2020/08/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 夏も終わろうというのに、まだ地面が反射する熱を感じる程の暑さを感じる。
そんな日に、あいも変わらず暑苦しい青い闘牛士服を着た男が街道を歩いていた。
今日の仕事は、街道警備。
空は抜けるような青空だが、その青空の青さに比例し、男の方は滝のような汗をかいていた。

「ああ、暑い……」

何でこんな暑い日に延々と外を出歩かなければならないのだろうと思う。
一応、バックパックに水は潤沢に持ってきたし、いざという時の為に氷の魔石を用意してはいるが……それでも、この気温で長時間外に出るのは多少ばかり危険である。
危険でないとしても――少なくとも、苛立ちはする。

「依頼料高いからって安請け合いするんじゃなかったよなあ。
っていうか、こんな暑い日は魔物も盗賊も流石に休んでるんじゃないかな……」

もちろん、盗賊だろうが魔物だろうが基本的には年中無休であるし、魔物に至っては暑い時の方が元気になる魔物も少なからず居ることも知っているが。
そうぼやきたくなる程の気温であった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシュヴァルツさんが現れました。
シュヴァルツ > 「あらあら、あついですね」

ふらふらと歩いてくる黒ずくめの少女。
シュヴァルツも街道警備に出てきたところだ。
依頼料が高かったのでひょいひょい乗っかったのもある。

ただ死ぬほど暑い。暑くて黒い部分が熱を吸い取る。
さてどうしようかと思いながら、決まったところを歩いていたら、近くに同業者を見かけて声をかけたところだ。

クレス・ローベルク > さて、どうするかなーと思っていると、前方からふらふら歩いてくる少女を捉えた。
小柄な割に、肉がついていて何とも抱き心地が良さそうだ。
尤も、流石に今の気温で抱き合いたいとも思わないが――とはいえ魅力的なのは確かなので。

「お、まさかお仲間が居るとは。それもこんなに可愛い子」

と言いつつ、バックパックを降ろして中から竹で出来た水筒を取り出し、一個シュヴァルツに投げる。
中には水が入っている――まあ、この暑さでそれなりに温くなってはいるが。

「お近づきの印にどうぞ。俺は剣闘士のクレス・ローベルク。
君の名前を聞いてもいいかな?」

シュヴァルツ > 「ボクの名前はシュバルツだよ。よろしくね。お兄さん」

あはは、と言いながら水を受け取り飲む。
生ぬるいが、この暑さだとおいしく感じた

「で、調子はどうです? 何か不審な輩がいましたか?」

この辺は眺めがいいし、そう奇襲など受けないだろう。
このまま眺めててもいいが……
暇ではある。

クレス・ローベルク > 「いやあ、至って平和なもんさ。そもそも、此処らへん木も殆どない草原だしねえ……」

恐らく、自分たちが此処を守らされている理由も、盗賊を捕まえる為というよりは、近寄らせない為だろう。
そう考えると、既に自分たちの役割はある程度終わっていると言える。
言い換えるなら、多少サボっても怒られにくい。
そして、

「(さっきから、妙な魔力を感じるんだよなー)」

主に、彼女の頭と尻の辺りに。
そもそも、シュバルツというのも、聞き覚えがある名前だ。
もちろん、同姓同名である可能性も否定できないが。
もし、本物なら……少しばかり、この暑苦しいだけの仕事が楽しくなるのも確かで。

「(試してみるか)」

「それにしても、暑さもそうだけど、さっきから飛んでる虫もうっとおしいよね」

等と言いつつ、歩調を調整してシュヴァルツが少し前に出るようにする。
そして、

「あ、でかい蚊だ。こんにゃろ、捕まえてやる!」

と言って、彼女の尻のやや後ろの空間――隠蔽の魔法で隠されている尻尾がある辺りを掴む。
もちろん、痛みなどないように、そしてあわよくば快楽を与えられるようにある程度力加減をして――である。

シュヴァルツ > 「にゃっ!!!」

はたかれると黒い尻尾と耳が飛び出す。
魔法で隠したものであるが、衝撃を受けると飛び出してしまったのだ。
まったく油断していた。

「にゃ、なにするのよぉ」

セクハラだし、当然いいことを考えていないだろう。
逃げることも考えるか、そう思って間合いを取って、様子をうかがう。

クレス・ローベルク > 「何をするって、決まってるだろ?不審者の燻り出しだよ――怪盗シュヴァルツ」

間合いを取る少女に対し、男の方も素早く反応する。
ベルトポーチから、撮影用の魔導カメラを取り出し、素早く撮影。
その上で、もう一つ取り出したるは、異常発生を別の区域の警備担当に知らせる為の火薬玉だ。

「さて、これで概ねチェックメイトだ――解るよね?」

周囲に隠れられる様な場所はない。
それは、他ならぬシュヴァルツにも同じことが言える。
もしも、此処で男が火薬玉に火を点けて他の警備担当を呼び出せば、まず間違いなく捕らえられるだろう。

「さあ。此処で俺の言いなりになるか、それとも警備隊達と楽しく追いかけっこをした果てに、逃亡奴隷兼犯罪者として裁かれるか――選ばせてあげるよ?」

勿論、殆ど選択の余地など無いのだが。

シュヴァルツ > 「ちょっと逃がしてもらいますよ」

取り出したのは謎の煙玉。ぼ分、と煙幕を張ると、周りは煙に包まれる。
といっても平地であり逃げられることはないはずなのだが……
煙が消えると、彼女の姿は消えていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシュヴァルツさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からクレス・ローベルクさんが去りました。