2015/11/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクロイツさんが現れました。
■クロイツ > 人間に紛れて生きているだけに偶には仕事もしないといけない。
その為冒険者ギルドで薬草の収集という初級な仕事を引き受けメグメールの自然地帯、その場にある森へと足を運ぶ。
それなりに薬草の知識があるが森の中で目的のものを集める大変さに早々に挫折し…
「やっぱ、この方が俺らしいよね。
後はどれぐらいかかるかな」
その辺にある土や木を媒体に作成したウッドパペットやマッドゴーレムを多数森に放ち、一部意識の共有をもって薬草、毒草問わずかき集める暴挙にと出る。
倒木に腰を下ろして集まるのを待つ視線の先には無造作に積み上げられた薬草や毒草の小さな山。
そして時折に戻って来ては収集物を積み上げては森に消えゆくゴーレムを笑みを浮かべて見送り。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアイさんが現れました。
■アイ > 「やれ、あまり採ると結局は損をするよ、坊」
クロイツの背後から、子供の声。森の中に明らかに似つかわしくない姿がいつの間にかそこに居た。
方々へ散ったパペットやゴーレム達からの意識にも引っかからずにここまで来たとは考え辛いので、
突如ここに現れたと考えるのが妥当だろう。
「全て採ってしまうと次が芽ぶかん 野うさぎやらなにやらもひもじい思いをして死ぬるじゃろし、そうなれば次に肉が採れんようなる
それにこういうものは数が多すぎると、人間はありがたみを感じんようになって安ぅ買いたたかれる ほどほどがええよ、坊」
ひょこひょこと、抜いてきた毒草を持ちかえって来たウッドパペットの頭を撫でる姿は子供そのものだ。
この寒い森の中、随分と薄着ではあるが。
■クロイツ > 「それもそうだね。うっかりとしてたよ」
突然に聞こえた声にも驚いた様子も見せずに振り返る。
いつの間にいたのかわかりはしないがそこにいる少女の姿を上から下へと何度も見て。
「半分意識を別けてたけどこうやって後ろを取られたのはいつ以来かな。
大丈夫だよ、さすがに新芽は摘まないって。人間が飢えるのは大して困らないけど楽しみの種がなくなるのは困るからこれでやめておくよ」
新芽以外は根こそぎ収穫するつもりだったが森の生き物がいなくなるのは困ると少女の言葉に考え直し、ゴーレムたちへの命令を指を鳴らすという行為だけで取り消して。
「わざわざ言ってくれて助かったよ。
つい取りすぎる所だった。
所でさ……寒くないの?」
そのあまりにこの場にふさわしくない格好につい突っ込んでみて。
■アイ > 「極寒の地からすりゃどうという事はありゃせんよ」
クロイツが自身の言葉に従ったからなのか、それとも寒くないのかという言葉に対してのものか、にこりと笑顔をむけ言葉を続ける。
「寒くてかなわんようならここの地下になんぼでも潜りこめる場所があるでな、大丈夫じゃよ。
…坊は、これを皆傀儡らに街まで運ばせるつもりかえ?じゃったら、なかなか愉快な行列になりそうじゃの」
クロイツの周りに戻り、次の指令をじっと待つパペットやゴーレム達を見ながらくっくと笑って見せる顏は、
作り笑いというよりも実際に楽しそうである。
■クロイツ > 「極寒ってさ。流石にこの辺にはないよ。ずーっと北じゃない」
魔王をやっていた頃からこの辺に入るが極寒など見た事はなく、むしろ噂でずっと北だとだけで。
その言葉を聞けば大丈夫そうだと笑みを浮かべて見返す。
「地下?…あー、遺跡かな。確かにこの辺は多いよね。
昔にいくつか掘ったけどどうなったのかな…」
今ではもう入り口も覚えていないところをふと思い浮かべ
これらのという言葉にきょんとして
「え?後は薬草を籠に入れて毒草は埋めていくよ。
お人形はこの辺で自然に返すしね」
もう一度指を鳴らせば少女が撫でていたウッドパペットは小さな木片にと戻り地面に転がって
■アイ > 「そうか、久かたに大名行列が観れるかと思うたが残念じゃの…。」
パペットは木に、ゴーレムは泥に、それぞれ戻っていく。
「ほうかえ、坊もこの辺りを掘ったかえ。ここの下は書物の山じゃったが、あれも皆坊が集めさせたのかえ?
