2023/01/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に幸龍さんが現れました。
■幸龍 > ゴトゴト ゴトゴト
街道を馬車が往く
廻る車輪の音は急ぎ過ぎることはない。
馬を気遣い 荷を気遣い 途中悪戯の様にありそうな出っ張り
それに車輪が浮かされないようにするという配慮もある。
馬車は複数 周囲には馬で並ぶ者もいれば、馬車に乗り込んでいる者まで様々
武装した者 飾り気は無いものの防寒が整ったやや贅肉のついた男など
その中で、フードを被ったまま馬車の中にいる刀持ち
濡れた石のような色合いのフードのついた衣を体に纏わせるだけの姿
衣から飛び出ている柄だけが、存在感を示している。
弩や剣を携えながら後方をのぞき込むなどをする者などがいる中
この馬車の中は一定の緊張感が漂っている。
無言 視線は手元の外套を集めて握る手元のみ
瞼の閉じ切った零の視界を思わせる表情。
「…、…。」
貴族の紹介としてやってきた用心棒替わりに加わった刀持ち
周囲は、金もこの場で必要ないという、変わり種に密やかな会話をみせるのみ。
しかしこの寒い時期
食料や病などに掛かりやすく畑もあまり機能しない。
だからこそ積み荷は狙われやすい。
刀持ちは乗っている以上 ある種一定の出来事への期待を胸に
この馬車で静かに待っている。
■幸龍 > 街道は王都から港湾都市へ向かう最中
道筋は比較的安全 気がかりは自然地帯の中で最近騒がしい場所
ゾス村 タナールの傍 山脈の傍などだろうか
木こり崩れの盗賊や傭兵崩れ
魔物 獣 衣食住を窟や外に依存させた存在は須らく積み荷や馬
人間たちへと被害を向ける。
今回 地図でいえばゾス村へと向かう際中
二股の路を過ぎたばかりの頃だった。
周囲を囲む何か
街道の傍に生える木と木の間
其処に単純な馬を止める為の杭を仕込んだロープを張って留める何か。
馬は両足を上げ、落ち着かせる間に周囲警戒
ロープを断ち切ってしまうよう指示が出る。
「足音 7人。」
刀持ちが横髪をかき上げて耳を露出させ、フードから顔を出す。
7人という言葉に、馬車から出ていくものがゾロリと。
刀持ちは、静かに馬車から降りると、フードマントを身に着けたまま
瞼はずっと下ろしたまま。 瞳が見えない暗闇の視界の中
草が揺れる音 剣撃の中 こちらに手持ちの斧と鉈を振り上げる姿
心の中に描かれた動作に、横振りの一撃 それを握る鉄拵えの鞘
それで握りこむ指の薬と中指へ、鞘尻を叩きこむようにして潰す。
鉈を落とす音がガランッと響く。
二人目 躊躇を見せる間もないのなら、胸元 胸骨へと押し付ける形
二撃目の突きで鞘が押し込むと間合いがずれ、ふぉん、と風切り音と共に
目の前で斧が地面に叩きこまれる。
足元の斧を踏み越え、そこで構えをとった。
「死ね。」
腰を回し、抜く構えと共に親指が鍔を持ち上げる。
横一閃 通過する刃 一度振り払い、刀へと納めるゆっくりとした動作。
チ ィ ン
ボロリと落ちる二つの首
それを眺め、崩れ落ちて赤がたまっていく地面を眺める。
刀持ちは、馬車を回って右側から 馬を狙おうとする槍持ちと剣で払いのけ続ける姿
その相手に対し、馬の横を叩いて前進させた後 槍持ちの姿
不衛生な匂いが、鼻をつく。
「―――。」
刀を携えたまま、槍持ちの動作を見据える見えない視界。
突きの構え 先ほど聞こえた払いから、木製の柄と鉄の穂先
鞘で横に叩き上げるようにして道を広げると、その状態で抜かれた刀
頭上で円を描き、袈裟に斬り落とす。
「…、…終わったみたいですね。」
他4名も終わった様子
死体を死体として終わらせるべく、突き刺し確認する音が聞こえながら
刀持ちは周囲と確認を取りながら再び馬車の中へと戻るだろうか。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」から幸龍さんが去りました。