2023/05/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に0番さんが現れました。
0番 > 不安定な道を荷馬車が進んで行く。
単なる行商が所有する荷馬車とはどこか異なる雰囲気だ。
荷馬車を見た事がなくとも、どこか異様な負のオーラや殺伐とした何かが何となく察知できるであろう。

「……ん……ぅぅ…っ……」

この荷馬車が運ぶ『荷物』とは、奴隷だ。
荷馬車の中には、決して数は多くないが女奴隷がぎゅうぎゅう詰めにされて閉じ込められている。
モノ同然、あるいはモノ以下か。そんな扱いを受けて久しい。

荷馬車の行き先は奴隷たちには分からない。
王都の物好きか、奴隷市場か、それとも用済みとして処分されるのか。

ただ、荷馬車が止まり、ぎゅうぎゅう詰めに閉じ込められた状態から解き放たれるのをじっと待ち続ける事しか出来ない。