そういや、ゴーレムの類が確かに大勢おったの。あれらは坊の仕業じゃったか。」
喜びヶ原の地下に広がる広大な図書ダンジョン。実際にクロイツが掘ったものなのか、
それともそれを利用して昔の人間達が巨大図書館として整えたのか。
何分古い事なのでもはやはっきりは解らない。
「んむ。埋めるんじゃったら、ばばめはコレを貰うていこうまいかね。」
積み上がった草の中から、根に毒の有る草を幾つか抜き取ってクロイツに見せる。貰ってもいいか、という事なのだろう。
■クロイツ > 「こんなの連れて歩いたら大変なことになるって。
そういう面倒なのはごめんなんだ」
一昔前なら楽しかったけどねと付け加え。
今のご時世、ゴーレムの行列など連れて歩けば間違いなく騎士団に襲われると。
「この地下??んー……それはたぶん俺じゃないよ。
少なくとも本を集めた記憶はないからね?」
掘ったかもしれないが本は記憶になく。
恐らくは少女の言う通りに気まぐれに掘った場所を誰かが再利用したんだろうと考える。
だかそう言う事はまったく気にしない。むしろ仕掛けた罠やガーディアンたるゴーレムを越えたという事に感心さえ見せて
「いいよ。俺も用がないのは捨てちゃうしね。好きなだけ持って行っていいよ」
必要なのは薬草。選んだ薬草を籠に投げ込みながら毒草を選ぶ様子にそれだけでいいのかと見つめて
■アイ > 「ほうかね。まま、誰がこさえたかは知らんが便利に使わしてもらお。
んん、ほれじゃありがたく頂いていこうまいかね」
懐から白い布を取りだし毒草を幾つか失敬すれば、それを包んでまた懐へ。
普通の人間が見ていたなら、その薄着のどこに懐があるのかと不思議に思う者が居たかもしれないが、
何分ここに居るのは互いにただの人ではない。クロイツからしてもさほどツッコミを入れたくなるような動作ではないだろう。
この妖女が人間のフリをしているつもりなら些か間抜けではあるが、どうもそういうフシもない。
毒根を懐にしまえば、妖女も草をより分けクロイツの籠に入れていくが、視線を感じ取ったのか顏を上げてにっこりと微笑む。
その笑顔が向けられたのが人間だったならば、あるいは油断してしまうのかもしれない。
そういった意味では、この妖しは人間からすれば厄介な手合なのかもしれない。
■クロイツ > 「ある物は使って問題ないって。
そもそも遺跡に本を集めた時点で盗まれても文句は言えないんだしさ」
便利なものだね、とどこにあるかわからない懐に包みを入れる様子に人間じゃないね、と改めて思えばそれも納得できて。
「それは人前じゃやめないと違うってばれるよ?」
一応そんな事を忠告して
籠に分け入れることを手伝ってくれる少女の微笑みに可愛いものを見る目で。
だが油断もなく微笑みを返すと手を伸ばして撫でようとする
■アイ > 「んむ、バレても構わんよ。ありがとうな、坊。
もう数える程しかヒトとわ会わんし、たぶらかしたりなんだりするには、ばばめはいささか耄碌しておるでな。
まだ幾つか術は使えるが、こんな童子の姿すらもう自分ではどうにもならん。」
伸ばされた手を避ける素振りもなくそのまま頭を撫でられる、自らを婆と呼ぶ妖女。
手触りは人間の幼児のそれとなんら変わりはないように感じる。
「やれ、あんまりばばめに触れておると、若さを吸い取られてしまうぞえ?」
そううそぶけば、にんまりと笑って見せる。
「さてさて、より分けはこんなもんかいね。」
■クロイツ > 「そうなの?それでも面倒なのがいるから気を付けないと駄目だよ?
数えるほどでも会うんだから猶更」
少女の言葉に見た目を若くしているとは思っていたが一体どれだけなのだろうとついつい見てしまい。
触る感触は人間の幼子と変わらないだけに完璧な擬態に驚いて
「これでも俺も長生きしてるしね。
少しぐらい吸い取っても大丈夫だよ。」
これでも元魔王だと偉ぶってみせる姿がどう見ても子供の見えに見えてしまい
「そうだね、これだけあったらギルドも色を付けるだろうしね。
手伝ってくれて助かったよ」
ニカっと子供のように笑って頭を下げて
■アイ > 「んむ、では気をつけるとしよ。小刀なんぞを突き立てられてもえらい(しんどい、辛い)でな。
ほうかね、ほうかね。魔王さまの言いつけじゃったら尚の事聞かねばの。」
クロイツの偉ぶる姿にもニコニコと微笑む。もしかすれば、孫の自慢話を嬉しく聞くおばあさんのような微笑みなのかもしれない。
「なんのなんの、役に立てたのなら幸いじゃよ。
気をつけてお帰り。
王都にゃまだ、旧神の護りが効いておる場所もあるでな。」
クロイツの笑みに、やはり嬉しそうな微笑みを浮かべながら、手を振って見送る。
その動作は幼児が無邪気に手を振るそれというよりも、たしかに年寄り臭く感じるものかもしれない。
■クロイツ > 「俺も起きたての頃は何度かあったからね。本当に面倒だったよ。
そうそう、聞いておいてくれると嬉しいかな」
こうやって話す見た目は似たような歳格好だが、まるでもう覚えていない祖母を相手にするような楽しさを覚えて。
「こっちこそ手伝ってくれてありがとうね。一人ならまだ時間がかかったからさ。
うん、それは重々だよ。あの辺は本当に疲れるしね」
珍しく素直にいう事を聞く様に何度も頷けば籠を背負いまたねと手を何度も振り、街に向け戻っていく事になるだろう
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からクロイツさんが去りました。