2023/07/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にラッツィオさんが現れました。
■ラッツィオ > 男は街道沿いに設置された大規模なキャラバンキャンプの、テントのひとつからのっそりと顔を出した。
時刻はすっかり昼過ぎだ。
ちょっとした遠出からの帰り、街まではあと2~3日といったところだろう。
一人旅に不安があるわけではないが、キャラバンについていけば用心棒として小銭も稼げ、規模が大きくなれば余程のことがない限り賊に襲撃されることもないので安心なのだ。
もっとも、そんな大規模なキャラバンを狙う計画的な連中に襲撃されたら、用心棒数名ではお守りにもならないのだが。
水の蓄えられている大樽へ向かい、この旅中で顔見知りになった商人たちに軽く挨拶をしながら、冷たい水で顔を洗い、ついでに手のひらに溜めてごくごくと飲み干す。
「ふぅゥ――。今日はここで1日、馬を休めると言っていたな」
商人たちは仕入れた品物の管理やら、町に着いてからの交渉に忙しそうだが、用心棒は1日フリーも同然だ。
キャンプの間を当てもなくぶらつくことにした。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からラッツィオさんが去りました。