2022/10/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) まれびとの道 大樹の根元」にユーダリルさんが現れました。
■ユーダリル > 街道の脇に生えた大樹。その根元に腰を下ろし、のんびりとした時間を楽しむ。
天気は晴れ。陽の光が温かい。もうじき、肌寒い冬になるが、日中はまだまだ心地良い季節だ。
「今日は何をしようかな」
木漏れ日を浴びながら、野原にうつ伏せて。頬杖を付き、足をパタパタと揺らしていく。
野原に花を集めに行っても良いし、昨夜のように渓流で魚採りも良い。
街にまた出かけてみることも、水晶庭で日向ぼっこも楽しそうだ。
無論、この大樹の根元で日向ぼっこ同様、昼寝をすることも、のどかな時間を満喫できそう。
■ユーダリル > 小鳥のさえずり、静かな木々のざわめき―――……。
木漏れ日の温かな陽気に、自然と瞼が重くなってくる。
「少しだけ、眠っても良いよね……?」
ふわりと欠伸をひとつ、片手で覆い、噛み殺しつつ。
地面を軽く蹴り、獣に似た身のこなしで跳躍。
傍らの大樹の枝木に飛び移る。飛び移った先は2mほどの高さ。
人一人分、腰を下ろせる太い枝に腰かけて。
幹を背凭れにしつつ、うつらうつらと微睡んでいく。
青々とした葉が広がる大樹。まれびとの道脇―――……野原。
大樹の下、運悪く誰かが通ったのならば、寝相の悪い少年が降ってくるかもしれない。
■ユーダリル > 冷えた風が頬を撫で―――……くしゃみと共に少年は真っ逆さま。
けれど、地面には落ちずコウモリのように太い枝に足を絡ませて、上下にふらふらと揺れている。
「寝過ごしちゃった……、うーん……」
逆さま、コウモリ状態の体勢のまま、ぐっと大きく背伸び。
日もとっくに暮れて、黄昏色の光が辺りを橙に染まらせている。
寝惚け眼を両手でこすり、弧を描いて地面に着地。
まだまだ夢心地の少年は、根元に凭れ、双眸を眩しげに瞬かせている。
大樹の下を誰も通らなかったことが幸い。
死傷にはならないが、うっかり通行人が居たならば、頭上から直撃を喰らっていただろう。
凭れていた背中をそっと離し。
「よく眠れたし、帰らなくっちゃね」
眠気が晴れ、瞳をパチリと開かせて。
どこかすっきりとした表情のまま、足取り軽く。
黄昏の野原と街道を駆けて行き―――……。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) まれびとの道 大樹の根元」からユーダリルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道/観光馬車」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > 季節に合わせての自然の変化は、時として美しさを持ち合わせ
――併せて相応の値段を支払わせようとしているのかは知れないが、観光用の馬車はこの時期に珍しくはない。
自然とほど近い道のりを護衛を引き連れてゆっくりと進み、自然の美しさを満喫させる。
当然ながら魔物や元より緩慢に進む馬車を狙っている盗賊等の襲撃への保障も合わせて、馬車代が高くなるのも仕方ないと言い張っているが――
「……わぁ」
そんな下世話な話が薄れてしまう程に、色付いた木々は独特の美しさを持ち合わせており、窓越しに見える光景に周りの客達もわっと歓声を上げる。
このまま何も無ければいいだろうとも思うが、そうでなければ前後に付けている護衛達がしきりに辺りを見回し始める意味も無い。
一層深まって、後は枯れるばかりの木々の葉が色付いたまま垂れ下がり、遠巻きに眺めても馬車の影も何も見えなくなるルートの中でも最も美しく、
そして最も狙われやすい空間。
またしても歓声が上がる中、思わず辺りを見回してしまっていて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道/観光馬車」からレフェーリアさんが去りました。