2022/10/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 道の端で、馬車が一台止まっている。
車輪の一部が泥濘に嵌っていて、動きそうにない。
その馬車の傍でうろうろと、商人風の太った男が困り顔をしている。

「困りましたな……。商品もだが、この様な場所で野宿するとなると、魔物が怖い」

馬は繋いであるのが幸いだが、深い泥濘だ。
馬力任せに進むと、車輪が壊れかねない。
かといって、男一人では、車輪を持ち上げるのも難しい……となると。
後はもう、誰かが通りがかるのを待つしかない……

「(まあ、そういう擬態であるわけだが)」

勿論、これは魔王ロブームの擬態である。
こうして、助けようとした誰かを――それが美しい心を持つ女に限るが――を襲おうというもの。
魔王がするにはやや卑小なやり方だが、それで美しい心に出会えるのならば何の痛痒もない。

「(それに、時に卑小と思える罠ほど、良い獲物を釣り上げる事があるものだ)」

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からロブームさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > 聖バルバロ騎士団の騎兵数騎を連れ、街道を巡回するネメシス。
目的は街道沿いに出没する魔物や賊の討伐である。

…と言うのは建前で、実際の所は面白い物や可愛い物、金目の物を持った相手が通りかかるのを待っている。

「と言っても毎回都合よく誰かが来るわけでもないのだけどね。」

白銀の鎧に身を包んだネメシス。
装甲に身を包んだ立派な馬の上で欠伸をしてみたり。

ネメシス > 欠伸をしているネメシスの元へ団員の一人が近づいてくる。
どうやら本当に賊の類が現れたとのこと。

「へ~~~、面白いじゃない。」

ネメシスは笑みを浮かべると、槍を手に取る。
神の恩寵を受けているネメシスは色んな武器を状況に応じて使い分けることができる。
馬上では主に槍を使うことが多い。

「いくわよ。」

団員達数機を連れ、賊が現れた場所へと向かう。
どうやら乗合馬車を襲おうとしていたらしい。

速度を上げて逃げる馬車を賊の集団が追いかけている構図だ。

ネメシス > ネメシスの号令により数機の騎馬が一斉に動き出す。
と言っても賊の集団に直接突っ込むのはネメシスの一騎のみ。
槍を左右に振り回し、切っ先で賊の身体を切り裂いたり、柄を叩きつける。
長柄武器は叩きつけただけでも賊程度なら十分な威力になる。

賊たちが怯んだ所を後方の団員達が魔法や弓矢で攻撃する。
射撃武器の一斉攻撃により賊たちは一人一人と倒れていく。

賊の中にはネメシスの興味を惹くような相手はいなかった。

「貴方達、危ない所だったわね。
大丈夫かしら?」

脚を止めた馬車に近づいていくネメシス。
さて、こちらには何か面白い物はあるだろうか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にリネアさんが現れました。
リネア > 賊に襲われて危機一髪の所だったが運良く助けが入ったようだ。
助けてくれたのはどうやら声からすると女性の様で。
馬車から降りて礼を言おうと。

「助けていただいてありがとうございます……お名前をうかがってもよろしいでしょうか、私はリネアです」

深々とお辞儀をする。

「遠方でお仕事をしていた父に会いに行った帰りに襲われて……もうダメかと思いました、なんとお礼をすればいいのか」

内心助かるだろうなーとは思っていた。
自分についている精霊が命の危険があれば守ってくれるし最悪2,3日賊の肉便器かなと思っていた。
それがこんな形で助けが入るとはある種予想外、しかもかなりの美人。
精霊さんは何を考えているんだろう、と思いつつじっと助けてくれた女性を見つめる。

ネメシス > どうやら助けた相手の中に貴族の令嬢がいた様だ。
丁寧にお辞儀をする仕草に気品が感じられる。

(ちゃんとしたお嬢様だ。)

ネメシスはそう自嘲気味に呟く。
日頃狼藉ばかりの自分たちとはだいぶ異なる雰囲気だ。

おまけに可愛い。
綺麗に切りそろえた前髪も、顔も可愛らしい。
更には何か不思議な力を感じさせる。
正直、この手のタイプの子は何か持っているとネメシスは考えた。

(これって普段良い子にしてる私への御褒美よね。)

などと都合よく解釈すると、軽やかに馬から降りて。

「怪我もないみたいで良かったわ。
私はネメシス。 この辺りで賊退治をしているものよ。
お礼はそうねえ……貴女がお茶に付き合ってくれたら充分かしら。」

そういうネメシスの顔には好色ぶりが浮かんでいるだろう。
鋭い相手であれば、ただお茶をして終わりではないと容易に感づくはずだ。

リネア > 「ネメシス様……お茶、でよろしいのですか?」

顔はいい、鎧もかなりいい物を着ている、ちゃんとした騎士団なのだろう、少なくとも騎士団に偽装した野党の類ではない。
そう値踏みしているとお茶のお誘い。
色事ならかなりの数こなしてきた自分にとってはそういうことなのだろうと解釈し。
しかし場所はどうしよう、馬車の中でもいいが……としばらく考えて。

「それでしたら2人きりでお茶をしたいですね、出来れば邪魔が入らない所で……ネメシス様にお任せいたします」

返答はかなりストレート。
場所は任せるが2人きりがいい。
ニコリとほほ笑み相手の返答を待つ。

ネメシス > 「お茶だけど……まあ意味は分かってるって顔してるわね。」

ネメシスはにっこりと、リネアの返答に満足そう。
値踏みされていることも気づいていた。
どうやらお眼鏡にかなったようなので一安心。

「それならうちの砦にしていい?
ちゃんと二人きりになれる場所を用意できるから。」

ネメシスの意図を組んで馬がその場にしゃがみこむ。
リネアとネメシスの二人を載せ、砦へと向かうのであった。

ネメシス > (部屋移動)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からリネアさんが去りました。