2023/05/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
ドラゴン・ジーン > 街道沿いにおいて設けられている旅人たちの休憩場。風雨を凌ぐ為の、あるいは仮眠を取る為の簡素な木造の小屋が平坦にひた続く平地の真ん中に建っているのを認める事が出来るだろう。
そして、その直ぐ側には庇の取り付けられているベンチとテーブルまで付設されている。物好きな管理人が居るのかも知れない、或るいは相互幇助の精神が利用者達に備わっているのか。
街から大分離れた場所に建設されているというのに、施設周りは大分整っている状態となっている。小屋の中は綺麗に清掃されて補給された雑貨品を含有する備蓄食料が保存されており、簡素な寝具などの類も一眠りする程度ならば問題無く可能だろう。

「………」

生い茂る雑草が刈られ、此処一帯だけが奇妙に手を加えられた庭の如き。誰かが植え付けた草花の揺れる様を鑑賞出来る外のベンチの場所にそれは潜んでいる。
まさか狭い椅子下の物陰にそんなものが居るとは誰も思うまい。黒い粘液状態の不定形は半ば普段の竜の輪郭を損ねて水溜まりの様な状態だ。
晴天快晴の明かりを避けるようにして横たわり、微睡む触角の放つ輝きも希釈されて淡く薄まっている

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にマツリカさんが現れました。
マツリカ > 青く澄んだ空、降り注ぐ初夏の日差し、吹き抜ける爽やかな風――冒険日和のある日のこと。
少女が喜びヶ原の只中にあるセーフハウスを訪れたのは、備品補充の仕事のためだった。
元は少女の主人――冒険者志望のお貴族様が引き受けてきたのだが、あくせく働くのはお嫌いらしい。
結果的に対応期日のギリギリまで放置されたお仕事が、お飾りの目付役たる少女の手元に放り込まれたのだ。
よって、少女はとても貴重な学び舎の休暇を費やして、えっちらおっちら街道を歩き、荷物を運んできた次第。

「……全く、面倒臭がるなら引き受けなきゃ良いのに」

誰も聞いていやしないから、と愚痴を呟きながらの道行。汗が伝う頃にようやく目的地が見えてくる。
遠く彼方まで広がる草原。その中にぽつんと建っている木造の一軒家。どことなく絵になりそうな風景だ。
今なお十全に扱われている小屋は寂れた様子もなく、丁寧な手入れが行き届いている様子が見て分かる。
その前までやってきた少女は、早速仕事を終わらせてしまおうとカバンと共に小屋の中へと歩み入り――。

   ●      ●      ●

――そうして、少女が小屋の中に入ってから小一時間ほど経った頃。
再び扉の開く音がして、ぺたんこになったカバンを背負った少女が小屋の中から歩み出る。
中の掃除は行き届いていたから、備品の補充とその他由無し事を幾つか片付けたのみだった。
これで仕事はおしまいだが、この為だけに小屋を訪れた、というのも何だか勿体ない気がして。

「……少しばかりのんびりしていきますか」

辺りを見回せば、丁度休憩に良さそうなベンチが一つ、小さな庭めいた場所に据え付けられていた。
ここで日向ぼっこすればきっと心地よいだろう。少女は浮かれた心地で歩み寄り、ぎぃ、とベンチに腰掛ける。
まさか、ベンチの足元――影の部分に何かが潜んでいるだなどとは微塵も思うことはなく、一切警戒していなかった。

ドラゴン・ジーン > 「………」

相手の存在を認識した。歩いて来るその歩みの気配を察知する。
それが故に何もないように振る舞った、慎重に、注意深く。だが、それが継続維持されるのはベンチの上に相手が腰を落とすまでの瞬間だ。ぎし、と、体重を乗せて軋んだベンチの音が鳴ったそれと同時に、潜伏していたものは活動を始める。
相手の目には見えないだろうが、しかし間も無く感ずるに違いない。音もなく這い出してきた触手の一端はぐるりと地面に根付いているその両足の足首の辺りにへと絡みつかんとしている。ぬめぬめとした粘液質の質感はたちどころに麻縄のロープを越えるような強度に達し、戒めようとするのだ。

