2020/06/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──Zzzz……」

まだ日の高い時間帯。
街道脇の草原で、草に埋もれるようにして仰向けに寝そべっている金髪の男が一人。
両手を組んで枕にしながら、晴天の空の下でマヌケな寝顔を晒して絶賛爆睡中だった。
時々吹き抜けてさわさわと草を揺らす風に擽られたように、ムニャムニャと寝言めいた
声を漏らしたりしつつ。

なお男の寝るその近くでは、男が連れたものらしき、馬具を装備した平均的な印象の鹿毛の馬が一匹佇んでいる。
時折草を食んだり、ゆったりと歩いたりするものの男から大きく離れることなく一定の距離を保ち続けていて。
のんきに眠る男と合わせて、ごくごく平和な光景を形成していた。

とはいえ──男の姿が草に埋もれていることから、遠目から見れば馬が何故か単独で
佇んでいるようにしか見えないかもしれないが。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアイル・コービンさんが現れました。
アイル・コービン > 歩きに歩いてようやくメグメールの街道まで出て、しばらく歩くと馬の姿が見えた。のんびりとした馬の様子にほっこりとしてにこっと微笑み、少しは中身も乙女らしくなったのかもしれない。

「持ち主は……ああ、あそこ」

流石に探せば寝ている持ち主は発見できて。よほど腕に自信があるのか熟睡しているが、そういう人ほど強かったりするのがこの業界。これといって用事も無いので余計な真似はせずに通り過ぎようかなと思って歩き始めようとして

エレイ > 「──んが?」

そんな折、タイミングが良いのか悪いのか──ともかく男は目を覚ました。
のそりと身を起こすと、寝ぼけ眼のままキョロキョロと周囲を見渡し。
やがて歩き出そうとする少女の姿を見つければ、軽く数回瞬きをして。

「……やあやあコンニチハ。今日はいい天気ですな……くわわわ……」

なんて、ぼんやりした声音で声をかけ、然る後大欠伸をぶっかました。

アイル・コービン > 「……っすね」

相手の間抜けな様子に気勢をそがれた顔で頷いた。

「あ、そういえば……このあたりに水とかないっすか?」
この気温で喉はからから水筒は空っぽ。馬を繋いでるなら近くに水場もあるだろうと思っての問いかけで。

エレイ > なんだか男みたいな言葉遣いだなあ、と思いつつウム、と更にうなずき返しながら
ゆるりと立ち上がると、両腕を上げてグーッと背筋を伸ばし、首を左右に傾けくきくき
鳴らしたりと、寝起きの身体を解していって。

「──ン? 水なあ、少し行けば川はあるが……良かったら案内するかね?」

少女の姿を上から下までジロジロと無遠慮に眺め回しながら、投げかけられた答えには
ふむ、と唸ってからそう答え。それからへらりと緩い笑みを浮かべながら案内を買って出ようと提案。

アイル・コービン > 「あ、それじゃお願いします」

まだまだ女性経験が浅いアイルはぶしつけに見られる意味がわからずに。こんなところで人にあったら警戒するよな。とかあさってな感想を抱いていて、案内してもらえるなら相手についていって川まで歩くだろう。

エレイ > 「OK。じゃあコイツに乗せてやろう俺は優しいからな」

提案を受け入れてもらうと笑みを深め、それからぴゅう、と指笛を鳴らす。
すると離れた所で大人しく佇んていた馬が、トコトコと近くまで寄ってきた。

「……どうもキミはちょいとお疲れのようだからな、少しでも身体を休めるべきそうすべき」

眉下げた笑みでそう言うと、馬の鞍に乗せるべく少女の身体を抱き上げようとして。

アイル・コービン > 「……? ありがとうございます」

流石にずいぶん優しいな?と怪訝な顔をした。しかし距離があるなら歩くのは嫌か。と思い直した。それに相手が言うように疲れきっていて少しでも休めるのは歓迎であった。
乗せてもらったら相手にしがみつくだろう。なにせ馬の乗り方とかほとんど知らないし胸を押し付けるとかいう感覚がほとんどない。

エレイ > 「礼には及ばにい、じゃあ行くとしまひょ。できるだけ揺れないようにゆっくり行くが、危ないと思ったら腕にでもしがみつくべきだろうな」

そう言って男は少女を鞍の前の方に乗せて、自分はその後ろに跨り。
手綱を手にすると、馬をゆっくり歩かせ始め、共に水場を目指していって──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアイル・コービンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。