2015/10/20 のログ
ご案内:「地下図書院」にティネさんが現れました。
ティネ > 本棚の立ち並ぶダンジョンの室内を、息を殺して歩く。
二メートルほどの大きさの、あまり洗練されていないデザインの警備ゴーレムが直ぐ側を通りすぎていった。
人間サイズの侵入者を想定しているらしい彼らはティネを見つけることができないようだった。
さまざまなゴーレムがうろついているが、どれも同じ調子だ。

「あれっ……ちょろい……?」

未探索のダンジョンに、ひょっとして自分の問題を解決できる何かがあるのでは……
と、なんとなく冷やかしに訪れたダンジョンだが、
この調子なら簡単に奥まで入り込めるのではないか。
そんな錯覚を覚えた。

ご案内:「地下図書院」にノイギーアさんが現れました。
ノイギーア > 妖精から程遠くに、警備ゴーレムの中でもひときわ大きな一体がのろのろと歩いている。
他のゴーレムとは大きさ以外対してかわりは無いが、その手の平には女が一人座っていた。

女はソファからテレビのリモコンでも操作するようなだらけた雰囲気で本棚に向けて杖を振る。
魔物と化した本が牙を剥き出しにして女に向かって飛んで行くが、すっぽりと手に収められると大人しくページを捲られ――ぽいと打ち捨てられる。
遠くに居るティネには当然気付かず、別の本棚に向かって同じ動作を初めている。