとぼやかした言い方をし、でも己の素性に関しては正直に、
つい最近、この国に脚を踏み入れたと話していくか)

フレイ > 目の前の男からの問いかけに森そのものが番人をしていると言い、無益な争いが起きない様に仕向けようとして。
そう答えれば、どうやったら認められるのかと言われて。

「あなたは何を欲しているのかしら?あまり貴重な物だと、森は渡すことを拒むかもしれないわ」

遠巻きに魔獣の呻り声が聞こえる。
侵入者を警戒しているのは確かで……

「私に任せて頂戴。貴方達は大人しくして……」

声をかければ取り巻いていた魔獣たちが背を向けて去っていく。
漸く静かになった場に、相手の使った符を拾って立ち上がる。

「小手先、でも、見た事が無いわ……そう、最近来たばかりなのね」

己の術を詳しく言わないのはよくある事。
気を悪くするはずもなく、さらりと流して。
そのまま頭部を覆うフードを後ろに落として顔を晒していく。

「私はフレイ。魔族よ」

別段隠す気もない己の正体をあっさりと晒してみせる。

フォン > (森自体が番人だと聞き、争いを避けるための助言を女性に求めていくが、逆にこちらが求める物を質問されると)

俺が求めているのは宝石の原石です。俺の生業は宝飾職人兼露天商ですから……

(男は隠す事など無いといった感じに、自ら欲する物を口にし…、その言葉に偽りがない事を示すように
リュックの中から…中々露店では売れなかった最高級品レベルの銀製でペンダントトップに
翠のヒスイが入った首飾りを出して見せていくが……、その見た目は銀の光り方が鈍い所か、
ところどころくすんで見えて、粗悪品にも見えてしまうだろうか……)

フレイさん……魔族?  ああ、ウチの国で言う妖のモノと同意義の言葉でしたね?
俺はフォンって言います。  船を幾つか乗り継いでやっと辿り着くくらい遠い東方の国からやって来ました

(女性が名乗り、魔族…と名乗られても、何ら気にした様子をみせない男はごく普通に自己紹介を返し、
更に自らがどこから来たのかを大まかに説明してみせていくか)

フレイ > 力を貸したくても、相手が何を求めているのかわからなければどうしようもない為にそれを訊ねる。
宝石の原石、と言う言葉に成る程、と。
男が取りだしたのは間違いないもの。

「それほどのものを扱うなら、中々難しいわね」

難しいとは言ってみたが、相手がやたらと荒らす事をしなければ森は侵入と採掘を許すはず。
後は目の前の男次第と言った所で。
妖、という言葉と遥かに遠い場所と言う言葉に、遠くにある異国の話を思い出して。

「随分と遠い所からいらしたのね、フォンさん。異国の人で、魔族と聞いて腰が引けない存在は珍しいわ」

大抵は魔族=悪人というような図式が出来上がっている為に忌み嫌われる存在。
平然と話をしている男の態度が珍しいと言って小さく微笑んで見せる。

フォン > (自ら欲している代物が宝石の原石だと話し、何故欲しているかも自分が作った宝飾品を差し出していくと、
採掘するのは難しいと女性に言われると、飄々としていた男の表情はほんの僅かにキリッとしていき)

まぁ、確かにいい宝石の原石を見つけようとしてこの森へと入り込んだわけですから…困難を極めるのは仕方のない事ですよね。

(息を思いっきり吐いていきながら、覚悟を決めるような表情を顔に浮かべていくが、
女性の方は男がやって来た国……そして魔族という自己紹介を受けながらも平然としている男の
反応の方に関心が向いているのを言葉で聞き取って)

は?……いやぁ~、人間だってとんでも無い事をやらかした者もウチの国の過去の歴史上には居ましたからねぇ~、
人間だからどうだ…妖だからどうだ……って前知識を持って接するのも馬鹿馬鹿しいんですよ。
実際……俺の師匠は人間じゃありませんでしたからねぇ~……

(人間だって妖の者(魔族)を凌駕するくらいのとんでもない愚行をし、悪名を残した人物が母国に居ると話し、
生まれで判断はせずに行いで判断していくという男の判断材料を口にしてみせていくか)

フレイ > 宝石の話となると、表情が僅かながらも改まるのを感じて。
困難なのは仕方がないという相手に静かに頷いて見せる。

「そうね。あまり豪華すぎたり、頻繁過ぎれば問題でしょうけれど、乱獲しなければ大丈夫かもしれないわ。あくまでも私の予想でしかないけれど……」

こちらの正体を知っても態度を変えない事を言えば、人間もとんでもない事をする連中がいるという話を聞き、それは事実そう思っているし、そうなので頷いて見せた。

「もっとも、悪さをした魔族、妖がいたからこそ畏怖されるという事もあるでしょうけど……この動乱で思ったわ。人間はおろかだけれど愛おしいって」

不完全だからこそ愛おしいのだと。
自分の中にある秘めた思いを何故だか目の前の相手に告げてしまう。

フォン > (しばし真剣に考え込んでいくが……突如シリアスだった表情が元の飄々とした感じに戻ってみせて)

そこまで森自身が全ての物を大事に心得ているなら、俺がここから宝石を拝借する訳にはいかないですね。
まぁ、王都から近い範囲で探したからここに行き着いただけですから…もっと範囲を広げたらいいだけの話ですし

(無理にこの森から宝石を奪う事をしなくてもいい話だと男は話し……、話の流れを人間と魔族の話へと持っていくと
魔族たる女性もある程度は理解してくれたようで…)

確かに人間の王を誑かした邪妖がウチの国にかつて居ましたね…。
邪妖の行いを王に窘めるように諫言した忠臣を五体バラバラに切り裂き、鍋で煮込み、他の家臣に
食べるように強要したという言い伝えも残るくらい、妖は俺の国でも恐れられてますよ。
でも……本当の意味で怖いのは心が黒く染まった存在を見抜けない鈍感な視線って事なんだろうと思いますよ?

(人間も妖(魔族)も心を白く生きるか、黒く生きるか……それによって色々変わると達観したような
口ぶりをしてみせていく男)

フレイ > 真剣に悩んでいた男の表情が元の飄々としたものに変じ、無理に採掘しなくてもと言う言葉に小さく微笑んで見せる。

「フォンさんのその考えがある限り、本当に困ったらこの森にいらっしゃいな。何か良い事があるかもしれなくてよ」

森を理解するものに、森は優しい。
自分の時もそうであったために、それを相手に告げて見せる。
ただし、本当に困った時にと。
話が、人間と魔族の話になれば互いの意見はどうやら近しいものであるようで、

「どこの国も同じの様ね。我々魔族も人も、力を善い方向に使えばいいだけの事。ただ、フォンさんの仰る通りで、黒く染まった心は元に戻すのは難しい。染まらないようにするのも難しいわ」

相手の言うように、黒く生きるか白く生きるか。それに染まってしまうかどうかというのも問題であると。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からフォンさんが去りました。
フレイ > 【継続】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からフレイさんが去りました。