2020/06/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に松籟さんが現れました。
■松籟 > 振りしきる雨の中、フードマントを取り付けた姿で街道を駆けていく一頭の蹄の音。
まれびとの道と呼ばれる都市と都市をつなげる道を駆けながら、体は熱く感じながら肌は冷たい。
我が主の親族がマグ・メールへと顔を見せにいらしてから、神聖都市ヤルダバオートへと帰る道中。
護衛としてついていってやってくれと、信頼からくる頼みを受け、護衛を終えて一人早馬で駆け抜ける。
しかし雨に降られながら、フードマントを身に着けど雨雫が肌を少しずつ冷やしていく。
道中の途中にあった大木が好い具合の宿り具合を見せていたことから、私は体を休めることにした。
「―――ふぅ。
素直に雲の具合が収まるまで、身を寄せるべきだったかな。」
フードマントを脱ぎ、ばさりと雫を掃えば出てくるのは半人半馬の姿。
逞しい黒毛の胴体四肢を持ち合わせたケンタウロスの風体は、冷たい雨の中でも熱を帯びるように逞しい。
「主に風邪をひいたところなんて見られたくもない。」
そう言って手ぬぐいで雫をふき取りながら、カポッカポッと蹄の音を立てて身体を揺らす。
少しでも動いていた方が冷えずに済むからだ。
焚火をと思っても、これだけ湿気と濡れ具合ではそれも叶うまい。
「気まぐれな雲だといいのだが……。」
そう言って、四肢で立ち上がるまま、たっぷり蓄えた葉枝の向こうから、宙を眺め、溜息を。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にフィルさんが現れました。
■フィル > ある程度予測を立てていても、突然の雨に見舞われてしまうことはそれなりにあるだろう。
運よく雨具を持っていれば、事なきを得られるかもしれないが、そういう時に限って携帯していなかったりするのだ。
久々に少し遠くの場所へと探索に出ていた少年は、思い切り降り出した雨に追われてしまうことになり。
ローブと目深にかぶったフードで、雨をしのぎつつ只管に走り抜けることになったようである。
ただただ必死に、雨水をはねながら戻り道を走り抜けていくが。
防水が完璧なローブでもなければ、時がたつほどに水分を含んで重さを増していくことになり。
寒さと相まってより体温を奪われていけば、追い立てられるように視界に端に入った大木へと、少年はあたりを確認せずに駆け込んでいくことにしたようだ。
「遠出したときにかぎって…」
飛び込むように、大木の下へと入り込んだところで一息とともに、そんな言葉を少年は零し。
激しく地面を叩きつける雨音へと、振り返るように視線を向けてから、ようやくフードをズリ下げて、辺りを見回していくことにしたようであり。
大木の少し陰になる位置にいる人影に、ようやく底で気づくことになったようだ。
「っえ…あ?!
す、すみません…先客の人がいるとは、思っていなく…て?」
場所が場所であれば安全とは言い切れないのである。
そんなこともすっかり抜け落ちてしまっているのか、髪の毛から滴る雫も拭うこともなく。
慌てて人影へと頭を下げ、殆ど反射的に少年は先客へと思しき相手へと向けて、言葉を勢いよく放っていってしまうが。
ようやくそこで、人影がある程度しっかりその目に映ることになったのだろう。
人と馬の混ざり合う、ケンタウロスである姿に、余り見慣れていないのだろう。
少し驚いたように目を丸くして、その姿を見つめたまま、少し止まってしまう様子を見せることになってしまうが。
■フィル > そのまま、雨がやんで一息ついてから移動していったか―
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からフィルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」から松籟さんが去りました。