2015/10/29 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 街道を外れた森の中
小さな野池の畔には冬籠りを控え、まるまると太った羆が無残な姿で転がっていた

けぷとその脇で満足気に腹を擦りつつ、水面を眺めながら食休みの最中の男はおもむろに身体を横たえるとふわりと、欠伸を零した

「人の身になるとすぐに腹一杯になるな…獣1匹、食いきれんとは」
身に纏った衣服は獣の血に塗れ、強い獣臭を漂わせる
転がる「食べ残し」に強い獣臭…殺伐とした現場で暢気に
ふんわり、ふんわりと欠伸を零しながら目元を擦る

戦場からの逃亡劇、慣れぬ人の街、自分が思っている以上に消耗しているらしい
数百年間寝ていたにも関わらず、疲れれば眠くなるのだから不思議なものである

ルーフェン > 心地よい風を身に受けるうちにウトウトとし始める
身体を丸くしていよいよ寝入りそうになるが、すん、と鼻を鳴らせば眼をパチリと開いた
勢い良く、身体を起こせばすんすん、と鼻先を二の腕や手袋、衣服に擦り付けて

「匂うな…脂と埃と血の混じった匂い…」
む、と顔を顰めてみせれば、立ち上がって帷子の上に羽織る貫頭衣を脱ぎ、
手袋、ブーツ、帷子、中着と脱いでいく
一糸纏わぬ姿となれば溢れる欠伸に口元へ手を添えながら水辺に寄って行きザブザブと水浴びを始める

流石に冷たいな、と思いながら手で擦るようにして汚れを落としていく

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシエニィさんが現れました。
シエニィ > 「………ん~? 血の臭い………?」

今日もフラフラと《まれびとの国》を放浪していたシエニィ。
1日の汗を流そうと、あらかじめ把握していたいくつもの水場のうち近場の池に向け、ふよふよと浮遊していた。
……しかし、水場からは普段とは違う、獣の血や臓腑の匂いが漂ってきている。
猛獣やモンスターの類が水場で縄張り争いでもしたのか。シエニィは警戒しつつ、近づく。

「……おお、クマさんが死んでるぅ……」

巨大な死体1つが転がっている。それ以外に、脅威となる影はなさそう。
……否、血が流れて端が朱に染まりはじめている池で、水浴びをする人影がひとつ。まさか、あの……人間? がクマを倒したとでも言うのか?

「……や、やっほ~。ねぇ、あのクマさん、おにーさんがやっつけたのぉ?」

ゆっくりと近づき、幼く甲高い声で、たどたどしく問いかける褐色幼女。

ルーフェン > 近づく気配にそちらへと視線を向ける
水を浴びを続けながら向けられた質問に首を傾げ、ばしゃばしゃと顔を水で洗いながして

「ああ、そうだが、問題があったか?お前さんの熊だったか?」
何か問題でもあったろうか、と少々不安にならぬではなかった
ひょっとしたらこの幼子の関係者の飼っている熊だったかもしれない、と…
現れた幼子の招待はわからぬが、人間とは揉めたくはない
その為、そろり、と後ずさりしながら水浴びを続ける

シエニィ > 「えーっ、違うよぉ? ニィにクマの仲間はいないよ? だから、問題はないよー?
 ……ケモノ臭いのは好きじゃないけどね」

なんとも想定外の返しに、褐色幼女は紫の瞳を丸くして首をかしげる。
まるで身体が無重力空間にあるかのように、体全体が横にゆるやかに回る。

「それよりもー、おにーさんって強いんだね! クマをあんなにグチャグチャにしちゃうなんて!
 ニィは強いちん……強い男の人って、だぁいすき!
 ねぇ、おにーさんは魔族? 人間? ニィはどっちだと思う?」

クマを倒すほどの実力者でも、服も装備も脱いだ丸腰ならさすがにシエニィを瞬殺することはなかろう。
そうタカをくくったのか、シエニィは翼のように手を広げて、後ずさる青年のほうへ静かに身を寄せる。
褐色幼女のほうも、身につけているのは乳首と恥部をギリギリ隠す薄くて小さい布のみ、寸鉄も帯びていなければ爪も短い。
近づければ、そのまま周囲を旋回するように飛び、品定めするように青年の全身を眺めている。

ルーフェン > 「それなら良いんだが………匂うか?鼻がいいな」

彼女の言葉にホッ、とどこか安心したような様子
匂いのことを言われればふたたび、すんすん、と二の腕辺りの匂いを確かめるように鼻を近づけてみたりしつつ

「元からグチャグチャだったわけじゃない、食ったからああなった」
血を落とし、髪を濡らせばかしかし、と汚れを落とすようにしながら、続いた言葉にそうなのか、と話を
聞きながら身を清める作業を止めず…

