2021/03/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 冒険者の依頼、長距離行軍ともなれば夜は野営をして過ごすのが常。
しかし、今回はその限りではない。
月明かりも厚い雲にかくされ、いつもの夜以上に暗い道を
頼りないランタンの明かりを頼りに進んでいた。
なんでも、夜にしか咲かない花があるとかなんとかで、日が昇らないうちに採取してほしいということだ。
たしかに、戦闘力の低い一般人なんかが街道そばとはいえ、夜に出歩くのは危険極まりない。
冒険者に頼むのも納得である。
とはいえ、真っ暗ななか、花を探すというのもなかなかに骨が折れる。
下手すれば森の中にも潜っていかないといけないかもしれない。
そうなると、今以上に面倒くさいが…

「できりゃこのあたりにあってほしいもんだがな…」

道の脇の茂みを照らすもそれらしきものは見当たらない。

ブレイド > 少し道を外れる必要があるか。
変なものに遭遇しなければいいが…
戦闘に自信がないというわけではないが、できることなら面倒は避けたい。
体力だって無尽蔵というわけではないのだし、トラブルはないにこしたことはない。
街道脇の茂みから続く林に明かりを向けてみる。
そこにあるというのならばいいのだが、まだ目にはつかない。

「……街道も近けりゃ野生動物とかもあんまいねぇだろうが…」

とはいえ夜。人が通らない時間帯はどうだかわからない。
賊が潜んでいる可能性もゼロではない。
だが、調べて見る必要はありそうだ。
はぁ、と大きくため息を付けば、林へと分け入っていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にソラムさんが現れました。
ソラム > ………誰か来る。
身を丸くしたままそう思った。
誰もこなさそうな林の中で一時の休息をとっていた彼女だったが、運悪く誰かが入ってきたようだ。
「(……丸く収まれば、良しとしよう)」
そう心で呟きつつも林へ入ってくる人物を待ち構える。
___いざとなれば威嚇する覚悟で神経を張り巡らす。

ブレイド > ランタンの明かりを巡らすも目立った人影や獣の姿はない。
少しだけホッとするが、改めて気を引き締め直し林の中へと踏み出していく。
腐葉土を踏む音が響くも、構いはしないだろう。
わざわざ足音を殺す必要はない。
しかし、なんだか妙な…いや、気配があるような…

「だれもいねぇといいんだが…」

思わずそう声にしたのは、できれば厄介な相手に遭遇しないことを願ってか
感じる気配に対しての確認にもにたなにかなのか
それは定かではないが、ゆっくりと、暗い林の中を一条の光は進んでいく。

ソラム > 声を聞き、判断した。“この声はブレイドだ”と。
龍の感覚は空間認識能力を拡張するだけではなく、誰の声なのか、記憶の中にあるものと自動的に照合し判断することができる。
来る相手が知り合いならば、話は変わる。
翼脚を少しだけ動かし、目の部分を開く。
光が自身の体を照らし、瞳を刺したときに瞳孔を縮め光を弾き光の方向に視線を合わせる。一応の確認ではあるが、ブレイドと認めれば体を戻そう。少女はそう決断しじっと見つめる。

ブレイド > フードをかぶった人影は周囲を見回しながら、林の中を進んでいる。
一応の用心は欠かさず、いつでも腰のナイフを抜けるような心構えはしているが
こんなところでわざわざ貧乏そうな冒険者を襲う賊もいないだろう。
竜の少女が身を潜めてるとは流石に思ってはいないが…。
少女からはフードの中の金色の瞳が見えるかもしれない。

ソラム > ブレイドだと認識し少女は早速行動に移す。
まずは翼脚と尻尾、頭の角を使い近くの木々を薙ぎ倒し広場をつくる。ついでと言わんばかりに倒した木々で煙幕を張り、姿を見えないように。
そして龍化を解除。元の群青色のコートにコンバットスーツになるが、翼脚を前側で組み翼膜を銀色のマントのように見せる。
頭の捻れたツノと尻尾も縮小するものの格納せず、武器代わりとして出現させていた。
煙が晴れれば、ブレイドと対面することになるだろう。

「......こんがり焼けた肉と熟した果実、どっちか好き?」

口元を鱗で作った急造品のマスクで覆い、声を発する。ブレイドと話していた時よりも若干声は低いだろうか。

ブレイド > ゆら…と、周囲の空気が変わった。
いや、動いたという方が正しいか。なにか妙な気配がする。
なにか大きなものが体を動かしたような。
訝しげに思い、足を止めようとしたその時、大きな音が響く。

「んっ!な!?」

もうもうと立ち上る煙。
素早くナイフを抜いて身構えるも、周囲の様子がわからない。
粉塵を吸い込まないようにランタンを持った手で口元をかばい目を細め
煙の中から襲ってくるかもしれぬ何者かに備えるが…そのような気配はしない。
いや、何も飛び出してこないというか…。
何かが動いた気配がない。
しばらくそのまま、構えていると煙は徐々におさまっていく。
そこにいたのは…いつかの竜の少女だった。

「は?」

突然現れた少女と広場に、おもわず間抜けな声を出してしまう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「.....驚いてくれない....むぅ」

ムスッとした表情でブレイドのもとに歩み寄ると、ツンツンと優しくつつき始める。優しく且つ骨折させないようにそっと。

「そっちから来た、私はここで休んでたの」

おそらく理解出来てないだろうブレイドに、そう説明する。
説明し終えるとふらっと体の向きを変え、翼脚を開くと何かを手繰り寄せる。それは肉の塊と果実が入った籠のようなもの。些か形は歪なもののモノはしっかり入ってる。

「これ、食べよ?」

そう言って焚き木の準備を始める。適度な大きさに叩き折り適当な木の山を作り上げる。
火をなかなか起こせないのか四苦八苦しながらも薪を擦り火をおこそうとする。