「ギ、イイイ」

それが成功したか否かはさしたる問題ではない。それを引き金にしてぶくぶくと泡が立つような音が周囲に鳴り響き。薄明りの下ににじみでるようにしてそれはまもなくして現れ出る。黒い水たまりのような水気が薄く地表に引き延ばされながらベンチにかけている相手の周囲にへと拡散しつつあった。うめくような獣の声をそこに伴いながら。

マツリカ > それは一瞬の出来事だった。それこそ、瞬き一つとでも言うべきか。
ベンチに座ったその瞬間、両の足首に何やら縄めいた何かが巻きついたのだ。
反射的に足を持ち上げようとするも、艶を帯びた黒い触手縄はびくともしない。
さながら、足に根が生えてしまったかの如くに、少女は縫い留められてしまう。

「っ!? な、何が起きてっ……!?」

何らかの罠だろうか。それとも魔物か。慌てて理解しようとする最中に、闇色が周囲に広がった。
どろりとした黒色の水溜りめいた何かが、地表を覆わんとする形で拡がり、庭の様な区画を染めていく。
同時に聞こえる獣の様なうめき声。つぅ、と背筋に冷や汗が伝うも、不意打ちの有利はまだ謎の何かの側にある。
冒険に慣れ親しんでいない少女が落ち着きを取り戻すには、まだ幾ばくかの猶予がある。
抵抗させないままに仕留めるのであれば、絶好の隙となりうるだろう。

ドラゴン・ジーン > 「ギィッッ!!!」

ぐるりと絡みつく一手は相手を此処から逃すまいとする足封じ。その狼狽に意識を割かれて行動を取る事が出来ていないその間隙において露出してきた黒い水たまりは畳みかけるかのように更なる攻勢にへと出た。泡立つ水面の表面は次々に隆起しながら矢継ぎ早に無数の触手を産生する。
そしてその尽くは放たれた矢の如き勢いでそのベンチに陣取っている、あるいは陣取らざるを得ない相手の体にへと展開されて行くのだ。より強固な拘束を施してしまうその為に、その腕の付け根である肩口や、首回りを狙って鞭のようなしなりは張り付くように巻き付かんとし。

「………!!」

がたん、と相手のかけているベンチが激しく揺れ動くのをその腰の下で感じるだろう。何故ながら活性化する触腕はその取り付いた体の部分を起点にして伸ばし切ったゴムのようなうねりを忽ちに縮め、即ちにおいては思い切りその上半身を引き手繰るようにしてベンチより剥がし取り、地べたに、というよりもその今も不気味に波打ち続けている黒い水たまりの上にへと、這い蹲るような姿勢を強要するように引き倒そうとしているからだ。

マツリカ > これが武芸の達人であれば、足を封じられてもどうにか打ち払えたかもしれない。
或いは熟練の冒険者であれば、事前に気配を察知したり最善手を迷わず選べたかもしれない。
しかし、少女は残念ながらそのどちらでもなく、新人冒険者と殆ど変わらない雛鳥だ。
故に、ハナから襲うつもりだった魔物の触腕も、まともに受け止めてしまうのみで。

「わぷっ――や、めっ……!?」

ぎちり。肩口に、首周りに黒い粘液状の触腕が纏わり付き、少女の体を座位のままに固定する。
そして、抵抗する余地を全て奪ってから、今度は少女を地面に引きずり落とさんと触腕を縮ませた。
ぐわん、と体が勢いよく投げ出され、前のめりの形で波打つ黒色の地平に向けて引き摺り下ろされる。
地面と衝突する痛みを覚悟したものの、不思議とやってこなかった。ただ、得体のしれない柔らかさがある。
そうして、少女は黒い水溜りの中央付近に、両手を着いて蹲るような姿勢を強いられることとなる。
まるで黒い水溜りの魔物を相手として、隷従を誓う平伏の礼を行っているかの様に傍からは見えることだろう。