「俺はドラゴン。お前さんは人間だろう?二本足で歩く奴は大抵、人間じゃ………鬱陶しい、離れよ」
周囲を回る彼女へ水を飛ばすようにしてもう少し離れろ、という意思表示をする。
値踏みするような視線に気がつけば、ドラゴンが珍しいか?と首を傾げて

シエニィ > 「ぶっぶー、はずれ~。ニィは魔族だよ。魔族のシエニィ・ピエニィ!
 人間はこんなふーに飛んだり、角が生えてたりしないじゃん?」

冷たい水をかけられると、「キャッ♪」と可愛げのある悲鳴を上げながらきりもみし、そのまま濡れた勢いで着水して自分も水浴びと洒落こむ。
真ん丸のおなかを見せつけるように下腹部までを水に浸しながら、水浴びをする青年と湖畔に横たわる無残な亡骸を交互に見やる。

「……おにーさんは、ドラゴン? えー、そっちこそ二本脚だから人間じゃないのー?
 ニィはドラゴンも見たことあるよ? でっかくてー、4本脚に翼が生えててー、牙が長くて、ウロコがびっしりでー……。
 おにーさんはどうみてもドラゴンにみえないなー……うーん、でも、クマを倒したり、食べたりするのは……」

クマの死体の惨状を見れば、どういう理屈かは知らないけれども、目の前の青年がドラゴン、あるいはそれに匹敵するモンスターと似た実力と習性を持つことは想像に難くない。
もちろん信用もできないが。

「ねーねー、ドラゴンだって証拠、見れる?
 あ、ニィは痛い目に会うのは嫌いだから、痛くない方法で……」

男性の前であるにも関わらず、水の中で僅かな着衣をペロリと脱ぎ去るシエニィ。その間も視線は青年に向けたまま、問う。

ルーフェン > 「なんだ、魔族か…うぐ、そういうもんか?」

彼女の頭へと視線を向ければ確かに角がある
人間も魔族も一括りに見てあまり気にする方でなかったから、何度も彼女の角を見てはそういうもんか…と繰り返し
彼女が傍で水浴びを始めれば、やはり、視線は頭の角へと向けられていた

「…ん?ドラゴンだぞ?この姿じゃ二本足でチビで空も飛べぬが確かにドラゴンじゃ」
なにやら、食べ残しと自分を交互に見ては、イマイチ此方を信用しない様子の幼子。
まあいい、とそんな幼女を放っておき、自分はこしこし、と身体を手で擦り汚れを落とす
水はやや冷たいが心地よく、血と汚れが水に溶けていく…

「証拠?証拠か………というか、お前さん、おっぱい小さいな、ちゃんと食えよ?」
証拠をどう見せようか、と考えつつも隣で薄衣を脱ぐ彼女を見れば、ほんのり悲しそうにそう告げる。
欠食児か何かと思ったらしい………

「…ではよ、おまえさん。俺の服が濡れんように持って岸に上がっとれ」
見せてやる―――と、続ければ眩い光が男の身を包んだ

シエニィ > 「ふふん♪ まぁ、ニィもそんなに人間と魔族を区別しちゃいないけどねー。ドラゴンはさすがに珍しいけど。
 ……魔族だから、おっぱいなんかなくてもいーの! キレイを武器にする奴もいれば、カワイイを武器にするニィのような奴もいるってこと!」

こちらの胸や体格をけなされても、シエニィは余裕ある表情を浮かべたまま、ツンと唇を尖らせる。
欠食児童というよりは、単純に身体が幼い。肉付きはよいほうだが、少なくとも並の幼児はここまでハキハキとはしゃべらないであろう。
……まぁ、いくら肉付きがよいといっても、ドラゴンの腹に収まるには多少物足りないかも。
当然、通常の神経で見るなら性的魅力にも欠けるといって良いだろう。

「ふーん、じゃあ、おにーさんはドラゴンだけど人間に変身してるってところなんだね。
 ……お、真の姿ってのを見せてくれるの? 見る見るー! 身体洗うのは後でいーや!」

シエニィは池の底から自分の着衣を拾い上げると角に引っ掛け、素っ裸のままで池から上がる。
くるくると全身を勢い良く回転させて脱水すると、言われたとおりに男の着衣を回収し、離れる。

「………おー! 眩しいっ!」

光に包まれる青年の姿を、目を丸くしてまじまじと観察するシエニィ。