2023/04/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にルキアさんが現れました。
ルキア > 「ふぅ…随分と遅くなってしまったなぁ…」

カンテラの明かりを手に、街道を歩くエルフの少女。
今日は薬草や霊石の類の採集に自然地帯へと趣いていた。
春の芽吹きに薬草はあちらにも、こちらにもと豊作でついつい採集に熱中してしまっていれば、気づけば日が落ちかけていた。
自然地帯から、街道へと戻って歩いているが夜も更けていく。夜になって雲が出てきたから、月の光もとぎれとぎれで街道は闇に包まれている。
緩慢に歩を進める魔物の視線の先には、ゆらゆらと揺れるカンテラの明かりが見え始めるだろう。

「今日はこの辺に野宿かな。」

暗闇の中をこのまま歩み続けるのも危険だろうと、街道から適度に外れ、しかし離れすぎずに安全な隠れ場所がないかと、街道近くの茂みのほうへと歩を進めていく

カジャ > 紅玉が如き赤い単眼に前方より来る輝きは眩しすぎて、一瞬だけ怯んだか前へと這いずり進むための伸ばした手足の先端が震え、その重々しい歩みが止まるが、その輝きが闇を裂く光が、獲物の到来を告げる明かりだと理解するまでそう時間は掛からない。

一度重たく厚い瞼を閉じた後に、前方の獲物を今宵の繁殖相手として捻じ伏せるために、先ほどまでとは打って変わって、八本の足先は強く街道の地を踏みしめ、蹴るようにしてズザ、ズザザ、ズザザザと小さな砂埃を上げながら、前方の人影との距離を詰めていくのだが、遭遇、対峙する前に獲物が街道から外れて、近くの茂みに歩みを進めたのに気がつくと、後をつけ追うようにカジャもまた茂みに身体を押し込み、なるべく音が立たぬように潜り込むのだった。

そのカジャがもぐりこんだ茂みには枝に葉には黒い粘液がべったりとこべりつき、地面に向けて糸を引きながら滴っている。

ルキア > 「……?気のせい…?」

ズザっと地面を何かが擦るような音が聞こえた気がしたのと同時に、ぞくっと首筋に悪寒のような感覚が走る。
悪寒の走った首筋を摩りながら、街道の先のほうへとカンテラをかざしてみるがあるのは闇だけ。
地面を擦るような音もやんで、あたりは静けさに満ちていたから、少女は首をかしげながら茂みの中へと入っていく。
エルフ故に、森歩きはなれたもので軽い足取りで奥へと入れば街道からカンテラの明かりが見えることもないだろう。
帰る場所もなく、そして学ぶことがあるから人の中で暮らしているもののやはり森の中というのは、エルフからすれば安心できる場所であり大きな木の傍へとたどり着くと、手早く薪を集めて手馴れた様子で野宿の準備を行っていく。
薪に火をつけて、魔物よけの香を焚きしめる。
この程度の森の深さなら、魔物よけの香で忌避する程度の魔物しかいないと予想しての香だったが、少女を負う魔物がそれを忌避するかどうかなんてわかるはずもない。
アイテムバックから、簡易テントを取り出して設営して携行食で腹を満たす。

「はぁ…森の中で寝るのも久しぶり…。」

スープを口に入れながら、深呼吸すれば深い緑の香りが鼻腔を擽って安心感をもたらしてくれる。
もちろん、人の街で人の中で生活したほうが危険は少ないのだろうけれど、エルフにとっては森の中での暮らしこそが普通なのだ。
なれない学園生活の疲れもたまってたんだなぁと、焚き火を見つめながらしばしぼーっとしたあと、少女は簡易テントの中で毛布にくるまって眠りへとついていくだろう。

カジャ > 普段のヘビの姿とも地を駆ける為に使うオオカミの姿とも違って、今宵の姿は実際の生物であれば水棲となる蛸の姿。
利点は足音がしない事、柔らかな身体は物理に強い事、身体を大きく広げながら移動する事で獲物の視界に入りにくい事。

獲物の後を追う動作はオオカミと変わらず、一度獲物と認識した存在を追う執拗さはヘビと変わらず、どれもであり、どれもではない呪詛の塊は獲物と定めた――…エルフの雌が油断するタイミングをはかり襲うために、野宿の仕度を始めるエルフの傍で息を潜めていた。

不気味なほどに血走る赤い紅玉に似た単眼はその刹那を逃さぬ為にじーっとその一挙手一投足を眺めていたのだが、気がつけばエルフの雌は食事を終えて、焚き火で暖を取る様子を見せた後に、簡易テントにもぐりこむまでを見届ける。