ドラゴン・ジーン > 「グルルルル」

ぬちゃ、と、相手が跪く姿勢をとらざるを得なくなると同時にざわめく水たまりの表面は柔らかいゼラチン質をもってその体重の大半を受け止める。相手の制止を請う言葉に留まるどころか、着いた両手の平、そして膝回りにぬるぬると蠢く触手は重ねる子拘束によってその手首や膝の裏側にまで巻き付き完全に地べたにへと縫い込んでしまう形を取る事になるだろう。
そしてそれらの準備支度が完全に整った頃合いにおいて更なる変化がそこに齎されだした。くん、と。何かを嗅ぎ取ったかのようにほんの一瞬の硬直。相手の全身に巡る異様な魔力と改造痕跡の察知。その分析と共にはい上がる触手の一端は鎌首を擡げ。

「…グル」

ぐい、と。無造作に学生服を身に纏っている布地の上から下腹のあたりを触手の末端が軽く押し上げた。位置としてはその卵巣の位置する辺りだ。瞬間においてみなぎる魔力の紫電が粘液の表面に走る。びり!という強烈な刺激は痛みすらも伴ってその胎内にまで浸透し、相手に施されている『そこ』への改造の詳細を読み込んでしまおうとしているのが解るかも知れない。

マツリカ > 「わぷっ――な、なにこれっ、ぬるぬる、ぶよぶよしてっ……」

両手が、両足が、全身が遙か東方の異国で謝罪する折に取る仕草――土下座の姿勢で固められてしまう。
液体の様で、しかし触れても濡れない何かは、四肢だけでなく首や膝の後ろにも這い寄って少女を固定した。
黒い蜘蛛の巣に捉えられた哀れな虫の如くに固められ、エナメルめいた艶感の拘束具で戒められて。
驚愕による興奮で上がった体温が何だか暑く、己の体で温められた空気が何とも息苦しい。
どうにか身を動かそうと試行錯誤してみるも、少女の貧弱な力では指一本自由にならなかった。

(な、なんなのこれっ、魔物図鑑でも見たことない気がするんだけどっ!?)

潰されるような形で地面に縫い留められた姿勢では、声も上手く出せそうにない。
ならば、と少女は無駄な体力を使わぬ様に口を閉ざし、思考だけを回しながら手がかりを探る。
己の身を弄る触手の動きには、むしろ慣れていると言わんばかりに己の意識から外してしまって。
凌辱に満ちた日常を送る少女だからこそ、触腕が己にとって致命的な行為に及ぶ可能性に気づかない。
二本の触腕が少女の下腹部――子宮の両脇に存在する卵巣を的確に捉え、ぐにと押し上げた。
同時に走る、眩い紫の稲光。下腹部の刻印に干渉したことで生じる魔力の電撃が胎内を貫いて――。

「ひぎっ、んいいぃぃいぃいぃいぃいいいっ――♡」

――激痛と快楽が一瞬で頭の中を満たして、ぱぁん、と爆ぜる。思考が揺らいで、千切れて、真っ白になる。
同時に、触腕には少女の下腹部に刻まれた淫紋の情報が、少女の肉体情報が、余すことなく全て流れ込んでいく。
それだけでなく、魔物が望むのならば少女の主人としてその存在を登録することすらも、可能となってしまうだろう。
なにせ、淫魔が少女の運命を決める為にその魂へと刻んだ紋章だ。少女を淫らに堕とす相手には、自ずから協力するのである。

ドラゴン・ジーン > 「!?」

膨大量の情報の奔流に気圧されるかのようにほんの一瞬凍り付く。だが即座になだれ込んで来るその尽くの異様な知識の一つ一つを咀嚼して呑み込み始めた。学び。理解に及び。そして実践に及ぶまでには時間はほんの少ししか掛からない。接続している刻印と卵巣周囲に押し付けられている触腕には絶えず魔力の稲光が明滅を続け、そこから放たれる電流はそこに刻み込まれている淫蕩な宿命の紋章を鷲掴みにし、その身柄素性の全てを魔物を主として差し出す事を命じてしまう。
ばちばちばち!!と鞭打つ代わりに命令となる電気刺激が痛烈な痛みをもって褐色の肌を浅く焼き、その熱量と神経を蝕む快感は胎の内側にまで放電を巡らせてしまう。通電は瞬く間においてその身に纏う学生服の生地の一つの一つの繊維質にへと食い込み、その繋がりを焼き切り灰燼と帰することで、衣類の尽くをはぎ取ってしまおうとしているのも感じ取れるに違いない。

