2022/09/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道脇の草原」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──Zzzz……」

まだ日の高い時間帯。
街道脇の草原で、草に埋もれるようにして仰向けに寝そべっている金髪の男が一人。
両手を組んで枕にしながら、晴天の空の下でマヌケな寝顔を晒して絶賛爆睡中だった。
時々吹き抜けてさわさわと草を揺らす風に擽られたように、ムニャムニャと寝言めいた
声を漏らしたりしつつ。

なお男の寝るその近くでは、男が連れたものらしき、馬具を装備した平均的な印象の鹿毛の馬が一匹佇んでいる。
時折草を食んだり、ゆったりと歩いたりするものの男から大きく離れることなく一定の距離を保ち続けていて。
のんきに眠る男と合わせて、ごくごく平和な光景を形成していた。

とはいえ──男の姿が草に埋もれていることから、遠目から見れば馬が何故か単独で
佇んでいるようにしか見えないかもしれないが。

エレイ > やがて日暮れ頃になると、のそのそと寄ってきた馬に鼻先でつつかれて起こされ。
大あくびを漏らしながら起きると緩慢な動作で馬に乗り、寝ぼけ眼のまま王都への帰途について──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道脇の草原」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアルマさんが現れました。
アルマ > 「~~~~~~~~~~。」

夜空に輝く青き月。
月を彩り瞬く星々。
深い闇よりも僅かに明るい夜道を灯りもなしに歩く人影が。
何とも表現し難い、明証し難い仕事を終えた後の帰り道。
本来ならクエスト帰りだと良かった帰り道の不満をぶつけるが如くに精霊や妖精をざわつかせる不思議な言語で歌を唄い歩く。

旅人が風の精霊に惑わされて行方不明になり、それでも幸せに生きたという誰が見たのかも聞いたかも判らず口伝のみで代々伝わるらしい唄。

歌詞の意味どころか、是が唄に聞える者は稀だろう。
理解出来るとしたら妖精の血を引くか、稀有な知識を持つものくらいで、それ以外の者には音としか認識できない近しいとすれば古い魔法の詠唱のような音を唇より紡ぎ奏でていた。

おかげで魔物は寄りつかない。
それどころか極々稀にすれ違う冒険者が冷たい視線を送ってくるが、魔物避けに丁度良いので少し緩い笑みを表情に浮べて唄い奏で続ける。

さてはて何か出会いがあるのか、無いのか、無ければよし、あればラッキーと頭空っぽにして歩きやす数多の人々に踏みしめられ固められた街道を進む。

アルマ > 目的地である王都はあと体感的に後一時間程度でつく筈。
丁度今唄っているモノが終われば、大きく息を吐き出して文字通り一息ついて、目一杯秋風の香る夜風を吸い込んだ。

夜ともなると少し肌寒くすら感じる空気。
星空も月明かりも何とも心地良く感じて、ふぅーと今度は軽く息を吐き出すと、折角の夜の散歩を楽しむ為に歩く速度をゆるめるのだった。

但し、是は月明かりと星の輝きが薄く照らす街道での事。
手に灯りも持たず歩いているのだから、傍目から見れば怪しい人影にしか見えないだろう、それをすっかりと失念している。

――…まあ、だから困ることがあるわけでもなく。

人気の無い夜の街道は歌声も無くなり自然の音しか聞えない静けさを取り戻している、その中を一人のんびりと歩く。

王都に辿り着いた時には眠気は限界。
お店に報告する事無く宿へと帰りベッドに飛び込む事となる。
当然の様に明朝魔女にお説教される事となって………。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアルマさんが去りました。