――…見届けると、カジャはヘビの鱗を表皮にもつ蛸は音もなく風も揺らさず、エルフの雌が身体を休めていると思われる簡易テントに潜り込む。

入り口のスリットを必要以上に広げないように足先からズルリと入り込み、更にズルリズルリと身体を捻じ込んでその中へ、中へ入り込めば迷う事無くエルフの雌が身を包む毛布の中へとまたズルリと入り込む。

音もなく、風も揺らさず、今宵獲物と定めたエルフの雌に肉薄し、その長い足を伸ばして、まずはそのすらりとした足先にひんやりとした足先を乗せ、また素早く足先からのそのそと、邪魔なワンピースのスカートの上に圧し掛かりながら、身体をのそりとエルフの雌のお尻の方に滑り込ませて、その尻肉の形を味わうべく、ぐにゅっと柔らかくひんやりと冷たい身体を押し付ける。

テントの床部分とエルフの雌のワンピースのスカート越しの尻肉合間に挟まろうとする黒色の蛸はテントという閉鎖空間に入り込めばもう周囲の視線を気にしないと理解して、直ぐにもエルフの雌で繁殖を試みるのだった。

ルキア > 音もなく、するりと正に滑り込むようにテントの中へと入り込んでくる魔物の気配に、少女は気づかぬまま寝息をたてていた。
久しぶりの採集は、思ったよりも疲労が強くて、お腹も満たされれば深い眠りの中へと落ちていく。

「…ん……」

冷たい感触が足先に触れるのに、ぴくっと瞼を震わせたが未だ眠りの中に少女はいた。
ずるずるとその間も、カジャは体を少女の下へと潜り込ませていき、尻肉に体が押し付けられれば、肉付きは薄いがそれでも女性的な柔らかさがあり形の良い引き締まった尻の感触を感じることができるだろう。

「んん……?」

なんだか、体の下が柔らかいような…ベッドで寝ていたっけ…?けれど、冷たいようなと、寝心地の悪さに次第に意識が覚醒へと導かれていくだろう。
ふと、目を開けば暗闇があり、暗闇に目が慣れてきても見えるのはテントの天井だけだった。

「……??……っ?!」

しかし、意識がしっかり覚醒すればその違和感に気づいていく。
テントを張っているとはいえ、すぐ下は地面であり硬いはずなのに背中側、特にお尻の辺が柔らかい。
そして、何より冷たく湿った感触がワンピースを張り付かせていた。

「な、何?!」

慌てて少女は飛び起きようとするが、カジャがそれを許すかどうか。

カジャ > 柔らかく弾力に富んだ胴体で感じるのはエルフの尻肉の感触。
ぐにゃりとした弾力で受け止めてその尻肉を押して返すが、その肉つきの薄さは若々しいと感じ、繁殖にむかぬ肉かと思考するが、その柔らかく引き締まった感触は寧ろ孕ませるに良さそうな、良い分身体を産みそうな尻肉と判断する。

だから次なる位置へ、引き締まると同時に女らしさ雌らしさを感じさせる尻肉をワンピースのスカート越しに確認を終えると、ずるり、と尻肉とテントの床の間を滑り、今度はその背中へ――…それと同時にエルフの雌が眠りより覚醒に至ったようで、慌てて飛び起きようとするそれを阻むべく、表面に微細なるヘビの鱗をもち、その内側に吸盤を持つ足を伸ばすのだ。

「………ギヒ……。」

怨嗟、妬み、好色、諸々を交えた負の感情より生まれし、呪詛の塊たる黒色の蛸の異形は、抑揚が全く無い声色で嗤ったような音をたてると、不気味なヌメリを帯る柔らかな二本の足を飛び起きようとするエルフの雌の左右の脚に1本ずつらせん状に絡めていき、ひんやりとしたその体温を押し付けると、次なる二本はそのしなやか且つ細身の腰へと伸ばして挟み込み、一本は生物であるなら例外なき弱点といえる首へとずるりと巻きつけて、加減をしながらその首をやんわりと締め上げて身体を起こせないように、テントの床の方に引く。

じゅぐっ

と音をたて、両脚に、腰に、そして首に巻きつかせた足からは潤滑油にしかならない不気味な透明な粘液を滴らせ溢れさせるのだった……それはさながら美味い肉を前にした獣の唾液のようで。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカジャさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からルキアさんが去りました。