2023/05/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
ドラゴン・ジーン > 街道沿いにおいて設けられている旅人たちの休憩場。風雨を凌ぐ為の、あるいは仮眠を取る為の簡素な木造の小屋が平坦にひた続く平地の真ん中に建っているのを認める事が出来るだろう。
そして、その直ぐ側には庇の取り付けられているベンチとテーブルまで付設されている。物好きな管理人が居るのかも知れない、或るいは相互幇助の精神が利用者達に備わっているのか。
街から大分離れた場所に建設されているというのに、施設周りは大分整っている状態となっている。小屋の中は綺麗に清掃されて補給された雑貨品を含有する備蓄食料が保存されており、簡素な寝具などの類も一眠りする程度ならば問題無く可能だろう。

「………」

生い茂る雑草が刈られ、此処一帯だけが奇妙に手を加えられた庭の如き。誰かが植え付けた草花の揺れる様を鑑賞出来る外のベンチの場所にそれは潜んでいる。
まさか狭い椅子下の物陰にそんなものが居るとは誰も思うまい。黒い粘液状態の不定形は半ば普段の竜の輪郭を損ねて水溜まりの様な状態だ。
晴天快晴の明かりを避けるようにして横たわり、微睡む触角の放つ輝きも希釈されて淡く薄まっている

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にロスクさんが現れました。
ロスク > 街道沿いにある穏やかな流れの川。
ちょうどいい石に座って、釣り竿から糸を垂らす少年が一人。
最近身の丈に合ったちょうどいい仕事がない少年冒険者は、釣りを行って生計を立てていた。

「お……きたか!」

ぐぐ、と重みがかかり、竿が反り返る。かかった。この感じだと大きそうだ。
立ち上がり、負けじと力を込めて引っ張り合い──
ベキッ!

「マジかよ……」

もとから傷があったのか、安物だからか、竿はあっけなくへし折れてしまった。ついでに糸も切れて魚にも逃げられた。
呆然と、竿だったものを眺めている。
どれだけ眺めても竿は蘇ったりはしないというのに……

ロスク > 糸は代わりはあるものの、竿はない。
このまま成果無しで変えるのはあまりにも悲しいが……

「あ、そうだ、こうすれば……」

ミレーの特徴を隠蔽していた幻術を尻尾だけ解いて、糸をくくりつける。
そうして、背中を向けて、糸を川面に垂らす。
自分の鼠の尻尾を竿代わりにして釣りを続行しようというのだ。
ミレー差別者の誰かに見られたら面倒なことになるかも知れないが
少なくとも今のところは人通りもないし……

「……いや、それ差し引いてもこの格好間抜けだから
 人に見られたくないな……」

尾を釣り竿にしようとすると、どうしても川に向かって尻を突き出すポーズをとる羽目になる。
結構ヘンだ。