2022/09/01 のログ
レアルラ > どうやら、全て終わったようだ。
ゆるり、息を吐き高揚していた身体を治めていく。
周りに散らかる死体をゆっくりと見渡し。

「タツミもお疲れ様。タツミこそ体術凄かったじゃない。サシでやったら負けそうね」

拳のみであれなのだ、根さえ握ればどうなるやら。
伸びをした後は、彼からの言葉に小さく頷こう。

「了解したわ。任せといて頂戴な。ふふ……タツミ、カッコよかったわよ?」

集め始めるのを見れば、自分もとゴブリンの死体を持ち上げ集め始めた。

「いいのよ、気にしなくて。こういうの慣れてるから」

理由までは言えないが、肩を竦めて気を使ってくれている彼に礼を告げ
そのまま全て、中央へと集めたのなら、彼の力か自分の力で穴を彫り纏めて埋めるだろう。
その後、帰りに、ギルドに報告した後、何があったのかは二人しか知らぬこと――

タツミ > 少女の言葉に、苦笑しながら、

「レアルラさんもお疲れ様です。
戦いに絶対はありませんし、どうでしょうか?」

褒められて照れたような感じで頬をかいて。
一度首を鳴らしながら、体を解すような動きを見せて。

少女もゴブリンの死体を集めるのを見て、苦笑しつつ。
全ての死体を小広場に集めていく。

「まぁ、冒険者をしていれば比較的普通にありますしね」

慣れているという言葉に深くは聞かず、小さく頷いて。
討伐依頼等で、ゴブリンやコボルト等は死体に素材になる場所もないので、その場で処理することも珍しく無く。
森の中でなければ、燃やすのだがこの数を森の外まで持ち出すよりは埋めたほうが早いだろうと、そんな考えで。

集めきった死体を処理し、ギルドでの報告を済ませて。
それからの事は、二人しか知らず…今は討伐の事実だけがあるのみ……―――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道 依頼移動中」からレアルラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道 依頼移動中」からタツミさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > ダイラス発王都行の乗合馬車の中で、男が一人座っている
他にも一人、客はいるが、お互い話しかける事もせずに、それぞれ黙って座っている。
乗合馬車の日常と言った感じだ。
ただ、そうはいっても、

「(時間を持て余すな……)」

何分、今日は暇を潰すための本を持ってきていない。
景色も、王都とダイラスを頻繁に往復する男にとっては見飽きたもの。
そうなると、どうしても暇になってしまうという訳で。

「(ちょっと、話しかけてみるかな。迷惑かもしれないけど、まあ、あっちも暇なんだろうし)」

そう思い、男は目の前の誰かに声をかける。

「ねえ、ちょっといいかな?」

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にライゲノースさんが現れました。
ライゲノース > ――…何故中年太りの男がカンテラ1つを光源にこんな時間にメグメール(喜びヶ原)を歩いているのかというと、とても深い理由がある。

今宵はとある都市に何時ものように貸し付けたお金を回収しにいったのだ。
相手はそこそこ地位のありそうな男だったので回収は思いのほかすんなりと終わったのだが問題は王都へ帰る途中に……いま少し前に発生した。

脱走と逃走。

道を行き来する為に雇った冒険者が――…脱走
乗っていた馬車は冒険者と示し合わせていたのか――…逃走
機嫌の良さに珍しく前払いで払ってやったらこれだ。
冒険者なる者達は金のない奴らはこれだから信用できんのだ。

なので唯一懐に隠し持っていた光源と言うには貧弱なカンテラで街道を照らしながら、周囲の音や獣の鳴声に細心の注意を払いながら歩いている……。

身をまもるすべは懐にある高価と幾つかの宝石。
ナイフ1つも握った事がないわけで、無防備もいいところ。
山賊でも見ていればカモにしか見えないであろう今の自分の姿に情けないやら悔しいやら……冒険者ギルドには王都につき次第怒鳴り込んでやるとしよう。

「自衛手段がないっていうのも……ああ万が一って……。」

ライゲノース > 悩むより足を動かせと自分に言い聞かせ、僅か震える膝をたたいて気合を入れなおすと、恐怖を払いとるために逃げた馬車と脱走した冒険者の顔を思い浮かべながら歩く速度を少しあげて、一時でも一秒でも早く王都にかえろうと道を進む。

王都についたら絶対だ!絶対に文句を入れて、賠償金をふんだくってから、それを数えながら寝るんだとぶつくさいいながら帰路につくのであった……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からライゲノースさんが去りました。