2022/08/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 相も変わらず日差しの強い日々が続いているとなれば、御者より先に馬がへばってしまう事も珍しくない。
夕暮れから夜中を狙って野盗に怯えながら過ごすか、傭兵や警備を雇って要らぬ時間や荷物を増やすか。

「…………」

当然ながら全ての馬車がそんな事が出来る程諸々に余裕がある訳も無い為、横行している手段の一つは大人数で移動する事だった。
休憩小屋や馬用の設備が用意されている大通りに昼間から馬車を進め、馬が暑さでバテたならば小屋へ戻って馬を休ませ、
そして馬車を先行して休ませられていた別の馬に付け替えて移動を再会…そんな行為を繰り返して強引に突破するのである。

「暫く涼しい所で休んでいてください……ああ、こっちは……」

どうしても急ぎの用がある場合は人は休めないが為に、治療師である彼女は雇われて時には馬を嗜め、時には御者を介抱する、そんな行為を繰り返していた。
頻繁に馬車が入れ替わるという都合上、良からぬ物の運搬にも使われる手段であり、
街道を通った後の目的地や積み荷の中身については不干渉、という暗黙の了解が施されているのもまた同じく。

何人関わっているのか、治療師を何人動いているのか、強引に進む中で彼女は街道を抜けた後どうするかを考えて。
熱の籠った荷台がまた止まるのを感じ、今度は彼女自らが休憩を取ろうと汗ばんだ身体を揺らして外に出て。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からレフェーリアさんが去りました。