「………ガゥ、ル」

そして遺伝子を求める怪物の触腕はその『主』としての命令の有効性を試す為に。相手の卵巣の一部にへと干渉しそれらを精力にへと転換する精巣にへと変じさせてしまおうとしている。即ちにおいては見目においてはどう見ても未熟な少女しか足り得ない相手に潜んでいる雄性を暴き立てて、眠る陰茎をその相手の魔力をそのまま利用して外部にへと具現化させようという試みだ。
相手が逃げないようにと、ぐるんぐるんとその背中周りをかき抱くように新たなる触手たちがしがみつき、ぐい、と、腰を真下にへと抱き寄せるようにしてその腰回りを地べたにへと少しでも近づけようとしている。

マツリカ > 「んぎっ――ぃ、ぁ、あぁああっ、お、にゃがっ、びりびり、やめ――あぁああぁっ♡」

押し固められた体がみしみしと軋み、通電の凄絶な感覚にだらりと全身に汗が吹き出る。
吹き出た汗はそのまま紫電が伝う回路と化して、少女の周囲に白んだ紫の繭を産み出した。
中で行われているのは、少女の頭の中まで含めた汎ゆる情報の奪取と身に纏う衣服の焼却だ。
制服も下着も、小屋に資材を運び込む為に使った革製の鞄すらも魔的な稲妻は焼き焦がして灰に変えて。
唯一、ギルドの認定証等と同じ耐魔素材で作られた学生証のみが、ぽとりと黒い水溜りに落ちていた。

「か、ひゅっ――は、ひっ、ぁ――はっ……♡」

紫電による責めは少女の全てを魔物に与えるまで続く。望むならば少女が学び舎で得た知識も魔術も全てだ。
そして、魔物を主人と認めた腹部の刻印が少女のあらゆる権利を移譲し終えると、ようやく紫電の責めが終りを迎える。
物理的な電撃とは異なるそれは、少女の肉体そのものには傷をつけず、しかし熱や痛み、快楽は確かに叩き込む。
その全てに悶絶し、くったりと疲弊した少女は、魔物が主人となったことに気づかぬまま、荒い呼吸を繰り返していた。

だが、少女を戒める魔物にとって、この程度は準備に過ぎなかったらしい。
主人となった魔物は、少女に対して先ずは手始めと言わんばかりに、命令を下した。
言葉などで表現されることがなくとも、しかし魔物の『思考』や『本能』が望むだけでよい。
これから起こる変化を扱いやすい様にか、触腕が蠢き、少女の姿勢を弄くり回して変えていく。
足の拘束が緩む代わりに背中から圧迫する重さが増して、自由になった足は自然と左右に開いて。
潰れた蛙を彷彿とさせる体位に変わると、覆うものの無くなった秘部が黒色の水溜りにぬとりと触れた。

「――は、ひゅっ、何、するつもりでっ――ぃ、ひっ、ぁ、ぁあぁあっ♡
 な、ぁっ、お、なか、急にっ……♡ や、めっ、くり、とりしゅ、あづ、ぁああぁあぅ♡」

準備が整ったなら、魔物が下した命令の通りに魔力が循環し、少女の性別を一部だけ書き換え始める。
元より胎内――卵巣の左右にあった精巣が活性化し、大きめの陰核が肥大化して、やがて雄の陰茎に変わる。
自然と生えるならば、そこには雑魚雄の証明と思える短小包茎の逸物が、ちんまりと健気に屹立することだろう。
無論、魔物が具体的に命じるならば、ズルムケの剛直に変わるなども自在なのは言うまでもない。

ドラゴン・ジーン > そして粘液の怪物は相手の事を暫しにおいて弄ぶ事になる。
如何なる手練手管をもってその尊厳をすりおろし、猥雑なる道に導くのか。
それはまた知られざる話となるだろう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマツリカさんが去りました。