2022/11/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道/休憩所」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > 日が長く夜も底冷えしない季節ならば単身での行動や掘っ建て小屋にも近い場であっても越えられるだろうが、徐々に冬の寒さが舞い込んでくる季節だとそれは難しい。
一部の街道沿いの小屋でまた野垂れ死にする者も出て来ると称されるとなると、主に利用されるのは中型、もしくは大型の休憩所であった。
複数台の馬車も繋げる馬台、簡易の診療所に食事付きの宿屋。そこまで揃っていれば町に辿り着くよりも先に露店で品物を売る商人も珍しくない。
そんな拠点の様相を保っている宿の一部屋に、彼女はローブ姿で佇んでいる。採取した薬草を売っての小銭稼ぎも問題無く済んだ。
あとは夜中、人が集まる事を知って野盗や魔物の類が来ない事を待つばかり。完全な消灯までの間を楽しもうと、
またはそんな混沌すらどこかで待ち構えている様な、うずうずとした表情を浮かべながら夕暮れ時の町を歩き出していく。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道/休憩所」にハレスさんが現れました。
■ハレス > 「さて、準備も十分といったところか……」
夜となり始めた街道に賑わう大型の休憩地点。
一種の村か市と呼べるような規模のそこは周辺を探索するうえでの重要な拠点としても機能する。
この男もこの辺りを探索するために必要な装備を整えていたところだが、あと一つ必要なものがありそれを自前で用意するかどうか考えていたところ。
そんな時にばったりと町の一角にて出会ったのは、身体の奥底までよく知る女性だった。
「おお、奇遇だなレフェーリア、仕事だったか?」
見慣れた姿の大男は、旅先で出会うにしてはいつにも増して十分な装備を抱えているように見える。
いかにもこれからどこかに向かおうとしている様子なのは彼女にも伝わっただろう。
■レフェーリア > 「……ええ、そんな所、です…」
この通りを使ってこの休憩所を使わない者はいないという触れ込みの通りに、何気なく歩いた先では見知った相手と出くわす事になる。
本日は以前と比べて飢えてもいないが為に比較的柔らかな態度のままに相手と接する事になり、既に日が暮れているのに重たい荷物を持っている様子も当然ながら伺えて。
「今から、出るのですか?」
此処の休憩所を使うという事はそれ即ち、夜間での行動に危険性を伴う時期になっていた事の証明である。
相手程の力量を持っているのならば余程の事が無い限りそんな事は無いとも、以前の経験から分かってはいるが、それでも治療師という職業柄か純粋な疑問と合わさった問い掛けを繰り出してみて。
■ハレス > 「元気そうでなによりだ。
寒くなってきたからな、あんまり薄手で出歩くなよ?」
彼女の大人しくも柔らかな態度から精神的にも落ち着いているのだろうと想像できて、普段の彼女の振舞いから体調には気をつけるよう冗談交じりに笑って見せた。
「ああ、ある希少な香草が採れる時期なんだが…所謂夜でないと見つけられないというやつさ。
まぁ、ある意味では危険な旅と言えるが…」
彼女の問いかけも尤もだろう、このタイミングで出立の準備をしている人間などこの男くらいだ。
しかも目的は採取のためだけ、だが男の仕事柄と戦闘能力を考えれば無理な話ではないとも思える。
だが男の顔色からは一点だけ不安要素がありそうといった様子で、彼女の顔をじっと見つめ。
「よかったらだが、レフェーリアが付き合ってくれたらとても助かる。
ただ特殊な場所に赴くことになってな…受け入れてくれるなら詳しい説明をするが…」
どちらかといえば、ここで彼女に出会えたのは僥倖といったところで、付き合って貰えるならとても頼りになると思っている。
具体的な話は彼女が受け入れてくれるならするつもりなあたり、そう公にできないような場所に行くつもりなのだろう。
■レフェーリア > 「は、はい……」
気軽に笑う相手の姿を他所に、暑い季節とさほど変わりの無い薄手なローブ一枚という相変わらずも無防備な服装のままの姿。
寒い時期にはその上から一枚羽織ったりすることも珍しくはないが、眠る前の何気ない散歩と考えていたが為に、それどころか一枚も他の服を持って来てはおらず、
やむなくぎこちない表情を返しながら相手の話に耳を傾ける。
「……え、っと……香草だったなら、ちょっとは役に立てるかも、しれませんから……」
顔を見つめられながら相手が求めている物がこの時期にしか採取出来ないとされる香草であると知っては、
具体的な説明を聞くよりも先に比較的好意的な態度を見せる。
相手の仕事とも合わさって自分も薬草や香草を用いて調合した薬をついでに売る事も珍しくなく、
体力差等を含んでいたとしても、役には立つのかもしれないと。
「それに、折角出会えたのですし……色々と助かったりもしていますから、今回はハレスさんを、手伝いますよ……」
ついでに内容が内容だけに話している間にも徐々に俯き気味になり、顔を赤らめてしまいながら過去の出来事を思い出し。
どうしても相手が見付からない時には相手達に「頼る」事も疎らにあったが為にと、内容の怪しさを感じ取った上でも助けになるのを選ぶ事にしたらしい。
場合によってはこっちも準備が必要かと、宿屋から預かった鍵を手に取り見せながら。
■ハレス > 「助かるレフェーリア、正直一人で行くには少々不安だったものでな」
この大男が珍しく弱気な姿を見せるあたりやはり危険そうではある。
しかし彼女の持つスキルはフィールドワークではとても役に立つし人柄としても信用の置ける相手である以上、これ以上の適任はいないだろう。
「ならこれは正式な俺からの依頼という形にしよう、しっかり報酬も支払わせてもらう。
さて…まずは準備から入ろう、少々長い旅になるかもしれないからな」
怪しい内容であると感じるのは流石だろうが、おそらくその怪しさは彼女にとっては好意的なものとなるはずだ。
出発前にまずは彼女の準備を整えさせようということで、彼女の取っている宿の部屋へと二人して向かい始める。
その間に具体的な説明をしていくこととなろう。
■レフェーリア > 「は、はい……分かりました……」
単純な頼みでも良かったのだが、明確な報酬ありの依頼という形で提案されたとなると自然と背筋が引き締まるぐらいの緊張が伝わったことを相手にも伝えてやる。
長旅というにはただ街道から町へと戻る為の準備程度しか行っていない状態で、結局の所説明も兼ねたある程度の準備も必要になるのだろう。
それだけの労力に値するだけの対価が手に入るかどうか、相手と一緒の旅になると知った上で、とりあえずは腰を据えて話す場は必要であるだろうと部屋へと通してやり。
「やるんだったらなるべくお静かに」と宿屋の店主から茶化されたりもしながら、準備も兼ねた説明を聞き始め。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道/休憩所」からハレスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道/休憩所」からレフェーリアさんが去りました。