2021/02/06 のログ
エイガー・クロード > 「それもそうねぇ。なんでそこまで思いつかないのかしら、ごめんね」

片目を瞑ってそう軽く謝る

「お金はね……今は稼ぐのも難しいご時世だしね。
一攫千金なんて夢のまた夢だし……」

首を振る様子を見て、自身も一つボタンをかけ間違えたらそうなるかもしれない、と思う
ならばとそれ以外の方法へと目を向け、そのほうがまだ実行しやすいとなればそうもなる、か

「……ありがとう」

一瞬、呆けた顔をした後、そうお礼を言う

「これ、少ないけど足しにでもして。私からの気持ちよ」

と、君に握らせるのは、一枚の金貨

ルナ > 「いえ、気持ちは嬉しいです。ですけど……」

その好意に甘えてしまえば次もきっと甘えてしまう。
なので今回は遠慮しますと自分なりの理由を口にして。

「私は荒事は苦手ですので特に……。
そういうものほど危険と決まっていますから」

一攫千金ではなくコツコツとやっていきます。
その方が性に合っているし、何より大金を持つのも危ないと笑って。

そしてお礼を言われるときょとんとしてしまい。

「あ、あの……いいのですか?」

握らされた金貨を見ては驚いてしまって。

エイガー・クロード > 「うん、わかってるわ」

理由を告げようとした時に、軽く手をかざして止めて

「あなたが強い人だっていうのは、少し話しただけだけどわかるもの。
だから私も気にしないことにしたわ」

そう、笑いかけながら告げた。

「そうね。無理に危険なことをして、その危険が本当になったら取り返しなんてつかないものね」

その考え方は、とても理解ができるものだと、そう滲ませて

「えぇ、これはただのお礼。自分の為に使うか、教会の為に使うか、それはあなた次第。
それがどんなものであれ、私は肯定するわ」

と、ウィンクをする

ルナ > 言葉を止められると驚きはするが静かにうなずき。

「そんな事はありません。私も力のない一人ですから。
ただ……少しだけ世渡りが上手なだけです」

今日はいい出会いだったが、もし危ない出会いなら逃げるか最終自衛のどちらか。
そういう意味では一般市民よりは多少だけ強い程度だと。

「そういう事です。それでお金が手に入っても割には合いません」

もし一生モノのケガなどしてしまえばどれだけ稼いでも意味はない。
なので地道が一番なのだと。

「このお金は必要な時に使わせていただきます」

そう返せば大事にしまい込んで…。

エイガー・クロード > 「ふふ、世渡り上手も強さの一つよ。もっともそれだけで生きていくのは難しいけれどね」

そう言うと、前を向いて王都へと入っていく
貧民地区はこっちだったな、と足を進めて

「えぇ、割に合うことをして、その貰ったお金でなんとかする。
結局、世の中そうして生きていくしかないものね」

そうして、貧民地区へとたどり着き

「えぇ、それでいいわ。……ただの、気持ちだからね」

ルナ > 「それは勿論判っています。でも…下手よりはいいですから」

もし世渡りも下手ならば今頃は奴隷か娼婦。
少しでも普通に暮らすには大事ですと話し。
そうして話していれば王都へと到着して。

「贅沢をしなければ案外どうにでもなったりしますから。
出来ることでお金を稼いで、それで生きるのが一番です」

欲を出せば変な人が集まると困った顔で口にして。
そうする間に貧民地区にたどり着き。

「その気持ちがうれしいです。
ここまでで大丈夫です。あとは直ぐですので。
送っていただいてありがとうございます」

到着すれば後は庭のような場所。
ここからは大丈夫といえば一歩先に踏み出し振り返ると頭を下げ。
また会えたらよろしくお願いします、と告げれば迷わずに貧民地区へと進んでいって

エイガー・クロード > 「それもそうね。……上手だったら、それだけ手は増えるものね」

その場合の結末など、考えるにも値しない
結局、今のぐらいがある意味ちょうどいいのだろう
事実、それで生きていけているのだから

「えぇ、私もあなたのように頑張って、贅沢し過ぎないようにするわ。
それがきっと近道でもあるしね」

その変な人の中には、自分みたいなのもいるんだろうなぁと思いつつ。
見ればいつの間にかもう到着していて

「ん、わかったわ。気を付けてね」

そう告げて、手を離して見送る
その足取りからしてやはり慣れているのだろう、こういう場所に
だから安心して手を振って

「またね。次はお茶でもしましょ」

そう告げて、自身も背を向けた

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエイガー・クロードさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からルナさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からジェイクさんが去りました。