2022/04/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にピーターさんが現れました。
ピーター > 「やれやれ、地図で見ると近そうに見えるのに歩くと結構遠いんだからな
 王都がどんだけでけー街かよく分かるわ。」

日も暮れかかり西の空が朱く染まる頃合い。街道沿いの一本の木の下に腰を落として休む冒険者が一人。
ピーター・ロバーツ、本来は年端も行かない少年姿の取り替え子、後天的妖精だ
今日は学院のカウンセラーの仕事はお休みして本来の冒険者としての依頼をこなし、その帰路である。
依頼内容は薬草集め。足の悪い依頼者に代わって指定された薬草を一定数集めてくるという、謂わばお使いの様なもの。
報酬は安いが危険も少ないという事で、ちょっとした小遣い稼ぎに、と依頼を受けたピーターは薬草の生える地帯に行くまでに三度愚痴を溢し、帰路では今この時までに6度愚痴を溢している。

「戻ったら早速一杯ひっかけるしかねーよなこりゃ」

持参した水筒の水をあおれば、草の汁で汚れた指先から青臭さが漂ってきた。
手袋くらいすればよかった、と青息吐息と共に呟いて。

ピーター > 「あー、落ち着く。飲み食いする分にはうってつけだけど、都会ってどーも落ち着かねーのよな」

独り言ちながら西の空の果てに沈もうとしている夕陽を眺める。
街道に人通りは少なく、木々の葉擦れの音や近くを流れているのだろう川のせせらぎまで聞こえ、僅かに目を細めた。
出生直後に妖精によって浚われた後は彼らの暮らす世界で生活していたピーター。都市部よりはこういった自然に近しい場所の方が心が休まるのだった。

とはいえ、別段騒がしいのが嫌いというわけではない。
騒がしさの極地とも呼べる妖精たちに育てられたから、静かすぎるのもどちらかと言えば苦手。

「出来りゃ可愛い女の子とでもお話し出来りゃ言う事ねーんだけど。」

率直な願望を口にしつつ、春の夕暮れ時をゆったりと満喫している。

ピーター > 「さてと、それじゃ休憩もした事だし。
 さっさと帰って酒場行こーっと!」

ゆるりと立ち上がると猫の様にぐぐーっと体を伸ばし。
わふ、と欠伸を噛み殺して街道に出、王都への道をだらだらと歩いて往くのだった。

なお以来の報酬金は一晩掛からずに麦酒へと全て変わったという

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からピーターさんが去りました。